ペンタックスMXのカメラ修理

今日は「公衆電話の日」だそうですよ。
駅とかで最新のグレーのデジタル公衆電話は見かけますが
道路わきにあるような電話ボックスや
お店の軒先にあるような電話だけ透明の枠に入っていて
その下のボックスに電話帳が入っている公衆電話は見なくなりましたねぇ
…というか最近の方は公衆電話の使い方なんて知らないですよね?
あ、いや、私も最新のグレー電話は使ったことないかも。。。
テレホンカードが出てきたときに公衆電話は緑色のものに
ほとんどが置き換わりましたが
それまでや青や黄色、赤、ピンク、といろいろな種類の公衆電話がありました。
それに緑電話以前のものはまだまだダイヤル式のものも多かったのです。
中学生の頃に家で長電話してると怒られるから
青電話に10円玉10まい入れて電話したり
黄色電話に100円玉入れて近所の電話ボックスに電話してました
で、近所で「またあそこの孫が夜中に電話しよるよ」って話題になる(苦笑)
駄菓子屋の軒先にあるような電話は赤電話が多くて
喫茶店にはピンク電話が多かったかなぁ…
何にしても40年ほど前の懐かしい情景ですね!

さてさて

今日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
ペンタックス「Mシリーズ」の第一号機なのですが
本来、「Mシリーズ」は電子化を進めることを目指していて
機械制御シャッター搭載の「MX」は
「Mシリーズ」の中では異端児的モデルです。
「Mシリーズ」第2弾は電子制御機の「ME」ですが
それ以降の「Mシリーズ」は全て「ME」をベースとして開発されます。
ただし「Mシリーズ」のもうひとつのテーマは
「小型軽量化」でもありますから
その部分においては「MX」は「Mシリーズ」にふさわしいカメラです。
電子制御機+縦走りシャッター機は
この頃から小型軽量化はどんどん進んでいきますが
機械制御機+横走りシャッター機はこの「MX」や
「OM-1」あたりが小型化の限界だろうと思われます。
「MX」にしろ「OM-1」にしろこの大きさを実現するために
相当独自性の強い工夫が各所に見られます。
そのためこの2機種は通常の横走り機と比べても
おせじにも整備性はほめられたものではなく
(露出計がシンプルなOM-1はまだ少しはマシです)
調整も非常にデリケートなものになっています。

お預かりしている「MX」は
まずフィルムカウンターが不動です。
こちらは単なる固着かと思いきや
過去にちょっといい加減な分解をされた形跡があり
カウンター羽根を強く巻きすぎている状態で
36枚撮るとテンションの掛かりすぎたバネが
部品の隙間に入り込んで引っかかてしまっている状態でした。
バネがねじ切れていないのが不幸中の幸いでした…

そしてご依頼者様からお聞きした話だと
たまにミラーが動かないまま(ミラーアップしないまま)
シャッターが切れてしまうことがあるそうです。
もちろんそれでは写真は全く写りません。
ちょっとめずらしいトラブルですが
これがまた…お預かりすると症状が出ないのですね(苦笑)
出ない症状をいつまでも待っていてもしかたないので
関連する部位を入念にチェックしていきます。
本来、ミラーがアップするとそれにリンクした部品が押し込まれ
シャッターが走り出すような仕組みになっていますが
そのミラーアップ時に押し込まれるアーム部品の
動きが非常に悪くたまに押し込まれたままになってしまうようです。
ここを弄っていると症状の再現もできたので
間違いないかと思われます。

ミラー駆動部、シャッター幕軸、巻上機構部
動く部分は全て入念に整備清掃調整を行いました。
古い油を除去した後に新たに注油しているので
少し馴染むまで様子見を行いながらテストを行っていきます。
例のミラーアップ周りのトラブルも
一切出そうな雰囲気もありません。問題ないと思われます。
もう少し様子見を行った後に
最終チェックを行って完成となります。

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ニコンFMのカメラ修理

今日は…とうか今夜は「中秋の名月」ですね。
旧暦の8月15日にあたります。
今年は早いのですねぇ
現在の新暦と旧暦では最大1ヶ月程度のズレが出るのですが
ここ数年で最も早い「中秋の名月」かと思われます。
ちなみにここ5~6年で最も遅かった「中秋の名月」は
2017年の10月4日ですね。このくらいのほうが
空気も張り詰めてきていかにも「秋の夜」って感じかと…
今年だと個人的には次の十五夜のほうが
「十五夜」っぽいような気がします。
それでも今夜は関東では天気も良さそうなので
しっかり「中秋の名月」を堪能できそうです。
月見そのものよりもお団子食べたくなってきますねぇ(笑

