コニカⅢのカメラ修理

明日で御用納め・仕事納めというのが
おそらく通常の流れかと思いますが
明日は火曜日で定休日なので
当店は今日で年内最後の営業となります。
今年もひとりでバタバタやっている当店を
ご利用いただき本当にありがとうございました。
こうして何とか飯が食えているわけですから
本当に感謝しかありません。
今年もGWに大腸ポリープ除去手術跡からの
大量下血で緊急入院とかありましたが
(あれ?これ公にしてたっけな?)
それ以外は一昨年の脳梗塞の後遺症は残りますが
何とか乗り切ることができました。
来年は今年以上に「とにかく健康を維持してで仕事に打ち込む!」を
目標に頑張っていきたいと思います。
ほんと突発的な体調不良とか入院がなければいいなぁ(苦笑)
先が見えないのは皆さん一緒だとは思いますが
穏やかな良いお年をお迎えくださいませ。
年始は1月5日10時から通常営業いたします。

さてさて

今年最後のブログネタは「コニカⅢ」です。
少々余談ですが年末年始は
私も自分のコニカⅢにアクロスを入れて
撮り歩こうかと考えています。
さらにオートコードにも120のアクロスを入れて
持ち歩こうと準備中です。
色味の少ない季節だから思い切ってモノクロ三昧です。
普段、色味に頼りがちな写真が多いので
苦しむだろうなぁ(笑)
コニカⅢはセルフコッキングも装備され
フィルムカウンターも自動復元式になり
露出計こそ装備しませんが
それ以外はかなりその後に普及する一般的な
フィルムカメラの機能を有していて
比較的誰でも使いやすいカメラだと思います。
巻上はレンズ鏡胴脇から生えている巻上レバーを
ダブルストロークで巻き上げます。
ダブルストロークとしたことで1回あたりの巻上は非常に軽快になり
リズミカルにシャコンシャコンと巻き上げるのが
何とも気持ちよいカメラです。
この巻上していると撮るモチベーションが上がるのですよね!
そういう操作感も大事だと思います。

お預かりしているコニカⅢはセルフタイマーが
めいっぱいチャージされた位置で固まっています。
セルフがオンになっているため
レリーズしてもセルフタイマーが動かないと
シャッターも切れません
単なる油切れの固着ではなく
油切れで固着しているところへ無理に巻き上げたとみられ
ちょっと妙な噛みこみ具合になっているようです。
セルフタイマー取り出しまでアクセスしようとすると
このカメラなかなか大変なのですよね…
それはそれでシャッター羽根自体も貼り付いて固着してしまっているようです。
さらにフィルム室側から絞り羽根の状況を確認していると
最少絞りにしたときに微妙に絞りの形がゆがんでいます。
「あぁ…たぶんダメだな」とこの時点で予想はできましたが
やはり絞り羽根のダボが1点外れてしまっていて
羽根駆動部との連結部分も外れてしまっています。
コニカⅢの絞り羽根ってこのトラブル、本当に多いですよねぇ
ダボが生きていれば組みなおすだけで済むのですが
今回もダボが外れて紛失してしまっているため
羽根を1枚交換します。
中古良品の絞り羽根のストックもだいぶ少なくなってきました(汗)

画僧は分解し始め段階でのものですが
これからまずはシャッターユニットを分解して
シャッター羽根、絞り羽根も外して洗浄し組立て調整を行います。
そして問題のセルフタイマーの修理を行い
レンズ清掃や巻上機構の整備と
シャッターユニットのリンケージを調整しながら
再組立てをを行い、距離計調整、ファインダー清掃を行います。
基本的には整備性の良いカメラですが
さすがに発売されて65年経過するカメラなので
個体差も大きく場合の寄っては部品の摩耗や変形で
一筋縄でいかないことも多いカメラです。
今回も実は巻上関連の部品の変形で再組立て時の
調整でかなり苦労しましたが
何とか快調に動作する状態に持っていけました。
軽快に動作するコンディションのコニカⅢは
かなり気持ちよく使えるカメラです。

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