オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「七五三」ですね。
数えで5歳の時の七五三は良く覚えてるな
川尻のお寺で
ちゃんと豪華な和服着せられて
紅まで塗られて写真撮ってもらったな(笑)
もちろんその写真が残っているから
そのときのことをなかなか忘れないのですよねぇ
私自身の写真は私としては結構どうでもよいのですが
オフショットに写っている今は亡きじいさんばあさんの
笑顔を見ていると何とも切ない気分になりますねぇ
今日は七五三絡みで他にも「きものの日」、「こんぶの日」
「かまぼこの日」なんてものがありますね
和服を着る機会なんてさすがにないのですが
ちゃんとしたものを少しは持っていたいなぁ。。。とも思います。
着流しなら普段から気軽に着られるでしょうし
たまに羽織と袴できちんと着ても楽しいでしょうねぇ~
(それを着てどこに行く?誰に見せる?というのは
とりあえず置いといて。。。(苦笑))

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
毎月コンスタントに整備修理依頼のあるOM-1ですが
今月はこれが1台目ですね。
1972年発売のOM-1(最初の10ヶ月ほどはM-1)ですが
生産時期によって大きく何種類かに分けられます。
今回のOM-1はブラック塗装なのですが
ちょっとめずらしいなと思ったのが
フィルム室にスタッドが4本あり、それに伴って
フィルム圧版も短いごく初期のモデルなのですね。
この時期のものでブラックはあまり見ないのではないかと思います。
黒が多いのはMD対応後のものではないですかね
マウントネジこそ+ネジですが
巻上レバーもM-1タイプのもので
露出計周りの配線や
プリズム留めが4本バネなのもM-1と同一です。
あ、接眼レンズ部の深さが浅いのも初期モデルの特徴ですね。
この時期のOM-1(M-1)はプリズムや露出計本体や
基板が乗っている一体型の樹脂台座が
非常に脆くなっていることが多く
酷いものになるとそこに締められているいるネジを緩めただけで
パキッと樹脂が割れてグズグズに崩れてしまうことがあります。
今回はそんなにひどい状態ではありませんでしたが
何にしても慎重な作業が求められます。

現在、抱えているトラブルは
まずは定番のプリズム腐食なのですが
腐食の原因となるモルトは既に除去されていて
腐食部分の蒸着はキレイに剥離され
そこにアルミ箔を巻いている状態です。
その効果は悪くなくファインダーをぱっとのぞいた感じでは
腐食跡に気づかないほどです。
私はさすがにそういうのも日常茶飯事的に見慣れているので
すぐに気づきましたが見慣れていない人だと
案外気づかないかもしれません、
それほどキレイに処置がしてあります。
しかしながらその剥離部分ではピントもろくに合いませんし
やはり気が付くと写った像は微妙に歪んでしまっています。
もちろん今回はプリズム交換で対処します。

加えて。。。というかこちらのほうが問題で
このOM-1、巻上が全くできません。
シャッター幕を見るとリリース位置なので
シャッターが切れないのではなく巻上ができなくなっているようです。
原因はこれもOMでは定番ですが
底部三連ギアの一部に使われている
ゴムブッシュが摩耗変形して
ギアのタイミングが狂ってしまい
巻上ができなくなる。。。というものです。
タイミングの調整とブッシュの交換で対応します。

シャッタスピードはやはり高速時の精度がいまいちで
これは幕軸の動作不良が大きく起因していると思われるので
通常の整備の上での調整で対応します。
露出計はとりあえずは動いていたのですが
電池室裏のリード線をピンセットで軽く揺すってみると
簡単にハンダ付けから外れてしまいました。
ハンダの劣化だけかもしれませんが
配線腐食の多い部分なのでここはSW部までの
リード線を丸ごと交換します。

。。。という感じでやることがはっきりしたところで
一気に分解して一気に作業していきます。
やり慣れた作業ではあるので
交換部品や内容が決まって作業に入ると比較的早いです。
ただし、先程も書きましたが脆い部分も多いので
あくまで手早く慎重に且つ丁寧に。。。ですね。
まぁOMに限った話ではなく
すべての整備・修理もそうですが。。。

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