ペンタックスSPFのカメラ修理

昨日から熊本で大変なことになっていますが
被害にあった皆様に少しでも早く平穏な日が訪れるようにお祈りします。

本当にこの国は地震大国だな。。。と再確認いたしました。
いつ何時何処ででも同じようなことが起こるということを
忘れてはいけませんね。

さて

今日は「ペンタックスSPF」のカメラ修理を行っています。

大ベストセラー機SPに開放測光機能が追加されたモデルです。
ただし開放測光を使うには使用レンズを
SMC(Super Multi Coated)タクマーにしなくてはなりません。
分解してみるとよくわかるのですが
露出計周りの回路はSPとは全く違います。
露出計SWは存在せず
フォトスイッチと命名された機能で
レンズキャップをつけておけば露出計がオフになるという仕組みです。

今回の個体はシャッター関係は少々の狂いはあるものの
まずまずの状態。露出計は大きく狂っています。
加えて定番のプリズム腐食(交換で対応します)と
巻上げが妙に重いのでそのあたりの対処を行います。

付属の55mmレンズは絞り羽根の動きがゆっくりです。
(特に戻るとき)これはよくある絞り羽根の油固着ではなく
絞り連動ピンの動きが悪いことが原因と思われます。

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これから分解を進め現在把握しているトラブルと同時に
他、各部点検整備一式を行います。

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