リコーフレックスⅦのカメラ修理

今日は7月7日で
二十四節気でいうところの「小暑」でもあり
「梅雨明け」が近付き
夏らしい暑さが始まる頃なので
「小暑」とされます…
こんなことを書いていると
店の前は朝からの雨はあがり
強烈な日差しが照り付けて
小暑どころじゃなく蒸し暑くなりそうな感じです。
でも今日は何といっても「七夕」ですよね!
私も子供の頃にはよく短冊に願い事を書きました。
どんなこと書いていたのか全く覚えてないのですが。。。(苦笑)
でももともと旧暦の7月7日だったのが
そのまま新暦に置き換わったものだから
こんな梅雨の真っただ中になってしまい
七夕の夜にキレイに天の川が見られるなんてことは
沖縄や北海道でもない限りなかなか難しい日になってしまいました。
ちなみに今年の旧暦7月7日は8月14日だそうです。
その頃なら晴れた夜空の可能性は高くなりますよねぇ…
まぁ旧暦7月7日に七夕行事を行おうとすると
新暦上8月4日あたりから22日ころまでの間で
毎年日付が変わるのでそれはそれで大変なのでしょうが
今日は七夕に関連して他にもいろんな記念日が設定されています。
「ゆかたの日」、「川の日」、「ポニーテールの日」
「香りの日」、「乾麺の日」、「恋の日」。。。等々等々
さっきも言ったように今、都内では
一時期的に陽射しが降り注いでいますが
やはり雲は多く1日中曇りとの予報です。
雲の隙間から織姫や彦星が見えるかどうか
今夜探してみるのも良いかもしれません。

さてさて

今日は七夕にちなんで
カメラ修理も「リコーフレックスⅦ(7)」です。
…いや、ごめんなさい、単に偶然です。
先日、ⅦSのブログを書いたばかりですが
今度は「s」ではない「Ⅶ」です。
プレスボディのピントギア式のリコーフレックスは
「Ⅲ」、「Ⅳ」、「Ⅵ」、「Ⅶ」、
「ホリデイ」、「ミリオン」が存在し
それぞれに仕様の異なるバリエーションモデルが存在し
なかなか複雑です。

お預かりしている「Ⅶ」は
ベーシックなリケンシャッター搭載のもので
シャッタスピードは B、1/25、1/50、1/100 のシンプルなタイプです。
前モデルとなる「Ⅵ」との違いは
ファインダーフードにアイレベルのコンツールファインダーが
組み込まれたことです。
加えてオプションですが135フィルムアダプター「リコーキン」も
使用可能となりました。
基本的な部分はⅥと大きくは変わっていません
先程のシャッターも然りですが
レンズも3群3枚のリコーアナスチグマット80mmF3.5です。
リコーフレックスはやはりこのシンプルさが良いのですよね。

お預かりしているリコーフレックスⅦは
定番のピントギア固着でお預かりしたのですが
ご依頼者様がご自分で何とかしようとトライしたのですが
途中であきらめて当店にやってきました。
そのためその作業中にどこからか出てきた
留めネジが別途添えられて送られてきました。
ピントギアは分解そのものは
それほど難しいものではありませんが
がっちり固着している場合にはその後の処理が
なかなか大変です。
さらに外すと必ずファインダー上のピントと
フィルム面上のピントを
きっちり調整しなおさないといけません
これはある程度慣れていないと
かなり大変な作業になると思われます。
クルマとかバイクの整備とは違って
カメラの修理結果で命にかかわることはないと思うので
自己責任でトライしてみる分には良いのですが
不安に思ったり自信がない場合は
最初からプロの手に任せた方がよろしいかとは思います。
今回はそんなことはございませんが
中途半端に分解されると修理不可になることも多々ございますので
ご注意いただければと思います。

ピントギアのトラブルはばっちり直っており
非常に軽くスムーズに回るようになりました。
ここで書くと一言なのですが
滑らかに回るようにするには
毎度なかなかの手間がかかっています。
なぜかシンクロソケット部の部品が欠落していたため
シンクロソケットを含む
シャッターユニット下の皿部分は
中古良品の部品を使って交換いたしました。
レンズ・ファインダーはできる限りの清掃ですが
申し分ないレベルでかなりクリアになっていると思います。
二眼レフ定番のファインダーミラーはやはりクモリが酷いので
交換で対処いたしました。
随分お待たせしてしまいましたが
これでご依頼者様には
存分に撮影を楽しんでいただけることと思います。

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