オリンパスOM-1のカメラ修理

今日、4月19日は「地図の日」だそうですよ。
地図を見るのは子供の頃から
今でも結構好きかも知れません。
子供の頃は学校で使う地図帳やら
家にあった住宅地図なんかも良く見ていました。
今でもちょっと気になることがあると
グーグルアースや地図アプリで調べてしまいます。
もちろん、登山のときに使う地形図も見ていて楽しいです。
そういえば、先日も「新宿区って中野区と接しているところもあるけど
どこからどこまでが新宿区なの?」と思って
延々、地図アプリを眺めていました(笑)

さてさて

本日も「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
昨日はシルバーのモータードライブ対応タイプでしたが
本日はブラックのモータードライブ非対応モデルです。
OM-1も長期にわたって生産され続けたモデルなので
細かい小変更が何度も行われています。
大きく分けると先述のMD対応・非対応のモデルがあり
MD非対応の中でも
フィルム室にスタッドが4本立っている極初期のモデルと
スタッドが2本のモデルが存在します。
スタッドが4本のものはそれに合わせて
フィルム圧板も短くなっています。
MD対応モデルは外観上は大きな違いはありませんが
生産時期により露出計SWの構造が全くそれまでと違うものがあります。
どのカメラもそうですが同じモデルでも
小変更は毎年のように行われていて
それによって部品も異なる場合が多いのです。
部品取りを確保していてもなかなか合わないことも多く
なかなか苦労させられます(苦笑)

お預かりしているOM-1は
なかなか使い込まれた感のあるブラック塗装の個体です。
定番のプリズム腐食が発生しています。
加えて高速シャッターにはムラがあり
スローガバナーは固着気味で
1秒でシャッターを切るとシャッターが
開きっぱなしで固まってしまいます。

一通り整備を終えて少し様子見をしている段階です。
横においてあるのは交換した腐食プリズムです。
わかりにくいですが白く光っている部分が腐食部分です。
定番のモルトが接している部分に加え
中央縦方向にも腐食が発生していました。
もちろん現在はキレイなプリズムを搭載し
ファインダーは非常に快適な見え心地となっています。
やはり一眼レフのファインダーの見え方というのは大事ですね。
ピントの合わせやすさはもちろんですが
見え心地が良いと写欲が高まりますものね!

これから最終チェックを行えば完成です。
キレイになったファインダーで
いろいろな景色を見ていただければと思います。

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