ミノルタハイマチックFのカメラ修理

今日は10月2日ということで「豆腐の日」です。
そのまんま語呂合わせですね。
ちなみに毎月12日も「豆腐の日」なのだそうです。
もうそろそろ「冷ややっこ」ではなくて
「湯豆腐」の季節になってきますねぇ。。。
冷やしても温めても豆腐は美味しいです。
お酒にも合いますしねぇ。。。
私は冷ややっこでも湯豆腐でも豆腐は
「木綿」で、かけるのは「ポン酢」です。
冷ややっこは家では「絹」だったのですが
大人になってからはほぼ「木綿」しか食べなくなりました。
何となく「絹」だと物足りない気が。。。。
いや、のどごしや食感が良いのはわかるのですが。。。
かけるものも、冷ややっこだと醤油かな。。。と思った時期もあったのですが
やはりしょっぱすぎるような気がするのですよねぇ
湯豆腐は文句ナシにポン酢ですよね!
こう書いているともう今夜は「湯豆腐」の気分になってきました。
昨日も「日本酒の日」で日本酒だったのけど
今日は「湯豆腐」ということになると
やっぱり「日本酒」ですよねぇ
軽く燗しても良いですねぇ。。。。
あぁ、早く晩酌の時間にならないかな(笑)

さてさて

本日は「ミノルタハイマチックF」のカメラ修理を行っています。
1972年発売の非常にコンパクトなカメラです。
やはりライバルはこのジャンルのパイオニアでもある
「コニカC35」でしょうか。。。
写りの評価の非常に高いロッコール38mmF2.7レンズを搭載します。
レンズのスペックも構成も大きさも
プログラムシャッターでレンジファインダー搭載というところも
C35と似通った部分が多いですが
ハイマチックFはセイコーESLシャッターを電子制御で駆動します。
ここが修理を行う上ではちょいとネックで
やはり電子部品不良で修理不能な個体も存在します。
それでも「ハイマチックF」はまだ修理できる可能性が高いカメラで
「F」の前年にデビューした
大口径40mmF1.7レンズを搭載した「ハイマチックE」は
もはやデリケートすぎて分解することさえ当店では行いません。
電子部品が云々ではなくて
使ってある配線が非常に細いリッツ線で
さらにそれが束ねられているのですが
被覆が劣化しているものがほとんどで少し触るだけで簡単に短絡します。
リード線をすべて交換したことも過去にあるのですが
それだけではなく基板内のコンデンサ類もダメになっているものが多く
あまりにもトラブルが多すぎるということが理由です。
話が逸れましたがたった1年後とはいえ
弟分の「F」は電子シャッター部も含めて
「E」に比べると随分安定している個体も多く
整備性が比較的良いことも相まって
当店では今のところ修理可能なカメラという位置づけになっています。
(先述したように修理不可能な個体も多くあります)

お預かりしている「ハイマチックF」は
電池を入れるとバッテリーチェックも点灯し
シャッターも一応作動しているようです。
「プログラムオートはある程度動作してるかな。。。」と
LV15(ASA100・F16・1/125)の光源にかざして
シャッターを切ってみるとシャッター音はするものの
シャッター羽根が全く開きません
こりゃダメか。。。と思いつつLV12の少し暗い光に
かざして切ってみるとほんのわずかに開き
LV9にかざすとやっとはっきり目視できるほど開きました。
どうやら極端にアンダーになるようなオート設定になっているようです。
LV15で開かないのは論外ですが
かろうじて開くLV12やLV9にしたって4段以上の大アンダーです。
さすがにまともに写真が撮れる状態ではありません。
で、問題はなぜこうなってしまっているのか、なのですが
分解して確認してみると調整用の可変抵抗が
極端な位置に回されているようです。
過去の分解時にここで調整しようとしたのでしょうか。。。
公式なマニュアルで確認したわけではないのですが
ハイマチFの可変抵抗は明るいときと暗いときの
オート露出のバランスを調整するためのもので
ここでオートレベルそのものを調整しようとしても
うまくいかないと思います。

不具合の主な原因は何となく掴めたので
さきにシャッターユニットの接点やソレノイドの清掃等々
できる限りの整備を行います。
もちろん羽根清掃やレンズ清掃、巻上部整備も並行して行います。
その後、仮組して電気的調整を行い
先程の可変抵抗もオートのバランスを取り適正な位置に戻します。
最終的にオートレベルを感度ダイヤル側で微調整します。
それからファインダー清掃、距離計の調整を行って
完成となります。
今回も何とか無事に修理完了となりそうです。
この類のカメラはやってみないとわからない部分も
正直なところありますので神経を使います。

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