今日は「ハイビジョンの日」だそうですよ。
制定当時のハイビジョンの走査線が1125本だったことから
11月25日になったようですね。
ちなみに現在の4Kテレビの走査線は倍近い値になっているようです。
えっ?私の自宅のテレビ?
未だにブラウン管テレビに地デジチューナー繋いで見ていますが、何か?(笑)
さてさて
本日は「キヤノンデミS」のカメラ修理を行っています。
「キヤノンデミシリーズ」はキヤノンのハーフ判カメラのモデル名で
その中でも「デミS」は30mmF1.7の大口径レンズを搭載し
マニュアル露出で撮影するカメラです。
F1.7の大口径を開放で使おうとすると
ピントが目測なのがちょっと辛いような気がしますが
それでも光量の足りないシチュエーションのときには大変重宝します。
「デミシリーズ」共通の美点ですが
ハーフカメラとはいえ、きちんと巻上げレバーがあって
またその巻上げ感覚がなかなか気持ちよく
使っていて楽しいカメラだと思います。
今回、お預かりしている「デミS」は
まずシャッターが切れません。もちろん巻上げもロックしたままです。
おそらくシャッター羽根の固着が原因で
レリーズしてもシャッターが切れないのだと思われます。
「デミS」は無印デミとは違って前板と裏蓋が
一緒に外れるのではなく、前板は前板で上下2分割になって外れます。
それでもモナカ構造なことは一緒で
基本的な造りは無印デミとほぼ共通です。
コンパクトなことと簡単に使えることは無印デミのほうが上ですが
自分で絞りもシャッターも選ぶことができ
撮影の幅が広いのは文句ナシにデミSのほうが上ですね。
シャッターが切れない原因はやはり羽根の粘りが原因でした。
これから分解を進めてシャッターユニットの整備から行っていきます。
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