今日は「ピザの日」だそうですよ。
言われてみればしばらくピザなんて食べてないですねぇ。。。
正確にはピザというとアメリカのもので
本来のイタリアのものはピッツァですね。
呼び名が違うだけでなく明らかに違う種類です。
ピッツァはさらにナポリ風、ローマ風、フィレンツェ風、シチリア風等々
いろいろ種類があるそうです。
どれも美味しいですが生地がカリカリのクリスピータイプが好きですね。
石窯で焼きたて熱々のピッツァが食べたいですねぇ
やっぱり合うのはビールかな。。。(笑)
さてさて
本日は「ペンタックスMEスーパー」のカメラ修理を行っています。
軽量コンパクトで使いやすい絞り優先AE専用機「ME」に
1/2000のシャッターとマニュアル露出を追加したモデルです。
さらにファインダーもクリアブライトマットスクリーンになり
明るくピントのキレも良くなりました。
電子制御シャッター機ということもありますが
特徴的なのはマニュアル時のSS設定をプッシュボタンで行うことです。
ちょっと好き嫌いが分かれる箇所かとも思いますが
使い慣れると全く問題ないと思います。
このプッシュボタン式のSS設定は後のAシリーズや645シリーズにも受け継がれます。
ペンタックスME系といえば定番なのは
「ミラーアップしたまま固着」ですが
今回、お預かりのMEスーパーもそのお決まりのトラブルです。
横走りシャッター機でのミラーアップは
ミラー駆動部そのものの問題よりシャッター幕走行不良が
原因のことが多いのですが
ME系の場合のミラーアップはまず9割がた
ミラー駆動部に使われているゴムブッシュ溶解のための動作不良です。
今回もミラーダウンレバー基部のゴムブッシュ溶解のため
全くミラーダウンできない状態でした。
同じ原因で巻き上げてもミラーチャージロックできず
巻き上げた瞬間にシャッターが切れてしまい何度でも巻上げができるという
症状になることもあります。
お預かり時にはシャッターが切れなったのでわからなかったのですが
さらに高速シャッターに問題があるようで
1/1000、1/2000が全く開かないようです。
これはシャッター羽根駆動部にあるゴム部品の溶解が原因と見られます。
やはり何十年も経つとゴム系の部品はどれもトラブルの原因となります。
もちろんそうなる前に整備して交換するのが一番なのですが。。。
さらに付け加えるとMシリーズのカメラは
どれも内部モルトが非常に多く使われています。
ミラーボックスを外さないと交換できないような箇所にも使われています。
何十年に渡って使うためには定期的な整備が必ず必要です。
もちろん今回は内部モルトもきちんと交換していきます。
電子制御シャッター機ですが
比較的、基板内トラブルは少ないほうだと思います。
まれに基板内トラブルでSSの制御がオート制御が全くできない
個体を見かけますがさすがにそれは修理不可能となります。
今回はそうした致命的なトラブルはなく
気持ちよく使っていただけれる状態に仕上がると思います。
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