オリンパスXAのカメラ修理

今日は1月6日ということで語呂合わせで「色の日」なんですね。
写真を撮っていると例えモノクロだったとしても色を意識することが
もちろん多いわけですが
世の中にこんなに色と光が溢れていること
それを見て感じることができることに感謝ですね!

さてさて

本日は「オリンパスXA」のカメラ修理を行っています。
1979年に発売されたXAですが
独特のシェルデザインにスライド式レンズカバー
もちろん軽量コンパクト、当時としては相当革新的なカメラだったと思います。
(さすがに当時はまだXAのことは良く知りませんでした)
オリンパスならではの魅力が詰まったモデルですね。
特に初代XAはこのサイズ、このデザインで
しっかり距離計も備えます。
露出は絞り優先AE専用機で逆光用に+1.5段補正ボタンも装備します。

お預かりの個体はスレも少ないキレイなXAです。
レンズにカビが少々、オートのズレ等もあり
各部点検整備一式ということでお預かりしました。

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クラムシェル(はまぐり)の中には限られたスペースの中に
具がぎっちり入っています。
非常に効率的に作られています。
このXA、露出計周りにちょっと特徴があって
CDS(受光体)が2個装備されています。(ピンクとグリーン)
(XA2以降は1個しか装備されません)
ひとつのCDSはオート露出を制御するためのもの
もう片方はファインダー内に表示する指針専用です。
それぞれ回路は完全に独立しています。
。。。ということはファインダー内に正しい値が出ていても
オートは全く違う可能性があるわけです。
もちろん逆もありえます。
新品時ならともかく登場から40年近く経過するカメラですから
それぞれCDSは多少なりとも劣化が起きています。
今回はオートを正確にすることを最優先に作業を行います。
(さらに余談ですがファインダー内指針用のCDSには
調整用の回路がありません。)

まだ各カバー類を外しただけの状態ですが
これから本格的に各部点検整備一式に取り掛かります。

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