ペンタックスSVのカメラ修理

今日は「米の日」だそうです。
「米」の字を分解すると「八十八」になることからですが
これ以外にも「八月八日」を「米の日」としている場合や
八が付く日(毎月八日、十八日、二十八日)すべてを「米の日」としていたり
いろいろバラバラなようですね。
何にしろいつ食べてもお米は美味しいのでいいのですが。。。(笑)
きっと現代の普通の人よりはお米好きなほうだと思います。
普段の食事もご飯に合うおかずが一品あれば
何も考えなければ一合半くらい軽く今でも平らげます。
しかし。。。この歳になってからの炭水化物の取りすぎは
ろくなことがありません。。。(大汗)
思いきりご飯をほおばりたい欲求を抑える毎日ですね(笑)

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
前モデルとなる「S3」の後継機となりますが
基本的な構造はS3と同様でセルフタイマーが装備されたことと
フィルムカウンターが自動復元式になったモデルです。
露出計は未装備でいわゆる電気的なものは
フラッシュ接点が存在するのみの完全な機械式カメラです。
現存するSPより古いペンタックスSシリーズは
それまで未整備であればほぼ間違いなく
シャッター幕に問題を抱えているものが多く
今回お預かりのSPもガチガチに幕が硬化しており
シャッターを切っても後幕が全く動かない状況でした。
幕が動かないまでに至らなくても
シャッター幕の硬化のためSS精度が全く出ていなかったり
頻繁にミラーアップしたままになってしまう個体も多いと思います。
SVの場合で1962年発売なので50年以上経過しているカメラです。
保管状況にもよるとは思いますが
ゴム引きのシャッター幕は劣化が起きて当然とは思います。

シャッター幕の交換、幕軸の清掃・注油、
ミラー駆動部の整備、巻上部の清掃・注油
ファインダー清掃等々、各部点検整備一式を行いました。
装着されているスーパータクマー55mmF1.8も
カビ取り清掃、絞り羽根粘りのため羽根清掃等行いました。
おそらく何十年単位で使われていなかったものかと思われますが
使われている間は非常に大切に使われていたようで
汚れこそありましたがボディ外装のコンディションは非常に良く
整備後に外装清掃したところピカピカの良コンディションのSVとなりました。
シャッター幕交換で巻上にかかる力が少なくなったこともあり
巻上も軽く非常にスムーズです。

このSVは元々ご依頼者様の叔母さまのカメラだそうです。
ご依頼者様自身はお若い方で
おそらく本格的なフィルム一眼レフを使うのは
これが初めてになると思われますが
この状態であれば気持ちよく撮影を楽しんでいただけると思います。

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