今日から2月です…1月あっという間でしたね(苦笑)
今日は「ニオイの日」なのだそうです。
「に(2)お(0)い(1)」と読む語呂合わせからだそうです。
「香り」だといわゆる良い匂いをイメージしますが
「ニオイ」だと明らかに不快な匂いのイメージになりますね(笑
「ファブリーズ」でもおなじみの「P&G」さんの
制定した記念日で嫌なニオイを消し去る消臭商品の普及が
目的だそうなので、やはりここでいう「ニオイ」は
いわゆる悪臭のことを指すのですね。
イヤな匂いって結構日常に溢れていて
わずかな匂いでも気になり始めるとたまらないものですよね。
匂いを感じるってっことはその匂いの元の成分が
鼻に入ってくることで感じるわけだとイメージすると
それこそ一瞬でも早くその匂いから逃れたくなります(苦笑)
反対にいい香りはリラクゼーション効果もありますし
何とも癒されるので良い香りに常に囲まれて生活したいものです(笑
さてさて
本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
70年代前半に発売された「ニコマートEL系」の後継機で
1978年発馬のカメラです。
機能的にはニコマートELを引き継いでいて
それほど大きな新機能はないのですが
ボディも小型化されあらゆる部分で洗練されており
明らかに次世代のカメラとなって登場しました。
安定性に定評のあるコパル製シャッターを
電子制御で駆動します。
ただし「B」と1/90のみ機械制御で駆動することができ
電池がなくてもこの2速でシャッターが切ることができます。
電子制御の副産物ともいえる「絞り優先オート露出」を搭載し
細かい露出を気にせず枚数を撮ることもできれば
ファインダー内の非常に使いやすい追伸式露出計を使って
マニュアル露出でじっくりと表現を追い詰めていくこともできます。
一通り何でもできる使いやすい万能カメラだと思います。
「FE」は当店でも比較的修理依頼の多いカメラで
コンスタントに修理を行っている気がします。
今回お預かりの「FE」はおそらく長い間
使われずに保管されていたカメラで
普通にストレスな使うには一通りの整備が必要な状況です。
まず電池が入りっぱなしで電池室からは
真っ黒になったLR44電池がゴロンと出てきました。
水銀電池や酸化銀電池ではなかったので
ガスによる腐食はなかったものの
電池室は電池からの汚れで接触不良が起きています。
電池室の清掃で電源は何とか入るものの
やはり電源は少々不安定です。
電池室裏のハンダや状況によっては配線交換が必要かと思われます。
電源さえ入ればシャッター、露出計は動作するものの
今度はシャッターに問題があり
1/1000、1/500は全く開かず、1/250も1/3ほど開きません。
シャッター羽根の汚れ等の影響もあると思われますが
電気的問題も絡んでいると予想されます。
「FE」の問題の出やすい箇所はだいたい把握できているので
一通りの整備に加えてトラブルの起こりやすい部分の
対策を行っておけば快適に使える状態になると思われます。
これから本格的に分解整備に取り掛かる段階です。
当然ながらフィルム室のモルトは全滅で
画像にも写っていますが接眼レンズの下のモルト等の
内部モルトももちろん全滅です。
この加水分解したモルトが
さらにトラブルを呼び込む場合も多々あります。
やはりこの時代のカメラは頻繁にではなくても
長く使うには定期的な分解整備が必要ですね。
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