今日は10月3日ということで
「と(10)ざん(3)」→「登山の日」だそうです。
場所にもよりますが山の紅葉はそろそろ見頃ですねぇ
私も数年前までは結構あちこちの山に登りに行っていたのですが
最近はなかなか時間も取れず、体力も落ち(苦笑)
なかなか行かれないなぁ。。。と思っていたところへ
今年2月の延髄梗塞及びワレンベルグ症候群でとどめを刺されました(汗)
今はよほど足場のしっかりしているところじゃないと
普通に歩けないだろうし
足場の狭いとこ(まぁそれなりの山なら普通にある)だと
冗談じゃなく簡単に滑落しそうなので
本格的な登山はもう無理かもしれません
(今後の回復次第ですが。。。)
でも森林限界を超えた標高2500m超の稜線歩きは
本当に気持ち良いのです!人生観が変わります。
で、時間が許すならばなるべく山で一泊することをお勧めします。
山小屋でも良いですがテント泊がベストです。
山での夕暮れと星空と夜明けを味わうと
山歩きの楽しさが倍増します。
あぁ、私も北岳とか甲斐駒とかもう一度行きたいなぁ。。。
。。。今夜も仕事終わったらリハビリ頑張ろう(笑)
さてさて
本日は「キヤノンVL」のカメラ修理を行っています。
いわゆる「Ⅳ型」までが
バルナックライカがお手本になっているとすれば
「Ⅴ型」がやはりM3を意識して作られたカメラですよね。
「V型」は1956年発売の「VT」から始まり
その後、「VTデラックス」へ進化し、
普及機クラスの「L2」、「L1」、「L3」が追加され
V型最終機となる「VL」「VL2」が
発売されたのが1958年となります。
VL2はVLの廉価版としての位置づけになります。
VTデラックスで金メッキ処理とされていた
ファインダーのプリズム・ハーフミラーを
銀メッキ処理へと変更し、よりクリアなファインダー視野を実現しました。
巻上もVTやVTデラックスのトリガー方式ではなく
一般的なレバー巻上へと変更されました。
(そこはL型と同様になったというべきかもしれません)
全体的に非常に使いやすいモデルになったと
個人的には思います。
この頃のキヤノンレンジファインダー機も
バルナック時代に負けず劣らずいろんなモデルが存在して
同じようなモデル名も多く非常に分かりにくいです(苦笑)
VT~ⅥT(L)にかけてはモデル名を言われても
なかなかどんな仕様だったかパッとは出てきません(汗)
お預かりしているVL型は
一通り動作はしています。
致命的なトラブルを抱えているわけではございません。
しかしながら既に発売から60年を超えるカメラです。
前回の整備がいつ行われていたものかわかりませんが
(もしかしたら全く未整備かもしれません)
まずは全体的に油切れの兆候があり
シャッタースピードの精度もイマイチです。
自慢のファインダーも多少のカビや汚れがあり
距離計二重像は無限遠時にオーバーインフしてしまいます。
全体的に露フレッシュが必要な状態です。
この段階できっちり整備しておくと
後々に大きなトラブルに見舞われる可能性は
かなり低くなると思われます。
画像は整備そのものは完了し最終チェックを
残すのみの状態のものです。
全体的に動きも操作感も軽やかになり
非常に気持ちよく使える状態になりました。
装着されているレンズはキヤノン50mmF1.4で
こちらもレンズ清掃、絞り羽根清掃
ヘリコイドグリスアップ等、一通りの整備を行い
非常にクリアな状態になっております。
時代的にはそろそろ一眼レフの大きな波が
やってくる頃のカメラで
この数年後には各社レンズ交換機はレンジファインダー機から
一眼レフへ移行していく時期になっていきます。
そんな中でもキヤノンは最後まで
レンズ交換式レンジファインダー機を作り続けました。
それだけ高品質なものを作っていたので根強い人気もあったわけですね。
このVLあたりを触っているとそんなことを思わずにはいられません。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。