今日は「放送記念日」なのだそうですよ。
1925年(大正14年)のこの日に
社団法人東京放送局(現:NHK東京放送局)が
日本初のラジオ仮放送を開始したのだそうです。
まだそれから100年経っていないのですね。。。
この短い間に(といっても95年経過していますが)
地上波のテレビ・ラジオはもちろん
インターネット等も含めて
放送とひとことで言ってもこんなに多種多様になったのですね。
そう考えると技術の進歩って本当にすごいですね。
。。。といいながら
もはや最先端の技術や情報にずいぶん
ついていけなくなったような気がします(汗)
そんなことも思いながら
今日、40~50年前のカメラを弄っています。。。(笑)
さてさて
今日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
営業再開前日のブログもF-1でしたね。
今月はF-1の整備の多い月です。
もちろん今でも非常に人気の高いカメラですし
コンスタントに整備依頼のあるカメラです。
プロ仕様の高級機ということで
部品の耐久性は非常に高く
いわゆる普及機や中級機に比べると
壊れることの少ないカメラではありますが
それはやはり適度に動作させ続けていて
定期的なメンテナンスを行っていることが前提です。
当店にやってくるカメラの大半は
数年~数十年眠っていたものがほとんどで
それをいきなり起こして作動させても
なかなかうまくいくものではございません。
一見、動作していても
痛くてうまく動かない関節を無理矢理
健気に動かしているような状態のものも多いので
やはり一度は点検あるいは整備を行ったほうが良いと思います。
お預かりしているF-1は
非常に外装のキレイな後期型です。
しかしながら中身的にはだいぶくたびれている様子もうかがえます。
まずシャッターですが1/2000~1/500あたりまでの
高速シャッターの精度が全く出ていないうえに
非常に不安定です。
幕軸の汚れや油切れもありますが
最大の原因はSSダイヤル下の調速部の動作不良と思われます。
露出計も非常に不安定で
これは接点のあちこちで酸化被膜による
接触不良を起こしているものと思われます。
駆動部分や電気接点の一通りの整備が必要な状態です。
写真は一通り整備が完了した時点のものです。
先日のF-1やFTbのブログでも書きましたが
この時代のキヤノン横走りシャッターは
幕ブレーキの不良によるシャッターバウンドに注意します。
今回はもちろんそのあたりも含めて対処しているので
全く問題ございません。
ただせ清掃・注油を行っているため
状態が落ちつくまで
数日様子見をした後で最終チェック及び
微調整を行って完成となります。
それにしても何度見ても
キレイに磨いたF-1は文句なしにカッコ良いですね。
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