今日は「ピース記念日」だそうですよ。
ここでいう「ピース」とはタバコの銘柄のことです。
1946年のこの日に発売開始されたそうで
10本入りが7円だったそうです。
当時は非常に大人気で日曜・祝日に
ひとり一箱のみの販売だったこともあるようです。
そういえば私のじいさんもピースだったなぁ。。。
はっきり私の記憶がある頃になると「ショートホープ」だったのですが
家の中のあちこちにピース缶が
小物入れや鉛筆立てとして活躍していました。
さてさて
本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
世界初のマイコン(死語?)を搭載し
より簡単に手軽に写真を撮れるようにと開発されたカメラです。
部品の電子化やユニット化を進め大量生産が可能になり
結果、他メーカーと比べても非常にお求め易い価格に設定されました。
一眼レフ市場で少々苦しんでいたキヤノンとしては
起死回生のヒット作となりました。
発売開始は1976年、当時のキャッチコピーは「連写一眼」
ワインダーの装着が一般的になったのもこのカメラからだと思います。
お預かりしているAE-1はご依頼者のお父様が
お使いになられていたものだそうです。
長年使い込まれてきた個体だと思われますが
少々油切れがあちこちに出てきているようです。
それでもキヤノンAシリーズ共通の持病である
シャッター鳴きは全く出ていません。
ただし巻上時に「ギャン」とちょっと嫌な音がしていて
巻上部の油切れが心配されます。
シャッタースピード、露出計は調整可能な範囲内ですが
オートは少々不安定なようです。
ファインダーには結構な量のカビが見受けられ
付属する50mmレンズにもカビがかなり発生しています。
それまでのモデルに比べると
電子化が進んだカメラではありますが
機械的な部分はオーソドックスな
布幕横走りフォーカルプレーンシャッターです。
シャッタースピードダイヤルからの情報伝達も糸連動です。
電子部品のトラブルが意外なほど少なく
ほぼ機械的な部分の整備調整で快調な状態に戻るカメラです。
一通りの現状チェックが終わったので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
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