オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「こんにゃくの日」だそうですよ。
由来はこんにゃくの種芋の植えつけが5月に行われることと
「こ(5)んに(2)ゃく(9)」と読む語呂合せからだそうです。
食物繊維が豊富なことと低カロリーなことが有名ですねぇ
でも、普段はそんなに食べる機会は少ないかな。。。
「おでん」の季節だと「板こんにゃく」は外せない定番ですね!
子供の頃は煮物のおかずにやたらとこんにゃくが入っていたような気がします。
で、子供の頃はあまり好きではなかったのですよねぇ
でも、ばあさんに
「こんにゃく食べると体の中の砂が出ていくから食べなさい!」って
よく言われていました。
ただ、子供心に「いやいや、普段砂食べるわけじゃないし
身体の中に砂ないでしょ?」と思っていました(笑
砂。。。というよりは
体の中の老廃物を体外に出す作用があるのですよね。
こんにゃくもどちらかといえば大人になって
お酒飲むようになってから好きになった食べ物ですね
やはり「おでん」だと思うのですが
子供の頃は「だいこん」と「こんにゃく」は
あまり進んで箸をつけなかったです。
それがお酒飲むようになったら
「だいこん」と「こんにゃく」が
すっかり主役クラスになってしまいました(笑
でも今も昔もおでんの具の王者は
「牛赤身スジ肉」と「牛アキレス」です。(地域性でますね)
もう、どちらもたまらなく美味しいです!

さてさて

おでんの定番は「牛すじ肉」や「こんにゃく」、「だいこん」ですが
当店でカメラ修理の定番と言えばやはり「オリンパスOM-1」です。
今月も何台か行っていますが
カメラ自体が人気なことがまず依頼数の多さに繋がっているのだと思います。
前回も書きましたが
この大きさと作動音の静かさを実現したのは「OM-1」が最初です。
現在から遡ると同じような、あるいはOM-1よりもコンパクトな
一眼レフはないこともないですが
それらは実際にはOM-1よりずいぶん遅れて登場したカメラです。
さすがにこの軽量コンパクトさを実現するにあたり
当時の他メーカー一眼レフに比べると
少しばかりデリケートな部分だったり数十年経過した今見ると
少し華奢な部分もありますが基本的にはしっかりできたカメラなので
きちんと整備さえ行えばまだまだ現役で使えるカメラです。

お預かりしているOM-1はMD対応前の前期型です。
フィルム室のスタッドは2本のタイプで
圧板もそれに合わせて横長のタイプです。
でも内部を見るとOM-1の前期途中で省略された
「低照度自動警告スイッチ回路」が組み込まれているのですね。
このあたりはどのタイミングで省略されていくのか
なかなかはっきりわかりませんね
プリズムの留め具や巻上レバー等は
中期以降のOM-1の仕様です。
中身や外装の仕様はともかく現在の状況は
まず定番於プリズム腐食です。
プリズムと接眼レンズの間に当たる部分に
しっかり劣化したモルトが貼り付いて
プリズムの蒸着をすっかり」剥がしてしまっています。
もうこれはプリズム交換で対応するしかありません。
加えてやはり高速シャッターの精度は全く出ていません。
ただこれは単純に幕軸や底部3連ギアあたりの
動きが少しずつ悪くなっているだけと思われますので
安易にテンション調整などは行わず
まずは本来のテンションで軽く動けるように
各部を清掃して古い汚れを落としていくことから行います。
加えてこれも定番ですが
露出計がまともに動きません。
全く動かないというわけではなく
電池を入れてSWをオンにして
明るいところに向けると指針は反応するのですが
明るさは変わらないのに針が上に行ったり下に行ったり
踊ってしまっているような状態です。
回路をチェックしてみると
やはり電池室からのリード線は腐食気味で
ハンダ付けも劣化しており安定して導通していません。
電池室~SW部への配線交換で対処した上で調整を行います。

画像でもプリズム腐食がはっきり見えていますね。
現状と原因、対処法がだいたい決まったところで
これから本格的に分解整備を行っていきます。
いくつかトラブルは抱えていますが
原因ははっきりしていますしOMでは定番のものばかりなので
それほど大変な状態ではありません。
これがトラブルシューティングを行いながら
分解するような事態になるとOMは本当に大変です。
今回はそんなことにはならないかとは思いますが
油断は禁物なので慎重に整備を進めていきます。

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