今日は「天使の囁き記念日」だそうですよ
なんのこっちゃ?と思いますが(笑
ここでいう「天使の囁き(てんしのささやき)」とは
マイナス20℃以下になると
空気中の水蒸気が凍ってできる氷の結晶
「ダイヤモンドダスト」のことなのだそうです。
1978(昭和53)年のこの日に
北海道幌加内町母子里(ほろかないちょうもしり)で
気象庁の公式記録の対象から外れていたため
非公式ではあるが
国内最低気温のマイナス41.2℃を記録したのだそうです。
これにちなみ、同町の「天使の囁き実行委員会」が
1994年(平成6年)に制定した記念日なのだそうです。
マイナス20℃以下とかマイナス40℃とか
瀬戸内育ちの私には想像ができないのですが…(苦笑)
ダイヤモンドダストは見てみたいとは少し思いますが…
でも山に登っていた頃は
マイナス十数℃までは経験しているのですよねぇ…
それでも何もかも凍って大変だった記憶がありますが…
もう今は、身体を冷やす→血管が収縮する→どっか血管が詰まる…と
連想してしまうので(笑
身体が冷えるような場所には近づきたくないかなぁ…
そう考えると冬は比較的暖かくて雪が積もることもなく
夏も馬鹿みたいには暑くならない
私の生まれ育った呉はいいとこなのですよねぇ…うーん…
さてさて
本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
ミノルタの機械制御シャッター機を代表する1台だと思います。
ミノルタ初のTTL測光機で且つ開放測光に対応するため
レンズ群も合わせてMCロッコール群にモデルチェンジされました。
さらにCDSを二個上下に配置し写真の上下でそれぞれ測光する
分割測光の走りともいえる「CLC」を採用しました。
単純にCDSを直列に配線するため
結局は平均測光と大差ないような気がしますが
考え方としてはかなり先進的でした。
機能面も素晴らしいですが何と言ってもその使いやすさと
信頼性の高さが売り上げにも反映され
約7年間にわたって生産が続けられたロングセラーモデルです。
「生産台数が多い→現存台数も多い」ために
中古市場では少々不遇な扱いとなっていますが
一眼レフカメラとして非常に優れたモデルだと思います。
お預かりしている「SR-T101」は
低速時シャッター時にミラーアップしてしまい
高速シャッターは精度が全く出ていないという
典型的な油切れ及び幕軸の汚れで
シャッターが上手く動作できない状態です。
それでも精度はともかく
健気にシャッターだけはしっかり動作はしているのですねぇ
ここがまさにSR-Tらしいところだとも思います。
巻上も油切れで少しキィキィ音を立てている状態です。
露出計はとりあえず動作していますが
バッテリーチェックは非常に不安定で針が踊りまくります。
やはり一通り整備が必要な状態です。
露出計が動いていても
精度のバランスがなかなか取れないい場合は
CDS周りのハンダ不良が疑われます。
SR-T系で比較的多いトラブルなので
例え問題なくても
CDs周りのハンダは全て一度吸い取ってやり直します。
他はいわゆる横走り機の一通りの整備を行います。
ちなみに画像にはありませんが
一緒にお預かりしたMCロッコール50mmF1.7は
レンズは比較的キレイなのですが
分解品で無限遠までピントリングが回らない状態でした。
ヘリコイド弄られているかなぁ…と思っていたのですが
よく見ると絞りも常に最少絞りで絞りリングの設定が
効いていない状態でした。
これは…と思い慎重に現状を調べてみると
絞り連動部のツメが外された上に逆に取り付けられていて
絞りリングとの連動ができず
且つ、無限遠近くで鏡胴が縮むと
鏡胴に干渉してしまう状態であることわかりました。
結果を書くと簡単ですが
結構そこまでわかるまでが大変でした…(苦笑)
分解清掃後再組立て時には元通りに正しく再組立てしましょう…