今日は「飛行機の日」なのだそうですよ。
1903(明治36)年のこの日に
アメリカ・ノースカロライナ州において
ライト兄弟がライトフライヤー号で
動力飛行機の初飛行に成功した日なのだそうです。
この日には合計4回の飛行が試みられ
1回目の飛行時間は12秒で飛行距離は約36.5m
4回目の飛行時間は59秒で飛行距離は約259.6mという結果だったそうです。
この数十年後には飛行機は音速で高度1万m上空を
飛ぶようになるのですねぇ…技術の進歩ってすごいですねぇ
もう私は飛行機に乗ることないかもなぁ…(苦笑)
海外はいきたいと思わなくなっちゃったし
国内で飛行機で行かないといけないところ…北海道や沖縄ですか…
未踏の地のままで一生を終えるような気がしますねぇ
若いうちにいろいろなところへ行っておいた方がいいですよ
定年終えて時間ができたらあちこち旅行でも…ってよく聞く話ですが
個人差はあるでしょうが
ある程度年齢がいくとそんなテンションにならないし
もう体力的にもめんどくさいだけですから(笑
まぁ私の場合はそれ以前に死ぬまで働かなくてはいけないので
そんな余裕がでることもありませんが…
やさぐれているわけではありませんよ(苦笑
死ぬ直前まで元気に小さな仕事ができて
自分の食い扶持は自分の手で稼いで
その手の届く範囲で生きていくのはステキだと思います。
そうなるために日々コツコツとがんばるしかないですねぇ
(あれ?もうまったく飛行機の話ではない?(笑))
さてさて
本日はニコンFEのカメラ修理を行っています。
ニコマートEL系の後継にあたる
電子制御シャッターの中級機です。
ニコンといえばどうしてもフラッグシップのF一桁機に
注目が集まりますが
FE/FMあたりの中級機も非常によくできた良いカメラです。
個人的には特にこのFEは非常に使い勝手も良くて
おススメの1台です。
電子制御機ということで絞り優先AEを搭載しています。
ポジ中心に撮っているとAEでも結局、補正を細かく行うことになるので
マニュアルの方が結果的に手っ取り早いのですが
それでも1画面内に輝度差があまりないようなシチュエーションでは
絞り優先AEも積極的に使えますし便利です。
個人的にはSS優先より使いやすいと思っています。
ネガだとなおのこと絞り優先AEの出番は多くなりますね。
そしてFEの良いのはそのファインダー内に表示される
露出計と露出設定情報で
液晶表示もないこの時代に非常にうまくわかりやすく表示されています。
視野左側の露出計表示で露出計指針と実際に現在設定されている
SSが一目でわかるように2針式で表示され
少し離れた場所にはなりますがレンズ直読式の絞り値も確認できます。
照明も何もないのでファインダーが暗くなるような場面だと
全く使えないのは短所ではありますが
通常の日中に使う分には全く問題ありません。
FMやF3もこれと同じような露出計及び露出設定表示にしてくれればと
何度思ったことやら…(笑
コパル製の縦走り金属シャッターは言うまでもなく
非常に安定した動作をすることで定評がありますし
心配される電子制御も大きなトラブルの可能性はかなり低いと思います。
このあたりはニコマートELの時代と比べると大きく進歩しています。
それほど軽量コンパクトではありませんが
フラッグシップモデルに比べると随分軽快に使えます。
突き抜けた部分はありませんが非常にトータルバランスの良いカメラです。
お預かりしているしているFEは
新しい電池を入れても全く電源が入りません。
つまりシャッターはB・M90以外は全てミラーアップです
露出計も全く動かず、バッテリーチェックも点きません。
つまり根本的に電池室からの電源供給が行われていない状態です。
電池室自体は腐食もサビもなく大きく汚れてもいません。
念のため溶剤で電池室内も清掃してみましたが
状況は変わりません。
…となると電池室裏のハンダかそこからのリード線に問題があると思われます。
全く電源供給されないので
SSがどうとか露出計・オート精度がどうなのかの判断もできません
まずは電源部の修理を行ってから各部の確認を行うことになります。
分解時に電池室周りの写真を撮っておこうと思っていながら
一旦、作業に集中するとキレイに忘れていました…(苦笑)
電池室裏のハンダは劣化で断線状態だったため
端子を磨いて念のため配線も新品に替えて新たにハンダ付けしました。
当然、ミラーボックスは降ろすわけですが
FE/FM系はミラーボックス再組立て時に
ちょっとしたコツが必要で何となく組みなおしても
ほぼ間違いなくボディ側とうまくリンクできなくなります。
私も昔、慣れる前は散々苦労しました…
シャッター周り、巻上・ミラー駆動部の整備も行って
再組立てを行いこれから電気的調整を行います。
フレキ上の8つの半固定抵抗のいくつかを調整して行いますが
当たり前ですが
どれがどの役目を行っているか
しっかり把握したうえで行います。
さすがにもういちいち資料を見直さないでも
そのあたりは暗記できています。
測定機も使って何度か繰り返し調整を行ってから
最終的に上カバーも組みなおしていき完成となります。
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