ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

今日は「桜島の日」だそうですよ。
1914年1月12日に史上最大の噴火が発生し
多数の死者を出し、そのときに流出した溶岩により
大隅半島と陸続きになったそうです。
それまでは大隅半島と繋がっていなかったんですね。。。
火山の噴火って考えられないほどの強力な自然の力です。
活火山に登ることはほぼありませんが
2014年の御嶽山の例もあるし気をつけなければいけませんね。。。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
この頃は各社、一眼レフ以上にコンパクトカメラも
激しい販売競争を繰り広げていたわけです。
キャノンは「キヤノネット」
ミノルタは「ハイマチック」
コニカは「C35」等々、シリーズ化しているモデルも多々存在しました。
今回の「エレクトロ35シリーズ」も
1966年の初代から続くヤシカの看板商品的なモデルでしたが
今回、ご紹介する「GX」が最終モデルとなってしまいました。
「GX」の発売は1975年、先日のキヤノネットの紹介でも
同様に書きましたが初代に比べると随分とコンパクトになりました。
シャッターは初代から一部モデルを除き
基本的にはコパルエレクと呼ばれる電子制御シャッターです。
レンズは定評のあるカラーヤシノンDX40mmF1.7の大口径です。
露出は絞り優先AEで行います。

エレクトロGXというとブラック塗装のイメージが強いのですが
シルバーも爽やかな印象で良いですね!
お預かりしているGXは外装も非常にキレイで
レンズの状態も良く、
ファインダーも多少の汚れはあるものの悪い状態ではありません
(余談ですが後期のエレクトロの青みがかった
ファインダーを覗くと「あぁエレクトロだなぁ」と思います)
とても大切に扱われてきたことがよくわかる個体です。

しかしながら電池を入れっぱなしにしていた時期があるらしく
電池室端子が腐食しており電源が全く入りません。
電子制御シャッターで電源が入らないと
残念ながら何も撮影することはできません。
状況から予想すると電池室裏の端子及び
リード線も腐食していることが予想されます。

まずは電源が入るようにしないと
他に何かしらのトラブルを抱えているかもわかりません。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。