さてさて

今日は「ニコンFM」のカメラ修理を行っています。
ニコマートFT系の流れを汲む
機械制御シャッターのマニュアル専用機です。
70年代半ばは各メーカーの一眼レフの小型化が
かなり進んだ時代ですが
ニコン機もその流れを受けて
ニコマートシリーズをフルモデルチェンジし
取り回しの良いサイズに生まれ変わり
ニコマートFT系がFMにEL系がFEに生まれ変わりました。
以前のニコマートシリーズ以上に
FM/FE系はより共通した部分も多いのですが
FMは機械制御シャッターのマニュアル機
FEは絞り優先AEも搭載した電子制御シャッター機と
キャラクターもよりはっきり分かれたのではないかと思います。
どちらが良いのかはもはや好みの問題だとは思われますが
両者に共通した「適度に」コンパクトな扱いやすい
ボディサイズは非常に使いやすく質感も高いと思います。
中古市場では機械制御でメンテナンスの心配が少ない
FM系のほうが人気だと思われますが
個人的にはメンテナンスの心配は
どちらも似たようなものだと思います。
FEの電子回路は確かに修理不能になることもありますが
基本的にはかなり丈夫です。
両者ともに搭載されるコパルシャッターは
ユニットシャッターであるがために
根本的に破損すると修理不可能になる可能性もあります。
(中古シャッターユニットと載せ替えという手段もありますが)
そしてFMに搭載されるLED式の露出計は
内部短絡等で制御部が破損すると修理不可能です。
その点ではFEの指針式露出計のほうがメンテナンスは容易です。
。。なのでどちらが良いのかは
好みの問題かな…と個人的には思います。

話が逸れました…
お預かりしているFMはシャッターに問題を抱えていて
最高速1/1000だとシャッターが全く開かず
1/500、1/250でも一部が開かず
写真の一部が黒くなってしまう症状が出ています。
シャッタースピードを計測するまでもなく
先幕の動きが明らかに悪そうで
走行中に後幕に追いつかれてしまうものと思われます。
まずは目視でフィルム室側から
シャッター羽根の状態を確認してみると
先幕の羽根に油滲みが見受けられます。
シャッターユニット内部等から経年劣化で
染み出してきた油分が羽根に付着しているようです。
金属羽根シャッターはレンズシャッターでもよくありますが
汚れの影響を非常に受けやすく
わずかな汚れや油滲みですぐに動作不良を起こします。
今回はシャッターユニットを分解して
羽根清掃を行いますがやはりフィルム室から見えた以上に
内部の重なっている部分や羽根の根元部分に
かなり油滲みが確認できました。
これでは動きが悪くなってSSに悪影響が出て当然です。
保管環境等の影響も多少はあるかもしれませんが
なんだかんだで登場してから40年以上経つカメラです。
内部の清掃やメンテナンスは当然必要になっておかしくありません。

シャッターユニットの分解清掃整備
ミラー駆動部・巻上機構部の清掃整備注油、
露出計を含む電気的調整
ファインダー清掃、モルト交換等々
一通りの整備調整を行いました。
シャッターは全く問題なくスムーズに動作するようになりました。
もちろん精度的にも全く問題ございません。
これでまた当分は安心してお使いいただけれると思います。
それなりに使い込まれた個体かとは思いますが
やはり元がしっかり造られているカメラなので
まだまだ存分にお使いいただけると思います。
これから最終チェックを行って問題なければ完成となります。

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ペンタックスSVのカメラ修理

今日は9月9日。。。9が重なる日ということで
「重陽の節句」でもありますね。
その他にも語呂合わせ関連の記念日が多く
制定されています。
「世界占いの日」「チョロQの日」「温泉の日」
「九九の日」「きゅうりのキューちゃんの日」等々。。。
そんな中、わかりやすいのが「救急の日」ですね。
「救急医療」「救急窓口」「救急車」。。。
どれもあまりお世話になりたくはないですが
長い人生いろいろとあったせいで
どれもお世話になっているのですよねぇ(苦笑)
この歳になってさらに近年いろいろあったせいもあり
体調の変化には敏感になりました。
体温・血圧・脈拍・血糖値については毎日小まめに計測しています。
それでも思っていないようなときに
突然重大な状況になるものなんでしょうけどねぇ。。。
体調云々とかではなく事故もありえますし。。。
いけんいけん、あまり最悪の事態ばかり考えていても
気が滅入るので今日も楽しく過ごせるように頑張ります(笑

