マミヤフレックスのカメラ修理

今日は「昭和の日」ですね。
私も昭和生まれですが
気がつくと人生の中で「昭和」より
「平成」の時間のほうが、とっくに長いのですよね。。。
そんな平成ももうすぐ終わり。。。
そうなると。。。生まれの元号が2つも前。。。ってことは
私が子供の頃の感覚でいうと「明治」生まれみたいなもの?
あぁ。。。年取りましたね(苦笑)
ところで、「昭和」は62年と14日続いたのですが
日本の歴代元号の中では最も長く
日本以外を含めても60年を超える元号は
中国(清)のふたつしかありません。

さてさて

今日は「マミヤフレックス」のカメラ修理を行っています。
マミヤと言えばマミヤシックス、プレス、RB/RZ67
マミヤ6/7。。。等々、中判カメラのイメージの強いメーカーですが
二眼レフでもマミヤフレックスが当時の高級機として有名です。
マミヤフレックスもいくつかの種類があるのですが
今回、お預かりしているのはマミヤフレックスオートマット(A)です。
発売は1949年。国産二眼レフとしては初期のモデルです。
当初はマミヤフレックスオートマチック(オートマット)の名称だったのですが
1954年にオートマットBが発売されてからは
オートマットAと改名されました。

シャッターはセイコーシャラピッドで最高速は1/500
レンズはオリンパスD.ズイコー75mmF3.5
これだけでも後から雨後の筍のように
出てくる他の二眼レフよりハイスペックですが
このマミヤフレックスの一番の特徴は
フルオートマットであることだと思います。
スタートマーク合わせのセミオートマットではなく
装填して巻くだけで1枚目にセットされるフルオートマットです。
それもローライフレックスのようにローラーの間に
フィルム裏紙を通す必要もありません。
圧着版がフィルムの厚みを感知する仕組みです。
この時代にこれは本当に先進的ですよね。
おまけにセルフコッキングも装備し
巻上と同時にシャッターチャージも完了します。

お預かりしているマミヤフレックスは
随分、長い間眠っていたと思われる個体です。
最大のセールスポイントである
フルオートマットが上手く作動せず
1枚目を感知することができません。
加えてレンズシャッター機定番のシャッターの粘り
スロー、セルフの固着、レンズ・ミラーのクモリ等々
一通りのトラブルが全て出ている状況です。

オートマット検知ピンの動作不良なのは間違いないのですが
部品破損等だとちょっと苦労しそうな気がします。
現状チェックが終わったので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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