ミノルタコードオートマットのカメラ修理

今日は「温度計の日」らしいですよ。
仕事柄、温度も湿度もそれなりに気にして毎日過ごしていますが
ずっと今くらいの快適な気温&湿度だったらいいですねぇ
ちなみにあまり湿度の高い日は
レンズ清掃はやらないようにしています。
レンズクリーナーの乾きが悪くて何度拭いても
拭き跡ができちゃうのですね。
逆に乾燥しすぎると
今度は静電気がやたら発生するので
電子基盤のあるカメラを触るときには神経を使います。

さてさて

今日は「ミノルタコードオートマット」のカメラ修理を行っています。
ミノルタの二眼レフといえば「ミノルタオートコード」が有名ですが
ミノルタコードはその前のモデルです。
その中でもこの「ミノルタコードオートマット」は
セルフコッキングとなり
(巻上げとシャッターチャージが同時に行える、今では当たり前な機能ですが)
フィルムも他社とは違いオートコードと同様に
上から下へ巻き上げる方式になっています。
名前はミノルタコードですが既にかなりオートコードに近いモデルです。

二眼レフの修理の場合、
レンズのクモリ、ミラーのクモリ、貼り革の状態
この3点に留意します。
ミラーのクモリは新品のミラーに交換で対処します。
レンズのクモリは基本的に取れないものが多いので
いろいろな手段を使ってできる限りキレイにします。
貼り革はその後の時代の一眼レフと違って
剥がそうとすると粉々にはがれてしまうので
再利用ができません。革を剥がさなくてはならない作業の場合は
革張替えもセットで行うことになります。

今回のミノルタコードはミラーとレンズのクモリが少々酷いです。
他、スローにも粘り、シャッター羽根にも粘りが少々見られます。

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これからレンズを外してシャッターユニットの点検整備に入ります。

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