ニコンFEのカメラ修理

今日は「レンコンの日」だそうですよ。
1994(平成6)年のこの日に
全国のレンコン産地が集まって
茨城県土浦市で「蓮根サミット」が開かれたことが由来だそうです。
美味しいですよねぇ…レンコン…
私は記憶のあるころから
実家を出るまでじいさんばあさんと3人暮らしだったので
レンコンはいろいろな料理に出てきましたねぇ
煮物、炒め物には必ず入っているイメージです。
その頃はレンコンなんて読んでいなくて「ハス」でしたねぇ…
私が大好きだったのが「ハスの天ぷら」で
ソース結構たっぷりかけて食べるのですよ
シャクシャクした食感と閉じ込められたみずみずしさと
ほのかな甘さがたまらなくてご飯が一気に進なんだものです。
今でも結構な大好物でなかなひとりだと自分で天ぷらは揚げませんが
総菜コーナーで「ハスの天ぷら」見つけると必ず買ってしまいます。
冷めていても美味いんですよー
煮物もハスがたっぷり入っていればついつい買ってしまいます。
日本酒のアテにもなりますし…
…って書いているとハスの天ぷらめちゃくちゃ食べたくなってきました。
どっか出来合いでタイミングよく売ってないなかなぁ…

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
一時期はOM-1と同じくらい修理依頼の多いカメラでしたが
最近は少し落ち着いていてFEの修理はひさしぶりですねぇ
適度にコンパクトな電子制御シャッター機です。
1978年発売のカメラです。
機械制御のFMとは兄弟機的な関係であり
(意外と共用可能部品は少なかったりしますが)
ニコマート時代のFT/ELの関係そのままに進化したモデルです。
FMは機械制御機ということで基本的な考え方は
ニコマート時代とさほど大きくい変わったわけではなく
時代なりの小型化と内部機構の効率化
露出計がLED式になったくらいの進化具合です。
それに対してFEは電子技術自体がニコマート時代に過渡期だったこともあり
電子回路的に劇的に進化しています。
(回路的には同時開発されたEL2の時点でだいぶ進化していましたが)
特に電子回路の信頼性に関してはずいぶん進歩したと思っています。
そしてFEといえば電子制御の恩恵で「絞り優先オート」が使え
それにも関連して露出計が非常に確認しやすい「追針式」であることが
大きなメリットだと思っています。
個人的にもかなり好きなカメラです。

お預かりしている「FE」は
ご依頼者様が長らく使い続けているカメラということです。
数年前までは問題なかったそうですが
いつからかのタイミングから電池を入れ替えても
電源が全く入らなくなってしまったそうです。
確認してみるとバッテリーチェックから点灯しないので
根本的に電池室から電圧がかからないのかと思われます。
電池室は問題なくキレイなので
裏側のハンダ及び配線に問題があるものと思われます。
ココを修理するためにはそれなりに深い部分まで分解して
配線を交換し仮組して動作確認を行う…という手筈なのですが
少々怖いのは電源が入るようにしてみないと
何か他の…特に電子回路に関わるトラブルを
持っているかどうかわからない点です。

画像は取り掛かり始めの段階で
ここから分解をさらに進めて電源周りの修理を行います。
実際には既にそこの修理は終わって
仮組してとりあえず動きを確認してるのですが…
なんとなく感じていたイヤな予感が当たりました。
シャッターはマニュアル時には正常に動作するのですが
(精度は若干の調整が必要)
常にではなく、ある一定の条件下において
露出計が非常に不安定な動きを見せ
場合によってはダウンしてしまいます。
巻上部SWを一旦オフにして再起動すると一瞬正常に立ち上がりますが
一定の条件下のまま再び不安定になりダウンしていきます。
よくある露出計本体または管制部の破損かと思いましたが
どうやらそうではなくプリント基板内に問題があるようです。
修理不可なことも多いパターンですねぇ…
いろいろ調べたところ今回に関しては
当店の在庫にこの個体に合う正常な基盤があったので
基板ごとの交換で対処していきます。
まだその作業の途中ですが何とかなりそうで
とりあえずホッとしています。

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