今日は「バスの日」だそうですよ。
住んでいる場所にもよるとは思いますが
都内に住んでいるとバスよりも
圧倒的に電車に乗る機会のほうが多いと思うのです。
少し地方になるとバスが公共交通機関のメインですよね。
クルマに乗り始めてからは
バスに乗ることもなくなりましたが
高校生の頃とかは通学も普段の異動もバスが多かったので
毎日利用していました。
バスの車内やバス停で意外な友達や知り合いに
ばったり会うのも楽しかったですよねぇ。。。はるか昔の話ですが。。。(汗)
古いバスだと床が木の板で
雨が降って車内が濡れるとツルッツルに滑るんです。
何度か派手にすっ転んだ記憶が。。。。(笑)
さてさて
本日はニコンFEのカメラ修理を行っています。
ニコマートEL系の後継機となる
電子制御シャッターの中級機です。
発売開始は1978(昭和53)年です。
ちなみに1978年というと。。。
「ザ・ベストテン」が放送開始となり
キャンディーズの解散コンサートが後楽園球場で行われ
私も当時好きだった石野真子さんがデビューし
ヤクルトがミルミルを発売開始して
さらにスワローズが広岡監督の下、初優勝しましたね。。。
(この年、カープは200本打線(本塁打合計)の
重量打線で後半かなり追い上げたのですが3位だったのですね
めっちゃよく覚えています)
こうして書くとリアルタイムで体験していることもあり
時代背景がよくわかりますねぇ。。。
カメラの世界でいうと制御の電子化がかなりの勢いで
進んでいった時代でもありますね。
FEは電子制御シャッター機で絞り優先AEも搭載しますが
中身の構造を見ても機械的な部分と電子制御のバランスが絶妙なカメラだと
個人的には思っています。
F一桁機(FE発売時のフラッグシップはF2)ほどの
堅牢さや耐久性はないですが
その分、取り回しがよく使いやすく場面によっては
F一桁機を凌駕する実力のある1台です。
お預かりしているFEは動作は一通りしているのですが
まず高速シャッターの精度が全く出ておらず
1/1000に設定すると実際は1/3000くらいで露光されてしまいます。
1/125くらいまで下げていくと何とか許容範囲になるのですが
全体的にSSが速めです。
逆に露出計はやけにオーバー傾向で
高輝度時、低輝度時問わず+1.5段ほどの値を示します。
オート露出もそれにともなって1段以上オーバーです。
シャッターの動きも含めて整備の上
再調整が必要な状態だと思われます。
金属羽根縦走りシャッターはレンズシャッターほどではないですが
見えない部分に汚れがあることにより
シャッタースピードにかなり影響を及ぼします。
電子制御機故のマグネットの汚れ等も精度に大きく影響します。
機械的な部分の整備や接点・マグネット等の清掃は終わって
これからこの状態で電気的な調整を行います。
プリズムを覆っているフレキにある半固定抵抗で主に調整します。
8個ある半固定抵抗は当然ですがそれぞれ
役割がきちんと決まっていて
中には初期設定時意外には触ってはいけないものもあります。
ここでメーター値や特性、オート露出時のSS設定や特性
シャッタースピード等々を調整していきます。
ちなみに余談ですがFE2になるとこの半固定抵抗の数が半減します。
それだけ調整不要な箇所が増えたということですね。
いつも書きますがFEはファインダー情報が非常にわかりやすく
オート露出だけではなくマニュアルで綿密に
露出を決めるときにも非常に使いやすいカメラです。
個人的にもかなり好きなカメラのひとつです。
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