ペンタックスMXのカメラ修理

今日は「豚の日」だそうですよ!
トンカツ、しょうが焼き、しゃぶしゃぶ
チャーシュー、豚足、お好み焼き(基本は豚玉でしょ)
美味しそうなメニューが次々と浮かんできますね。
今日は豚への感謝を込めて制定された日とのことなので
よりいっそう感謝をしながら
今夜も何か豚肉を使った料理をいただきましょう!

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
オリンパスOM-1と並んで
軽量コンパクトな機会制御一眼レフということで
現在でも非常に高い人気を誇っているモデルです。
発売は1976年で、OM-1登場の4年後の発売です。
先行するOM-1にかなり対抗意識もあったのか
幅、厚み、高さともに全てほんのわずかですが
小さく作られています。

MXは比較的、修理依頼の多いカメラではありますが
シャッター周りのトラブルの少々多いカメラです。
年数が経ってくると他のカメラに比べても
先幕・後幕の走行バランスが崩れているカメラが多く
1/1000の場合で写真の右端は1/2000相当の露光で
左端は1/500の露光。。。なんてことがあるカメラです。
特に後幕の動きが悪い場合には
MXでよく見かけるミラーアップしたまま降りてこないという
トラブルにも繋がります。

今回、お預かりしているMXは
ご依頼者様が最近、手に入れたものとのことです。
ざっとチェックしてみたところ。。。

・リボン(紐)がどこか外れていて幕がたるんでしまっている
・たまにミラーアップしたままになる
・プリズム腐食
・露出計は-2.5段
・フィルムカウンター不動

なかなかやりがいのある状況です。
露出計のLED制御部以外は
基本的に機械制御のカメラなので
水没品とかでサビの酷い個体でない限り
何とかならないことはないと思います。
加えてMXは内部モルトの非常に多いカメラです。
内部モルトが多いということは
それだけ劣化したモルト屑があちこち入り込んで
トラブルの元になる可能性が高いということです。
気持ちよく使うためには
定期的なメンテナンスがより必要なカメラだと思います。

写真は一通り整備が完了したところで撮ったものです。
今回はなかなか苦労しましましたが
非常に快適に使えるレベルに仕上がったと思います。
幕軸を清掃し注油も行っているので
しばらく動きが落ち着くまで様子見です。

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