ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「ペヤングソースやきそばの日」だそうですよ。
カップやきそばってたまに無性に食べたくなりますよねぇ
「やきそば」とは名ばかりで全く焼かれてはいないのですが…(苦笑)
でも正直な話、ペヤングを知ったのは30代も後半になって
こっち(関東)に来てからです。
西日本では圧倒的に「日清UFO」が強く
ペヤングってほとんど売っていなかったのではないかと思います。
(きっと今は普通に売っていると思いますが…)
で、こっちに来てからはUFOよりペヤングの方が強く
おまけに給料日前であまりお金が使えないときには
レギュラー2個分が1個になった「超大盛」によくお世話になりました
超大盛って1個で1000Kカロリー超えるのですよねぇ(苦笑)
満足度(満腹度)は高いけど頻繁に食べていると
間違いなく太ります!
いまやその頃のように食べられないので
超大盛に手を出すことはないですが
普通のサイズのペヤングとUFOの食べ比べしてみたいですねぇ
(でも二つ食べると「超大盛」と変わらないよ)
こんなこと書いているとやたらとカップ焼きそば食べたくなってきました。
そういえば湯切りに失敗して流しに麺を
ぶちまけたことも何度かあったなぁ(笑)
あれ、目の前が真っ暗になるほどショック受けるのですよねぇ…

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
以前からコンスタントに修理依頼のあるカメラですが
ここのところまた依頼が多いような気がします。
毎月2台以上やっているような…?(SPFも含めて)
汎用性の高いM42マウント機のため
海外製品も含めていろいろなメーカーのM42マウントレンズを
使えるのが非常に魅力的なカメラです。
でも発売当時はそんなことよりも
使いやすく比較的お求めやすく信頼性も高く
3拍子揃った良いカメラだったので大ヒットしました。
それだけ新品が売れ、市場にこたえるため大量に生産したため
発売開始から50年以上経った現在でも
非常にたくさんの個体が現存しています。
ただ現存数が多いためジャンク品として
非常に悪い扱いを受けている個体もあり
これから入手する際には注意が必要です。
オークションやフリマとかではなく
信頼できるカメラ屋さんでの購入をお勧めします。

お預かりしている「SP」は
定番のプリズム腐食と
これまた定番のミラーアップトラブルに見舞われています。
毎度同じようなことを書きますが
ミラーアップの原因はミラー駆動部の動作不良ではなく
シャッターの動作不良が原因です。
後幕がキチンと最後までスムーズに走り切らないため
幕軸に連動するミラーダウンレバーを蹴れないことが原因です。
なので高速シャッターでは比較的ミラーアップは起きにくく
シャッター後幕の動きがスローガバナでいったん止められる
スローシャッター時に頻発して起こります。
当然その状態だと高速シャッターの精度も出ているわけはなく
今回も測定してみると後幕の幕速が異様に遅く
1/1000でも実際は1/250程度しか出ていない状態でした。

プリズム腐食は例のごとくプリズムをぐるりと取り囲む
モルトの加水分解が原因です。
これは腐食のない中古プリズムと交換で対処します。
某C社他機種のプリズムと互換性があるなんて話を
ネット上でたまに見かけますが
以前試してみたところ
確かにファインダー枠との寸法は合い
ファインダー像に問題はないのですが
その他機種のプリズムをそのまま使うと
圧倒的にプリズムの高さが足りず
プリズム脇に配置されるCdSにファインダー内の光が当たらなくなり
露出計の精度が全く出なくなることが確認できました。
なかなかその辺の互換性というか
使いまわしが可能かどうかはいろいろと制約が難しい面があります。

話が逸れました
他はとにかく可動部分を徹底的に清掃して最小限の注油を行います。
それだけでミラーアップトラブルはもちろんのこと
幕テンション等はほんの微調整で高速シャッターの精度も確保できます。
さらに未整備のSPは妙に巻上が重くフィールの悪い個体が多いのですが
巻上機構もしっかり分解清掃することにより
本来の軽く気持ちの良い巻きあげ感触をある程度取り戻すこともできます。
環境による個体差や巻上軸の状態により
どの個体も一様に劇的に改善されるとは言い切れませんが
今回も整備前に比べると
非常に気持ちよく巻き上げられるようになりました。
しっかり整備を行えばまだまだ十分に
撮影を楽しめるカメラです。

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