ミノルタSR101のカメラ修理

子供の頃、学校から家に帰ると
場所中であれば必ずテレビは大相撲中継で
じいさんやばあさんと一緒に相撲を見てたなぁ。。。
なんでこんな話でいきなり始まったかというと
今日は昔好きだった北天佑関の命日なんですね。
握力が左右共に100kgくらいあって
力持ちで豪快な取り口でカッコ良かったのですよ
亡くなったのは2006年6月23日、45歳でした。
早すぎますよねぇ。。。
それにしても力士の方は早く亡くなられる方が多いような気がします。
やっぱり相当、身体に負担がかかるのかな。。。
などなど。。。しんみりといろいろ考えたら
突然「そこまで言う、早見優、北天佑、醤油、ラー油、アイラブユー」の
昔の志村けんのネタを思い出しておかしくなってきた(笑)

さてさて

本日は「ミノルタSR101」のカメラ修理を行っています。
1975年発売のカメラです。
同時に発売されたSR505と共に
ミノルタ最後の機械制御シャッターの一眼レフです。
SR505が「SR-Tスーパー」の後継機でたあったのに対して
SR101は「SR-T101」の後継機として発売されました。
機能的な部分での大きな違いは
ファインダー内の絞り表示の有無といったところでしょうか
それに関連してペンタプリズム周りのデザインが
SR101とSR505では異なります。
既に1973年に電子制御シャッターを搭載する
「Xシリーズ」の販売が始まっていて
この後のミノルタ一眼レフは「Xシリーズ」が主役となっていく中で
最後のSRシリーズとなったのが
この「SR101」と「SR505」ということになります。

お預かりしている「SR101」は
ご依頼者のお父様が使っていたものだそうです。
とりあえず動作はしているのですが
ファインダーの汚れ等も気になるので
各部点検整備一式ということで
当店にやってきました。
SR系のカメラは丈夫なものが多く
少々の汚れや油切れでもシャッターそのものは
動作するものが多いのですが
さすがに本来の動きとは言えない状況です。
巻上やシャッター動作音からは明らかに
油切れの症状が確認でき
シャッタースピードを計ってみても
先幕と後幕のバランスは崩れてしまっています。
露出計は動作は何とかしているのですが
非常に指針の動きは不安定で接触不良等が疑われます。
モルトはやはり全滅で
モルト屑等々のゴミがファインダー内に入り込んでおり
コンデンサレンズやプリズム表面にクモリも見受けられます。
重篤なトラブルはありませんが
メンテナンスは必要な状態という状況です。

写真は一通り整備が完了した状態のものです。
巻上の感触もシャッター音も
SRシリーズらしい歯切れの良いものとなりました。
シャッタースピードや露出計の精度もしっかり出ています。
SR-T以降のSRシリーズというと
露出計制御のための連動糸が少々厄介な存在で
ミラーボックスやファインダーボックスを外す際には
ある程度連動糸を外さなくてはなりません。
カメラ修理を始めたばかりの頃はこれがキライだったのですが
数をこなせば慣れるもので
いつの間にか何ということもなくこなせるようになりました。

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