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
昨日、紹介した「SP」以前の
アサヒペンタックス系のカメラとしては
最終モデルに該当するカメラです。
発売は1962年です。正確にいうとこの後に
「S2スーパー」というモデルも出ていますが
こちらは実質「SV」からセルフタイマーを省略したモデルなので
やはりアサヒペンタックス系の最終としては
この「SV」ということでよろしいかとも思います。
完全絞りを実現した前モデル「S3」の後継機で
主要な機構は「S3」を引き継いだ形となっています。
ただしミラーボックス周りやファインダーには結構な
変更も行わており基本性能や耐久性もかなり向上しています。
機能的にはシリーズで初めてセルフタイマーが搭載されています。
「SV」の「V」はセルフタイマーを意味する”Voraufwerk”の頭文字です。
同時代のレンズシャッター機のセルフタイマーレバーにも
「V」の刻印が入ったものも多くあります。
しかしながらこの「SV」のセルフタイマー
その後の一眼レフでは一般的になる前板部にレバーがある形ではなく
巻き戻しクランク部基部のダイヤルを回してセットする形式です。
何も予備知識がないとここにセルフタイマーがあるということに
気がつかないのではないかと思います。
加えてフィルムカウンターが裏蓋開閉連動の自動復元式になりました。
こちらのほうが普段使いには助かる機能ですね。

今回の「SV」もそうですが「AP」から始まる
「アサヒペンタックス系」のカメラは
経年劣化も進んでいる上に当時の材質の問題もあり
シャッター幕が劣化しているものがほとんどです。
新品時から何も対処していないものに関しては
ほぼ全ての個体がシャッター幕に問題を抱えているものと思われます。
その程度は様々で一目でわかるほど破れていたり
裂けているものもあれば
ぱっと見ではわからないピンホールがあるもの
一応遮光はできていても
幕が硬化して波打っているもの
まともに走行できないもの
いろんなパターンのものを見ることができます。
今回の「SV」は何とか遮光はできているものの
やはり硬化が進んでおり特に後幕がまともに走行できません。
いわゆるゴム引きの幕ですが
ゴム部分が劣化して硬化してしまうのですね。
手間も予算もかかりますがやはり幕交換するしか手段はありません。

まずは先幕から取り外して貼り直し
それかた後幕も同様に交換を行います。
画像には丸まってしまっていますが
取り外した先幕が写っています。
外すときに発覚したのですが
フィルム室から見えない位置で既に一部裂けている部分もあり
やはり硬化云々以前に交換しないとダメな状態ではありました。
幕交換はシャッターの根幹に触れる作業なので
単に交換すればよいだけでなく交換に伴う
色んな調整も行わなくてはいけません。
しかしながらSVは露出計を持たないシンプルな一眼レフでもあるので
シャッター幕を交換し全体の整備を行えば
他に大きな部品の破損等がない限り
また安心して使える状態に復活しやすいカメラでもあります。
細かいことを言えば金属劣化等もあるので
全体が新品になるわけではないですが
しっかり整備すればまだまだ使えるものが多いのは事実です。
今回も再び長い間安心して使えるように
入念に整備して仕上げていきたいと思います。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「白露」ですね。
いよいよ秋の気配が迫り大気が冷えてきます。
夜間に気温が下がり大気中の水蒸気が
草花に朝露となってつくようになり
光によって白く見える露ができ始める頃という意味で
「白露」とされています。
まだまだ天気が良いと日中は暑いのですが
それでも最高気温が30度を大きく超えることはなくなってきました。
やっと暑くてしんどい夏が終わりますねぇ(笑
毎晩、雨さえ降らなければリハビリを兼ねたウォーキングに
出かけているのですが明らかに夜間の空気感は
変わってきました。
早く日中も澄んだ高い空が見上げられるようになってほしいですねぇ
個人的に1年で一番好きな季節が秋なので
もう日に日に秋が近づいてくるのが楽しくてたまりません(笑

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
「SP」も修理依頼の多いカメラですね!
なんだかんだで毎月1台は修理しているような気がします。
言わずと知れた1960年代を代表する大ヒットモデルです。
ユニバーサルマウントであるM42マウントを採用し
そのマウントのシンプルさ故に「絞込測光」とはなってしまいますが
TTL露出計を装備し、加えて適度にコンパクトで
非常に扱いやすく丈夫なカメラです。
日本国内だけはなく世界的なヒット商品ともなりました。
M42マウント機ということでペンタックス純正レンズのみならず
世界中の様々なレンズが装着可能ということもあり
現在でも非常に人気の高いカメラです。
その上、大ヒット商品ということで現存台数も多く
それだけコンディション差は激しいものの
手に入れやすいカメラということもできます。
…とはいえ既に登場から60年近く経過するカメラです。
保管状況の悪いモノや使いっぱなしで長らく未整備のものが
そのまま普通に使えるとは考えない方が良いかと思います。
家から出てきたカメラがSPだったということも多く
それもあって修理依頼の非常に多いカメラです。

