日別アーカイブ: 2025年5月19日

ペンタックスSPのカメラ修理

今日はこれといった記念日のない日ですね…
で、過去の5/19の出来事を少し調べてみると…
一部地域で自動車のナンバープレートの分類番号の3桁化と
希望番号制が1998年のこの日から始まっています。
希望番号ってこんな以前からあったのですね。
私はクルマのナンバーにこだわりのないタイプだったから
クルマを持っていたころも縁がないのですが…
3桁化も始まったのですねぇ…
思えば私はスーパーカーブームの影響もあって
普段見かけるクルマにも興味を持ち始めたのが
おそらく70年代後半…そのころの地元・広島は
55ナンバーばかりだった記憶があります。
たまに新しいクルマで56ナンバーだったかな…
33ナンバーなんてめったに実際には見かけなかったですし
(当時のフェアレディで見かけたくらいかと…)
たまにまだ一桁ナンバーも走っていました。
もう古い話ですねぇ…(笑
ちなみに日付は全く異なりますが
2018年から練馬や横浜ナンバーで
アルファベットの入ったナンバープレートの交付が始まっています。
今の私の住んでいるエリアは練馬ナンバーですから
たまにアルファベットの入ったナンバーみかけますね。
しかし…5ナンバー車って減りましたねぇ…
乗用車は3ナンバー見かける方が多いですものね。

さてさて

本日は「ペンタックスSP」の修理を行っています。
当時の大ヒットモデルで現存数も非常に多く
絞り込み測光は慣れが必要ですが
汎用性の高いM42マウント採用ということもあり
ペンタックス純正以外にも数多くのレンズが装着可能なため
現在でも非常に人気の高いモデルです。
そのため当店でも修理依頼の非常に多いカメラです。
現存数が多くコンディションも千差万別で
ほぼ未整備のまま使われいる個体も多いことから
あまり操作感の良くない個体も多く見かけますが
本来は巻上フィールも非常によく
シャッター音も軽快でとても気持ちの良いカメラです。

お預かりしている「SP」は
普通に使えていたそうなのですが
ある時からシャッターが開いたままで固着してしまっています。
ミラーアップして固着…とかはよくある症状ですが
今回はシャッターが開いたままです。
そのままの状態でも巻き上がりますが
再びレリーズしてもやはりシャッターは開いたままになってしまいます。
要は後幕が全く出てこない状態です。
もっと古いモデルであれば幕の劣化とかでよくある症状ですが
「SV」とかではなく「SP」ですし
動作している先幕を見る限り幕自体に問題があるとは思えません。
何かが引っかかっているのか固着しているのか
これ以上は分解してみないとわかりません。

ここまで分解を進めていると幕走行部分から
ネジがころんと転がり出てきました。
どうやらこのネジが幕の走行を妨げていたようです。
特徴のあるネジなのでどこのネジかはすぐにわかったのですが
そのネジがあるべき場所にはネジがちゃんと締められています。
この「SP」は過去に分解歴があるのは明らかで
正直なところ配線も中途半端な位置で継ぎ足されていたり
(それもハンダも使わず単にねじって繋げて
マスキングテープが巻かれていました(苦笑))
妙なところにボンドが塗ってあったり
明かな素人作業の痕跡が多く見られます。
推測ですがファインダーの枠を取り付ける際に
誤ってネジをミラーボックス内部に落としてしまい
それを放置したまま他のネジを使って取り付けたのかと思われます。
そしてその放置されたネジが幕走行経路に入り込み
リボンに引っかかったものと思われます。
実は単に引っかかっただけでなく
幕リボンにかなりダメージを与えてしまっていて
ネジが出てきてももはや後幕は正常に走行できません。
これはそれなりの重修理となりそうです。
カメラに限った話ではありませんが
機械内部に落とした異物は手間をいとわず見つかるまで
分解して探し出しましょう…間違いなく後でトラブルとなります。

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