今日、6月11日はいわゆる「入梅」であり
「傘の日」であり、「雨漏り点検の日」でもあるのですね。
都内は曇ってはいますが傘の出番はなさそうです。
毎年、この時期になると
ビニール傘じゃなくて
ちょっと持ってて嬉しくなるような良い傘が欲しいなぁ。。。と
思うのですが
そういう傘、買うとどこかに忘れてくるのですよね。
うーん、でも今度の休みに傘見に行こうかな。。。(笑)
さてさて
本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
孤高のハーフ判一眼レフである「ペンFシリーズ」ですが
「ペンF」発売から3年後の1966年、「FT」が発売されました。
最も大きな違いは露出計が搭載されたことだと思います。
他にもセルフタイマーが付き、スクリーンはマイクロプリズムとなり
巻上が2回巻上から1回巻上になりました。
今回、お預かりしたFTはミラー駆動部に問題があり
ミラーが完全に上がりきらないため
シャッターが走らない。。。という状態でした。
FTのセールスポイントである露出計は電池を入れても
全く動きません。
ミラー駆動周りのトラブルはペンFシリーズ全体に
よく見られるトラブルです。
何らかの理由で駆動部の動きが悪いことが多く
さらに長年の間に駆動バネのテンションが
抜けてしまっていることも多く見受けられます。
露出計は電池室からのリード線が腐食しているようです。
写真は整備完了後です。
この独特のフォルムも魅力のひとつですよね。
ペンFTは露出計を搭載するために
Fでは通常のミラーを使っている部分に
ハーフミラーを使っていてミラーの後ろに受光部を設置しています。
その影響で若干、Fに比べるとファインダーは暗いですが
実際に使う上では大きな影響はないと思います。
ロータリーシャッターといい
プリズムを多用したファインダーシステムといい
他のカメラには見られないメカが満載されたカメラです。
カメラに興味を持った方、誰もが一度は
欲しくなるカメラだと思います。
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