ペンタックスMEスーパーのカメラ修理

今日は8月19日ということで
「バイクの日」です。
風切って走って涼しそう。。。と思われるかもしれませんが
これだけ暑いと全く涼しくなんてありません。
ヘルメット被っているし
この時期だとしてもやはりそれなりの装備で乗らなくてはいけないので
プロテクターの付いたメッシュジャケットくらいは着込みますし。。。
バイクが本当に気持ち良いのは
春夏の本当に限られた短い時期だけですねぇ
まぁそれでも真夏や真冬に乗る気持ちも十分わかりますが。。。(笑)
バイクもですがオープンカーもこの時期は見た目以上につらいです。
ヘルメット不要で軽装でよい分、バイクよりはマシですが
灼熱の日差しは走っていても十分に暑いです。
ただし、オープンカーはバイクよりも冬場はかなり快適です。
しっかり防寒着着ていれば真冬でもかなり気持ち良いですし
シートヒーティングなんて装備されていれば最高です!
バイクはどんなに防寒着着込んでも強烈に寒いです。。。
。。。やはりこの季節はキンキンにエアコンの効いた
エンジンも車体も大きなゆったりした車がいいですねぇ。。。
その快適な車内から強烈な日差しの海を
他人事のように眺めながらドライブなんて最高ですねぇ
いかん、全く「バイクの日」の話じゃなくなってきてます(汗)
リハビリ次第ですが再び普通にバイク乗れるようになったら
今更ですが「限定解除(大型免許)」を取りに行きたいですねぇ。。。
1回くらいはリッターバイクを所有してみたいものです。

さてさて

本日はペンタックスMEスーパーのカメラ修理を行っています。
軽量コンパクトでシンプルな絞り優先AE専用機として
大ヒットした前身の「ME」にマニュアル露出モードと
1/2000のシャッタスピードを与え
さらにピントのキレの良い「ブライトマットスクリーン」を搭載し
何でもできるカメラに仕立て替えたモデルです。
シャッタスピードはこの時代で一般的なSSダイヤルではなく
プッシュボタンで選択する方式です。
正直なところ好みが分かれる部分だと思いますが
ペンタックスはこのプッシュボタン式を後のAシリーズや
中判の345シリーズでも採用しています。
まぁ、慣れてしまえばなんてこともないのですが。。。

基本的な構造はMEと共通のため
MEと同じようにミラーアップしたままになるトラブルや
巻き上げてもミラーチャージがされないトラブル
巻上が滑ってしまうように
巻き上がった瞬間にシャッターが切れてしまうトラブルが多発します。
これkらのトラブルの原因は大抵の場合
ミラー駆動部に使われているゴムブッシュの劣化や変質が原因です、
ガムみたいに粘着質になって動きを妨げてしまうのです。
ゴムブッシュが使われている箇所はミラボックス側面に
1~3ヶ所で生産時期によって変わります、
またはメーカー修理で腐食しないプラスチックブッシュに
交換されている個体もあります。

今回、お預かりしているMEスーパーは
シャッターはチャージ状態でちゃんとロックされ
待機しているのですが
ミラーがチャージロックできず巻き上げても
リリース位置に戻ってしまいます。
そのためレリーズボタンを押してもミラーアップすらできず
何もできない状態です。
原因はやはりゴムブッシュの劣化によりチャージロック部が
動作しないことです。
ここはいつものことなのでなんてことはないのですが
それに加えて露出計が全く動作しません。
こういう場合は電源周りを真っ先に疑うのですが
今回は電池室にも配線にも問題はありません。
電子基板の入り口で計測してもしっかり電圧は来ています。
もちろんオート制御もマニュアルでのSS設定もできず
常に最高速1/2000で切れる状態です。
さすがこうなってくると基板内トラブルの可能性が高いです。
ME系は比較的基板の交換が容易なため
手持ちの部品から合いそうな基板を探して交換してみようと思います。
(MEもそうですが生産時期により
微妙に違う基盤が何種類も存在します)

今回はめずらしく基板トラブルもありましたが
ミラー駆動部の機械的メンテナンスを行っていれば
他のトラブルはかなり少ない安定したカメラです。
使い心地やシャッタ音も良いですし
もう少し評価が高くても良いカメラだと思います、
ただ、ミラー周りのトラブルは未整備だと
必ずと言っていいほど発症します。
そのためジャンク箱にミラアップしたままのMEやMESを
やたらと見かけます。。。何だか切ないですねぇ。。。
きちんとその辺りの整備をしてやれば
MXどころかLXにも負けないカメラだと
個人的には思っているのですが。。。

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