今日は「世界一周記念日」なのだそうですよ
1967(昭和42)年のこの日に
日本航空の世界一周西回り路線の営業が始まりました。
記念すべき第1便は12時30分に小雨の羽田空港を出発したのだでそうです。
しかしながらこの世界一周路線
(東京→香港→バンコク→ニューデリー→テヘラン
→カイロ→ローマ→フランクフルト
またはパリ→ロンドン→ニューヨーク→
サンフランシスコ→ホノルル→東京という路線)
5年後には様々な事情で廃止になってしまうのですね。
現在では乗り継ぎ路線での世界一周は可能ではありますが
乗り継ぎなしの世界一周路線は日本にはありません。
若い頃なら海外も含めていろいろ行ってみたいとは
思っていたこともあったけど
もう今更、世界は広すぎますねぇ(笑
日本国内ですら埼玉・茨城・長野より北に
行ったことないのに…(苦笑)
もっといえば都内近郊ですら行こうと思って
行くことのできていない場所がたくさんあるのに…
人間自体がちっぽけなもんですし
人生は思った以上に短いですから
世界も国内も広すぎますよねぇ…
さてさて
本日は「マミヤオートメトラⅡ型」のカメラ修理を行っています。
…以前も何度かここでも書きましたが
1950~60年代のヵメラはモデル名が付いているのにも関わらず
そのモデル名がボディに刻印されていないことも多く
モデル名や機種の判別が非常に難しいものが多いのですが
この一連のマミヤ35シリーズはその典型的なパターンです。
35Ⅰ・35Ⅱから始まり数字やアルファベットのモデル名だったのが
クラウン、エリカ、メトラ、ルビー等の
ペットネームが付くようになったものの
ボディにその刻印は全くナシ…(苦笑)
まぁ私は修理屋なので機種名が具体的に分かっていなくても
分解整備するための構造がわかってさえいれば
モデル名が何であろうとそれほど関係がないのですが
カメラ屋さんは大変でしょうねぇ
私は資料を引っ張り出して確認しないと
この辺りのモデルはぱっと見には全く判別できません…(苦笑)
で、今回、お預かりしているのは
ご依頼者様のお教えとこちらでも調べてみた結果
「オートメトラⅡ型」のようです。
先に画像出しておきます。
この時代、各メーカの主力分野ともいえる
35mm判レンズ固定式レンズシャッターの距離計連動機です。
オートと名前が付きますがいわゆる自動露出の類はありません
ただセレン光電池使用の露出計が搭載されており
鏡胴の絞りリングと連動して露出を合わせるタイプです。
もうひとつのリングでLVを保ったまま
絞りとSSが連動して変更できるタイプです。
この時代に多い設定方法ですね。
個人的にはシンプルにSSと絞りが
独立して動作できるほうが楽ではありますが…慣れの問題でしょうね
シャッターはコパルSVKで最高速は1/500
レンズはセコールF.C.48mmF1.7の大口径レンズです。
これがなかなかの迫力で見ていると吸い込まれそうな感覚です
非常にガッチリと造られた質感の高いカメラです。
お預かりしている個体は一応一通りの動作はしているのですが
若干のシャッターの粘り、ファインダーの汚れ
レンズのカビ等々、細かなトラブルをいくつも抱えているような状態でした。
それでも1960年代初めのカメラということを考えると
かなり状態の良いほうだと思います。
一通りの整備を行いリフレッシュすることで
さらに安心して使っていただける状態になったと思います。
やはりこの時代のカメラはどれもしっかり作られていて
質感も高くていいですね
カメラがまだまだ実用品というよりも
嗜好品である香りを残している時代と言えると思います。
既に整備は完了して時間もおいてある状態で
これから最終チェックを行い問題なければ完成となります。
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