お預かりしている「SP」も
かなり長い間使われずに眠っていたものかと思われます。
「SP」といえばプリズム周りにグルっと貼られた
遮光材の劣化を原因とするプリズム腐食が
一番に気になるところですが
今回お預かりの個体はそこに関しては大丈夫なようです。
まずはシャッターは比較的快調に切れているようですが
やはり各所駆動部分の汚れや油切れは防ぎようがなく
シャッター速度の精度は全く出ていません。
このまま使おうとしてもそのうちミラーアップしたままとかの
トラブルを呼び込みそうな状況です。
さらに底部にある電池室の蓋は固く固着していて
ビクとも開きません…
おそらく中に当時の水銀電池が入ったまま腐食してるものと思われます。
無理にこじ開けようとすると蓋を壊してしまうのがオチなので
溶剤や潤滑油を染み込ませて少しずつ地道に緩めていきます。
実は今回、ここが一番時間を要した部分です。
そうして何とか開いた電池室からは予想通り
昔の水銀電池(H-B)が出てきました。

電池室の件は底板ごと外して
潤滑油を染ませてしばらく放置だったのですが
その間に本体側の整備を行います。
画像は上カバーを外してプリズムを降ろしただけの段階ですが
ここから前板を外してミラーボックスを分離して
各動作部の清掃整備調整を行っていきます。
M42マウント&絞込測光ということもあって
レンズとの連動部は自動絞り込み気候なので
整備性は非常に良いカメラです。
フィルム一眼レフはこれで機能的には
十分と思わせる機能的で効率の良い造りをしています。
各部スムーズに動作して
これからも気持ちよく使いこめるように
しっかり整備して仕上げていきます。

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コニカⅢのカメラ修理

今日は「CMソングの日」ですね。
もう何年もこの形式でのブログを書いているから
毎年同じ記念日を取りあげる日も多いのですが
この「CMソングの日」もそうですね。
「あぁ今年もこの日がきたかー」って感じです。
1951(昭和26)年のこの日に
初めてCMソングを使ったラジオCMが
中部日本放送(CBC)・新日本放送(NJB)で
オンエアされたことに由来しています。
このCMが現在と違って面白いのは
小西六写真工業株式会社(現:コニカミノルタ株式会社)の
「さくらフイルム」のCMだったのですが
歌の中には一切、社名・商品名は入っていなかったのです。
で、この曲が妙に耳に残るし
歌詞も「あぁ。。あるある」って感じで楽しいのです。
毎年この日だけやたらこの曲youtubeで聴いてしまいます。
ちなみに。。。
https://youtu.be/JwPc3ZmI3EM で聴けますよ

さてさて

本日はその小西六写真工業株式会社の
「コニカⅢ」のカメラ修理を行っています。
コニカブランド初の一般用カメラ「コニカⅠ(スタンダード)」からの
流れを汲むカメラで「Ⅲ」は1956年発売です。
独特のフロントレバーによるダブルストローク巻上が特徴のカメラです。
この「Ⅲ」からフィルム巻上に連動して
シャッターチャージも同時に行われるセルフコッキングとなり
かなり操作性が現在のカメラ同様になりました。
レンズは評価の高いヘキサノン48mmF2です。
「Ⅲ」自体のシャッターは
元々自社製のコニカラピッドMXFだったのでですが
発売して比較的すぐに
セイコーシャのライトバリュー方式の「MXL」に変更されます。
これを便宜上「コニカⅢ L1」と呼ぶことが多いです。
(当時の呼び名ではなく後から付けられた呼称だと思われます)
そしてシャッター速度や絞りなどの目盛り連動部を
鏡胴下部から鏡胴上部に移動し構造も変更した
「L2」にさらに変更されます。
加えて派生モデルで等倍ファインダー搭載の「ⅢA」や
セレン露出計搭載の「ⅢM」とかも存在します。
なかなか「Ⅲ」と言ってもいろんなモデルが存在するわけですね。
現存しているものでよく見かけるのは
「L1」や「L2」かと思います。
今回の「Ⅲ」は「L1」です。

お預かりしている「Ⅲ」は
シャッター羽根が固着してしまっていて
レリーズボタンを押してもシャッターが全く動きません。
でもレリーズすると次の巻上は行えます。
「Ⅲ」でよく見かけるトラブルですし
羽根の固着自体は「Ⅲ」に限らず
レンズシャッター機では定番中の定番のトラブルです。
確認してみると羽根の重なっている部分には
ベッタリと油分が付着しており
これではとてもとてもまとも動けないという状態です。
さらに絞り羽根にも油分の付着と粘りが確認されます。
この油分で貼り付いている状態のときに
無理に動作させようとしていると
特に絞り羽根の場合は羽根自体の破損に繋がります。
絞りリングが重い、羽根に油滲みがある、なんて場合には
できるだけ余計な動作は行わず
早急に修理を行うことをお勧めします。
場合によりますが絞り羽根の破損は
修理不可能な場合もあります。

