今日は「カフェオーレの日」だそうですよ。
6月1日が「世界牛乳の日」であり
10月1日が「コーヒーの日」であることから
その真ん中の日をコーヒーとミルクを混ぜて作る
「カフェオーレの日」としたとの由来です。
まったり甘いお茶うけと一緒にいただく
ガツンと苦いブラックのコーヒーも美味しいですし
毎日のようにいただく牛乳もそれぞれ美味しいですが
そのミックスともいえるカフェオレは
何とも優しくて口当たりもよく本当に美味しいですね。
私、普段はこれといって昼食をとらないので
お昼と午後3時に糖分補給を兼ねて
少し甘めに仕上げたカフェオレを毎日いただいています。
仕事中のちょっとした気分転換にも最適です。
ただ、甘くし過ぎないように少し気をつけていますが…
(血糖値高いですからね…(苦笑))
さてさて
本日は「キヤノンEXEE」のカメラ修理を行っています。
EXシリーズは「キヤノンFシリーズ」の時代の
エントリー向け一眼レフなのですが
少々変わったカメラです。
フォーカルプレーンシャッタの
一眼レフなのでレンズは交換式ではあるのですが
交換できるのは絞りより先端部分の前玉部分のみです。
絞りはボディ側と一体となっていて
絞りより後ろに2群3枚のレンズが固定されています。
コンパクトカメラにあるコンヴァージョンレンズのようなものです。
標準としてもともとカメラにセットされているのは
50mmF1.8です。
交換用前玉群は他に広角側から35mmF3.5、95mmF3.5
125mmF3.5が発売されています。
なるべくコストを抑えてシャッタースピード優先オート露出を
搭載した一眼レフ…を実現するためにこうなったようです。
他の一眼レフと大きく異なるのはここだけではなく
ボディ側に固定されている絞りをマニュアルで変更する場合は
鏡胴リングではなく巻き戻しクランク部に配置された
オート切り替え兼電源SW部で行います。
ここで絞りを設定してマニュアル撮影も可能ですが
その設定しやすさを考えても
やはり基本はシャッタースピード優先オートで撮るカメラです。
マニュアル時には露出計も使えませんし…
そしてファインダーも空中像式といわれる変わったもので
要はマット面を持ったスクリーンを装備していません。
ほぼ素通し状態なのでファインダーは非常に明るいです。
ただしマット面がないのでピントは中央部のプリズムでしか
合わせることができません。
レンジファインダー機のようなイメージですね。
普通の一眼レフとはいろいろ考え方が異なって
なかなか面白いカメラです。
お預かりしている「EXEE」は
かなり長い間、使われずにしまい込まれていたものと思われます。
各駆動部は明らかに油切れで
シャッターは動作しますが切ってみると
未整備のFシリーズ系にありがちな
ギャインという耳障りな音がしています。
当然ながらシャッタスピードの精度は全く出ていません。
そして電池室端子やその裏の配線腐食のため
露出計が全く動きません。
シャッタースピード優先オートで撮ることが基本のカメラで
露出計が使えないとさすがに困ります。
さらにファインダープリズムは視野の半分以上を見えなくするほど
プリズムが激しく腐食してしまっています。
EXEEはプリズム周りにモルトは使われていませんが
コストの関係かプリズム自体の蒸着劣化による腐食が多い印象です。
これは程度の良い中古品と交換で対処します。
画像でもプリズム腐食がはっきりわかりますね。
基本的なシャッター部や巻上部の構造は
他のFシリーズでも見慣れた光景であまり変わりはありません。
ただしレンズ周りが全く異なるので
多少分解手順が変わってきます。
それでも整備性は悪くないカメラです。
画像に写っているレンズ部分はボディ側と一体となる
後玉+絞り部分です。
ここもそうですが装着されていた50mmF1.8前玉部分にも
カビがそれなりに発生しているのでこちらの清掃も行っていきます。
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