リコーフレックスⅦのカメラ修理

今日から仕事始めの方も多いのでしょうね。
連休明けはなかなかリズムが戻らず大変かと思います。
当店は明日5日から今年の営業を始めます。
まぁ、こうやってブログ更新しているほどだから
そこそこ休み中も仕事はしていますが。。。(苦笑)
今日は1月4日ということで「石の日」だそうです。
この日にお地蔵様、狛犬、墓石など
願いがかけられた石に触れると
願いが叶うといわれています。
願のかかかった石。。。新井薬師で何か触ってくればいいのかな。。。
。。。初詣すら行ってないのに、逆にバチがあたりそうです(笑)

さてさて

本日は「リコーフレックスⅦ」のカメラ修理を行っています。
リコーフレックス同じモデルの中でも
シャッターユニットが異なっていたり
いろいろとバリエーションがあるのですが
今回、お預かりしているリコフレⅦは
当時の高級シャッターユニット
「セイコーシャラピッド」が搭載されています。
最高速は1/500、低速も1秒まである9速+Bとなっています。
一番シンプルなタイプのリコフレⅦは
シャッタースピードはB・1/20・1/50・1/100のみなので
撮影の幅が全く変わってきます。
Ⅶは基本的にはⅥのボディに透視ファインダーが付いたものなのですが
この時代のカメラはモデル名だけでは
なかなか細かい判断が付きにくくちょっとややこしいですね。

お預かりしているリコフレⅦは
まず、シャッターが切れません。
レンズシャッターによくある羽根固着が原因かと思われましたが
レリーズがスムーズに動くのに
シャッターはうんともすんとも言いません。
リコフレの場合は羽根が粘っていたり固着していたりすれば
レリーズが動かないあるいは重かったりするはずなのですが。。。。
シャッターユニットを分解してみてわかりましたが
一部レンリーズ部品が破損していました。
前のオーナーが羽根固着で動かないところに
無理に動かしてしまったのだと思われます。
毎度のように書きますが
動きが悪いあるいは重いのは
トラブルが起こるサインです。
ここで無理に動作させてしまうと
単なる部品の固着で済んでいたものが
部品の破損へと繋がり場合によっては修理不可能となります。
今回は部品取りから部品を調達し事なきを得ましたが
古いカメラで特に長い間つかっていないものに関しては
慎重な取り扱いをしていただければと思います。

シャッターユニットの修理と整備を行い
レンズ清掃、ピントリングの清掃・グリスアップ
ファインダーミラーの交換等々
一通りの整備を行いました。
非常に軽やかに動作するようになりました。
これであれば気持ちよく撮影にお使いいただけると思います。

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