まずはシャッターユニットを降ろしました
ここからまずはシャッターユニットの分解整備から行っていきます。
レンズ・ファインダーにもカビ・汚れもありますので
その後で入念に清掃も行います。
巻上も油切れで少し重いのでできる限りスムーズに動かせるよう
一通りの整備を行っていきます。

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ヤシカエレクトロ35Gのカメラ修理

今日は9月4日…
「ク(9)ラシ(4)ック」と読む語呂合わせで
「クラシック音楽の日」だそうですよ。
私はそれほど詳しくはないのですが
地元の幼馴染の親友がピアノ弾きなので
影響されて多少は聴きますよ
ショパンやベートヴェンのピアノソナタはいいですよねぇ~
特にベートヴェンの月光第三楽章あたりは
めちゃくちゃカッコいいですよね!
モーツァルトやリストやラフマニノフもいいですし
ベートーヴェンやドヴォルザークの交響曲もいいですよね
これも今日もを持ち始めるとあれもこれも聴きたくなって
それぞれまたいいところやカッコいいところが
たくさんあって本当にキリがありません。
最近はピアノ独奏よりも音域が広くて深い
オーケストラのほうが聴きごたえがあるような気がします。
これがまたCDで聴けば手軽にある程度の音質が簡単に手に入るのに
試行錯誤しながらレコードで聴くのが楽しいのですよねぇ(苦笑)
フィルムカメラもそうですが…
わざわざ手間をかけて苦労するのです…マゾなのかな…(笑

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35G」のカメラ修理を行っています。
「G」はエレクトロ35としては2代目のモデルにあたり
1968年発売のカメラです。
モデル名末尾の「G」は「ゴールドメカニカ」の頭文字で
基板の電気接点にロジウムメッキに替え金メッキを採用し
耐久性を向上させたモデルです。
他にも巻上レバーの形状変更等が行われていますが
基本的な構造は初代エレクトロと変わりません。
「ろうそく1本の光でも写る」カメラというテーマは
初代から最終モデルまで変わらないエレクトロ35のテーマで
それが故に長時間露光に有利な
電子制御レンズシャッター(コパルエレク)を搭載し
絞り優先オート専用機とし、大口径のレンズを搭載する…という手法は
シリーズ全体を通して貫かれています。
今回の「G」の場合は初代と同じく
YASHINON-DX 45mm/F1.7レンズを搭載します。
写りの良さで非常に評価の高いレンズです。

古い設計の電子制御機ということで
なかなか修理・整備は大変なことが多いカメラです。
それでも意外に電子基板や電子部品は丈夫にできており
修理不可能なほどの致命的な電気トラブルは
比較的少ないカメラです。
今回お預かりしている個体は当時のHM-4N積層型水銀電池が
入ったままになっており電池室は比較的キレイなものの
やはり配線の一部に腐食が見られます。
何とか電源が入るもののかなり不安定な状態です。
電池室周りの配線は全て交換が必要かと思われます。
そしてエレクトロ35定番のレリーズ部ゴムブッシュの劣化が
やはり起きておりレリーズ軸の押込量が足らず
軸がロックされない状態です。
エレクトロ35はシリーズを通じて
巻上るときにレリーズ軸のロックが解除され
「カツン」と軸が戻る音がするのが正常な状態ですが
今回の個体は軸がロックされていないので
巻上時に何も音がしない状態です。
この状態だとオート制御が非常に不安定なります。
(特に低速シャッター使用時)
加えて少し薄暗い状態になっただけで
異様に長いシャッタースピードを選択する症状も出てしまっています。
各接点やハンダ付け等の総点検が必要かと思われます。

この配線の多さと煩雑さに時代を感じます…(苦笑)
まずはレリーズ軸ブッシュの交換と接点の清掃を行います。
それからシャッタユニット内の整備も一通り行っていきます。
レンズは後玉表面のコーティング劣化は残念ながら
ほぼ現状のままとなりそうですが
除去できるカビや汚れは念入りに清掃を行っていきます。
何とか快適に使えて普通に写真が撮れる状態に
仕上げていきたいと思います。

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ミノルチナSのカメラ修理

今日は「ドラえもんの誕生日」だそうですよ。
2112年9月3日との設定になっています。
えっと。。。まだ生まれてないのですね。
90年後にはドラえもんが生まれた世界になるわけですねぇ~
あんな未来の世界になっているのでしょうか???
私が生まれた年にドラえもんの連載が
小学館の発行している学年別学習雑誌で始まったのですね。
私も子供の頃は夢中になって読みましたし
単行本も持ってました。
ドラえもんのポケットから出てくる
未来の道具には魅力的なモノがたくさんありますが
個人的には「もしもボックス」と
「どこでもドア」がほしいですねぇ(笑

