コニカⅢのカメラ修理

今日は「電話創業の日」だそうです。
1890(明治23)年のこの日に東京ー横浜間で
日本初の電話事業が開始となったそうです。
当時はまだ交換手が電話を繋いでいた時代ですね。
電話に関する環境は私が知っている
この50年弱でも劇的に変化しました。
中学生くらいの頃は100円玉握り締めて
近所の電話ボックスに夜になると電話かけに行ってたなぁ(笑)
(家の電話だと周りに聞こえちゃうし、長電話を怒られるので)
ちなみに10円だと3分、100円だと30分話せます。
(100円はお釣りが出ません)
もちろん携帯電話なんてまだまだ先の話ですから
外出すると連絡は一切取れないのが当たり前だったし。。。。
まぁ、それはそれで良い時代だったような気もします。

さてさて

本日は「コニカⅢ」のカメラ修理を行っています。
コニカの35mm版カメラは
1947年発売の「コニカスタンダード」に始まり
「コニカⅠ」、「コニカⅡ」と続き
今回ご紹介する「コニカⅢ」が発馬されたのは1957年です。
既に60年以上経っているのですね。
この「Ⅲ」でついにセルフコッキングとなり
招き猫のようなレンズの根元に生えたレバーを
2回押し下げることによって
フィルム巻上とシャッターチャージを同時に行います。
きちんと整備されたコニカⅢはこの巻上が何とも小気味良いのですよね。
装着されるレンズは基本的にヘキサノン48mmF2ですが
数は少ないものの48mmF2.4のモデルも存在します。
シャッターユニットはセイコーシャMXLで最高速は1/500です。

お預かりしているコニカⅢは
レンズシャッター機定番のシャッター粘りが見受けられます。
しばらく動かさずにおいて
一発目のシャッターはほぼ間違いなく開きません。
2回目以降はとりあえず開くのですが
少し放置しておくとやはり1回目は開きません。
そのうち全く開かなくなるでしょうね。
おそらく開いていてもスムーズには動作していないと思われ
露光量も不安定です。
スローにも若干粘りがあったり、距離計にもズレが見られます。
大きなトラブルになる前にリフレッシュしておけば
当分は安心して使えるかと思われます。

大きさはコンパクトなのですが
総金属製でずっしりと重いです。
でもこれが質感高くていいのですよねぇ。。。
実はコニカⅢは私も個人的に気に入って使ってます。
SS・絞りの設定がLV方式のため
ほんの少し戸惑うこともありますが
非常に使っていて楽しいカメラです。