ニコンEMのカメラ修理

今日は「貯蓄の日」だそうですよ。
うーん、あまり得意ではないですよねぇ。。。(笑)
まぁ仕事柄、怪我とか病気とかで
突然働けない期間ができたときに
そこを何とかしのぐ程度は絶対に必要だとは思いますが。。。
(今年実際にそういうことがあったわけですが(汗))
それほど余裕のある収入があるわけでもないので
あまり貯蓄はできないですよねぇ。。。
でも少しは貯めとかないと
先日の入院やらコロナ禍やらで
こう見えて結構ダメージ食らってるので。。。(苦笑)
まぁ、手間仕事なので地道に少しずつがんばるしかないですな
私が貯める程度の貯蓄ではあまり関係ないのですが
大きな金額を現金で持っていても長い目で見ると
目減りしていく一方ですし
なかなか難しいものですよね。
最低限の貯金は必要だとは思いますが
私のような立場(独身・家族なし)だと
それ以外はなるべく使い切ったほうが
世の中のためにはなりそうですね。
欲しいものはいくらでもあるから
やっぱり仕事を頑張りましょう(笑)

さてさて

本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行ってます。
1980年に当時のフラッグシップである「F3」と
同時期にデビューしたエントリー機です。
ニコンとしては初のエントリー機です。
それまでのニコン一眼レフ機のラインナップは
フラッグシップのF一桁機
中級機のFM/FE(前身はニコマート)のみだったのですね
当時は物品税の関係もあり
ボディ価格4万円の絞り優先AE専用のエントリー機というのは
各メーカーでラインナップされていて
またそれぞれがかなりヒットしていました
(X-7,OM10、MV1等々)
またニコンはどちらかといえばこういう
軽量コンパクトなエントリー機は苦手と思われていましたが
このEMはデザインといい使い勝手といい
もちろん軽量コンパクトさでも他メーカーエントリー機に
全く劣らないもので実際にかなりのヒット商品となりました。
このカテゴリーのカメラは電子制御なのが当たり前ともいえたのですが
「B」と「M90」が電池ナシでも動作するのは
ニコンらしいと言えると思います。
余談ですがAF時代になると軽量なエントリークラスで
ニコンはちょっと苦しむのですよねぇ(特に「U」が出るまでは)
本当はやはりあまりこういうのは
得意ではなかったのかな。。。と少し思っていしまいます(笑)
でもEMシリーズ(FG、FG-20を含む)は
どれも非常に良いカメラだと個人的には思っています。

お預かりしている「EM」は
まず巻き戻しクランクの円盤部が無残に破損しています。
ここ壊れるのですよねぇ。。。
もともと樹脂製でちょっと弱い部分が
経年劣化でさらに脆くなっているので。。。
でも普通に回してる分には
そんな壊れることもないとは思うのですが。。。
よくあるのは分解しようとして逆回転させようとしたときに
思った以上に固く締まっていて
力任せに回した時に割れるのですよねぇ。。。
今回は単純に円盤部が割れているだけではなく
根本の受けのネジ部までへし折れています。
(X-7でよくネジ切れてしまう部分)
EMのこの部分は樹脂とは言えども太いので
そうそう千切れることはないのですが。。。(汗)
それとは別の話で露出計がカウンターが1になっても
全く動きません。同様にオートも効きません。
バッテリーチェックは点灯するので
カウンター部のSW部に何かしらの問題があるのではと思われます。
そのフィルムカウンターも動作不良で裏蓋を開けても
ゼロに復帰しません。

巻き戻し部に黒い突起部分が見えますが
ここが折れてしまっていたのですね。
写真はそこも交換した後のものです。
念のため電池室からの配線や接点も清掃整備し
シャッターユニットも整備いたしました。
露出計不動の直接の原因はやはり巻上部SWの
接触不良でした。
これから電気的な調整を行って
露出計やオートの精度を出していきます。
ところで当店の部品取り用個体には巻き戻しクランクのない
EMがたくさん眠っています。
まぁ他の部分も少しずつ使っていくのですが
それにしてもEMの巻き戻し部の破損の多さには困ったものです。

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