さてさて

本日は「ミノルチナS」のカメラ修理を行っております。
1964年発売のレンズ固定式レンジファインダー機です。
この時代のミノルタのレンズ固定式の35mmカメラは
Aシリーズ、ハイマチックシリーズ、ユニオマット等
いろんな種類のカメラが発売されていました。
ちょうどフルマニュアル機からオート露出のカメラへの
過渡期にも重なります。
そんな中で「ミノルチナS」はハイアマチュア向けの
マニュアル機を機能や操作性を損なわず
小型化したカメラです。
セイコーSLVシャッターを搭載し、
セレン光電池を使った露出計も装備します。
レンズは大口径のロッコールQF40mmF1.8を採用しつつ
そのボディサイズは非常にコンパクトにまとめられており
デザインも端正なものになっています。
今の感覚で見るとどこからどうみても非常にカッコ良いカメラなのですが
当時は残念ながら商業的に成功したとは言えなかったようです。
オート露出を採用したカメラはどんどん小型化され
市場もそれを受け入れていたのですが
ハイアマチュア向けの高級マニュアル機は
「高級感や重厚さを感じさせるある程度の大きさは必要」という
保守的な考えが市場に残っており
オシャレに小さくまとめられた「ミノルチナS」のウケは悪かったのです。
時代を先取りしすぎてしまったのですね…
現在ではそのコンパクトさと端正なスタイリングが好評で
中古市場ではなかなかの人気を誇るカメラとなっています。
ちなみに「ミノルチナS」というモデル名は国内専用で
輸出モデルは「ミノルタAL-s」のネーミングで販売されていました。

お預かりしている「ミノルチナS」は
心配されるセレン光電池の状態は非常に良いものの
ファインダー内のブライトフレームや二重像がほぼ見えません…
ハーフミラーを中心にかなりクモリも発生しており
それも見えにくい原因の一つですが
ミノルチナや後継のALSで二重像が見えにくい原因の多くは
二重像反射ミラーやフレーム枠の後に入っている
拡大レンズの激しいクモリであることが多いのです。
今回も拡大レンズがスリガラスかと思うほどに
激しく曇っていました。
磨きを入れることで何とかはっきり見えるように対処します。
さらにハーフミラーも曇ってしまっているので
ここも交換で対処します。
お預かり時にはシャッターはとりあえず普通に
動作しているかと思っていたのですが
整備時に再確認するとわずかに羽根の動きが遅いような気がします。
羽根の重なっている部分を確認すると
ベッタリと油が付着していることが確認でき
やはり動きがそれなりに粘っているようです。
もちろん絞り羽根と併せて羽根洗浄で対応いたします。

コンパクトとはいっても機械制御のフルマニュアル機ですし
電池室もないので整備性は良好です。
先程も触れましたがセレンの状態が良いことと
絞り・SS連動部の摺動抵抗の劣化も少ないのが嬉しいですね。
ここの抵抗が劣化・抵抗体の剥がれがあったりすると
まともな中古部品を確保することは非常に困難です。
これからまずはシャッター・巻上周りの整備から取りかかり
その後、レンズ清掃を行い
ファインダーの整備やハーフミラーの交換に取り掛かります。

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オリンパス35DCのカメラ修理

今日は9月1日、「防災の日」ですね。
1923(大正12)年の9月1日午前11時58分、
関東大震災が発生したことに由来しています。
マグニチュード7.9の大地震が襲い
死者・行方不明者14万2800人、家屋全半壊25万戸、
焼失家屋44万戸という大災害となってしまいました。
今気づきましたが来年で100年になるのですね。
当時と比べれば耐震や防災の考えも
格段に進んではいますが
これだけ密集して建物があり人が住んでいるのだから
やはり首都圏に何かしらの災害があると
甚大な被害が出ることはある程度は避けられないのかな…とも思います。
地震だけではなく豪雨や水害も考えられますものね…
どこに住んでいたって災害に合う可能性はあるので
何かあったときのために
できる限りの準備をしておく…くらいしかないですものねぇ
こういうのばかりは人間が抵抗できることなんて
ちっぽけなことだなぁ…と思わざるを得ないですね…

さてさて

本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
オリンパス35シリーズは1948年の「35Ⅰ」から始まる
歴史のあるシリーズです。
1968年の「トリップ35」以降は非常にコンパクトな
オリンパスらしいカメラが多いイメージだと思います。
「35DC」は1971年発売のモデルで
「デラックスなコンパクト」の頭文字で「DC」なのだそうです。
確かにその通りでFズイコー40mmF1.7の大口径レンズを搭載した
プログラム露出専用のレンジファインダー機です。
現在だと大口径レンズというとその大口径ならではの
ボケ味を楽しめることが大きな魅力に思われていますが
このカメラはプログラム露出専用機なので
絞りのコントロールはできませんし
(さらにプログラムシャッターなので
シャッター羽根と絞り羽根は兼用で組み合わせは制御できません)
そもそもこの時代の大口径レンズは
ボケ味を楽しむ…という目的ではなく
光量の少ない悪条件時に露光量を効率的に確保するための
大口径レンズです。
当時のフィルム感度もあまり高くないですし…
あ、いや…現在も超高感度フィルムは
既にほぼなくなっていますが…(苦笑)
それでもやはり40mmF1.7のレンズが
魅力あることには変わりありません…
ズイコーレンズらしい非常に良い写りをするレンズです。
シャッターは機械式のプログラムシャッターですが
露出計がある程度は振れていないと
光量不足でシャッターロックがかかるため
電池を入れて露出計を動かさないことには
シャッターの切れないカメラです。
フラッシュ使用時にもプログラムオート撮影が可能な
世界初の自動フラッシュマチック機構や
逆光補正機能も搭載したまさに「デラックスなカメラ」です。

現在でも非常に人気のあるカメラで
当店にも修理依頼の多いカメラです。
今回お預かりしてる「35DC」は
まずセルフタイマーレバーが脱落してしまっています。
単純に緩んでしまったものかと思われますが
一部部品も足りないようです。
そして距離計二重像が撮影最短距離付近でうまく連動しないようです。
これは距離計連動部の動作不良かと思われます。
シャッター・露出計は作動はしているのですが
かなり露出計がオーバーな値を示しており
それに伴ってオート制御も3段以上オーバーとなっています。
さすがにネガだとしても写真が白くなってしまうと思われます。
やはり全体的に整備調整が必要な状態です。

フラッシュマチックやプログラム制御のため
機械式レンズシャッター機の割には
配線も多く少々ややこしいカメラです。
さらに通常はボディ上部に配置されることの多い
露出計本体がこのカメラの場合、
ボディ底部に配置されています。
オリンパスらしいといえばらしい独創的な構造です。
これからさらに分解を進めて
本格的に整備に取り掛かっていきます。

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キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は8月31日…「野菜の日」だそうです。
日付は「や(8)さ(3)い(1)」(野菜)と読む語呂合わせからです。
栄養たっぷりで美味しい野菜ですが
野菜とひとくくりで言っても
いろいろな種類がありますよねぇ
食用する部位で分別したとしても…
根菜類(ダイコン・ニンジン等)、
茎菜類(タマネギ、アスパラガス等)
葉菜類(キャベツ、レタス等)
果菜類(トマト、ナス等)
花菜類(ミョウガ、ブロッコリー等)
こんなにあるのですよねぇ
これからをなかなかバランスよく食べるなんて
難しいに決まってます…(苦笑)
特に私みたいな一人暮らしだと…うーん…
まぁ野菜ジュース等を使いながら
なるべく意識して野菜を摂るように心がけます…
嫌いなわけじゃなくて
美味しいのはわかっているのですがねぇ
もう少し涼しくなって鍋の季節になってくると
野菜摂取量も自然に増えてくるのですが…(苦笑)

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
1976年発売のカメラで「キヤノンAシリーズ」の最初のカメラでもあり
全てのAシリーズのベースとなるカメラです。
世界初のマイクロコンピュータ搭載カメラでもあり
電子化と生産効率化を一気に進めたカメラです。
従来の一眼レフカメラより約300点の部品削減に成功し
大量生産が可能となり、他社の同クラスのカメラより
2万円近く安い価格設定が実現できたとも言われています。
実際、このAE-1登場後、大手各メーカ一眼レフの
電子化・自動化・高機能化・低価格化は大きく飛躍し
これについてこれなくなった中小のメーカーが
一眼レフ市場から撤退することにもなっています。
業界的にもターニングポイントなったカメラだと思います。

効率化や低コスト化は進み
上下カバーはABS樹脂製ともなったものの
それまでの一眼レフに比べて決して安っぽい質感には
なっていないと思います。
内部はさすがに電子化はかなり進んでいますが
それでもまだSSダイヤルからの連動部に糸が使用されていたりと
完全電子化への過渡期であることがよくわかる構造です。

お預かりしている「AE-1」は
電源は安定しているのですが
シャッターが切れたり切れなかったりしている状況です。
レリーズ部のSW接触不良か
マグネット吸着部の汚れによるものだと思われます。
加えてシャッター作動時には
「Aシリーズ」全般でお馴染みのシャッター鳴きが発生しています。
「シャッター鳴き」とはいいますが
正確にはミラー駆動部のギアが油切れで作動時に
ギャインと異音が出ている状態です。
音が出ている時点でミラーの動きが悪いのは間違いないですが
症状が進んでくると明らかにミラーの動きが緩慢になり
最終的にはミラーが動かなくなり
シャッターも切れなくなってしまいます。
オート・露出計もかなりオーバー側にズレていて
精度も不安定なので全体的に整備が必要な状態です。

フレキの処理には少々神経を使いますが
電子制御カメラの割には整備性は悪くありません。
ただラフに扱って電子部品やフレキにダメージを与えると
それが致命的となり修理不可能になる可能性もあるので
やはりかなり慎重に作業を行わなくてはならないカメラです。
オート時の絞り制御のためにミラー周りの機械制御も
相当複雑な構成になっており
限られたスペースに精密に組まれている様子は
ちょっと見とれてしまうほどです(笑

これから必要な機械的部分の清掃・注油・調整を行い
電気的な調整も行って仕上げていきます。

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オリンパスペンSのカメラ修理

毎月29日は「肉の日」なのですが
今日、8月29日は
「や(8)きに(2)く(9)」(焼き肉)と読む語呂合わせで
「焼肉の日」なのですね!
焼肉いいですよねぇ~肉の好みは歳を重ねて
変わってはきましたがそれでも焼肉は最高です!
でも今はカルビなんて全く頼まなくなってしまい
ロースやヒレがメインになってしまいます。
脂の重いものはしんどいのです。
でもおかしなものでホルモンはどうしても
少しは食べたくなるのですよねぇ(笑
で、焼肉といえばやはりビールですよねぇ…
苦み走って少し重めのエビスビールが最高に合いますね!
量も以前程は食べられなくなりましたが
それでも頻繁に食べに行きたくなりますね!
少し前に流行った例のひとり焼き肉の
お安い店でも行ってみようかな…(笑
たいした量食べないからお家焼肉でもいいでのすが…
こんなこと書いてたら
平日昼間っからビールと焼き肉モードになってしまいます(笑

さてさて

本日はオリンパスペンSのカメラ修理を行っています。
1960年発売のカメラです。
前年に発売されたノーマルのペンの高級版といった位置づけです。
シャッター2枚羽根でB・1/25-1/200の4速だったノーマルペンに対し
5枚羽根のシャッターとなりB、1/8-1/250秒の6速となっています。
レンズもDズイコー3cmF2.8に変更されています。
撮影・表現の幅もかなり拡がったと思われます。
ペンと言えばEEシリーズが台数も多く人気ではありますが
ペンS系は露出計もないマニュアル機で
少々通好みといったイメージです。
それでもそのシンプルさ故に人気は根強く
当店にも多くの個体が修理依頼されるカメラです。

お預かりしているペンSは
まず巻上が妙に重いことが気になります。
例のダイアル式巻上は巻上が重いとかなり使いにくく感じてしまいます。
巻上のトルクが一定でなく途中から重くなるのは
構造上仕方ない部分でそれ自体はそれほど気になりませんが
この個体の場合は巻上当初からいきなり重く
途中からさらに重くなるようなイメージです。
シャッターユニット云々の問題ではなく
巻上ギアそのものの動きにもんだいがあるようです。
加えてスローガバナの動きが粘りがある上に不安定で
スローシャッターである1/8でシャッターを切ると
ガバナが効くと途中で止まりながら1秒弱で切れる感じで
繰り返して切っているとガバナが全く効かず
1/30くらいで切れることも多くあるようです。
シャッター羽根自体にも粘りがあり
シャッターは各速全域で問題が出ている状態です。
こちらはシャッターユニット内の清掃整備で
本来の動きを取り戻せるとは思います。

これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
ところで今回もそうですが
裏蓋取り外し式の初期のペン、ペンS、ペンD、ペンEEに
共通しますが裏蓋底部のモルトは劣化すると確実に
光線漏れを起こします。
画像ではモルトを除去した状態のなので
シルバーの地金の出ている部分ですね。
フィルム室のモルトは1.5mm厚のモルトを使うことが
他のカメラでは多いのですが
このタイプのペンの裏蓋底部に関しては1.5mmは全く厚みが足りません。
1.5mmを貼ってしまうと張り替えたばかりでも
光線漏れする可能性がかなり高いと思われます。
今回もこの部分にはモルトではなく
腐食しない材質の薄い遮光材が貼ってありましたが
劣化はしていませんが非常に不安な状態だったので
貼り直して厚手のモルトで対応いたします。

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