ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「こんにゃくの日」だそうですよ。
日付はこんにゃくの種芋の植えつけが5月に行われることと
「こ(5)んに(2)ゃく(9)」と読む語呂合せからだそうです。
低カロリーなうえに食物繊維が豊富で
体内の老廃物を外に出す働きがあるそうです。
昔からお腹の掃除をしてくれることが知られていて
「砂おろし」「砂払い」「胃のほうき」などと呼ばれていました。
そういえば子供の頃、ばあさんに
「砂が出ていくけぇ、こんにゃく食べんさい!」って
よぉ言われちょったわ。。。(笑)
子供の頃はあまりこんにゃく好きじゃなかったんですよねぇ
ぐにゃぐにゃした食感も味も…
これも大人になってお酒飲むようになってから
好きになった食材のひとつですね!
やっぱり「おでんの具」のイメージが強いですね。
しっかり味の染み込んだ板こんにゃくに少し和からしを付けて。。。
やっぱり合うのは日本酒ですよねぇ~
あ、芋焼酎も捨てがたいか…(笑
そんなことを考えていたら
今日は「真夏日」だって予報も出ているのに
熱々のおでんが食べたくなってきました…
エアコンで冷えてしまった身体に染みそうですねぇ(笑

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
ここのところ本当にSP系の修理が多いですねぇ
高速シャッターが開かなかったり
写真の一部が黒くなったり
ミラーアップしたままになったりと
定番のトラブルがいくつかありますが
今あげたようなトラブルはどれも長い年月の間に
積み重なった汚れや変質してしまった古い油等による
動作不良が原因でとにかく内部をキレイにして
最小限の注油を行うことでほとんどの場合、改善されます。
最終的には若干の微調整はもちろん必要ではありますが…

今回お預かりのSPも
高速シャッターの精度不良が確認されています。
ただ今回はそれに加えて
他にもいくつかトラブルを抱えてしまっています。
まず、底部電池室の蓋ががっちり固着してしまい
力任せではビクとも外れません。
あまり無茶すると蓋を舐めてしまいますので
溶剤を使って時間をかけて根気よく
サビや緑青で固着したネジ部分に染み込ませます。
今回もこの蓋を外すのに1日以上かかりました。
まぁ付きっきりというわけではありませんが…(苦笑)
当然、これだけ固着しているぐらいの状態なので
電池室内の端子や電池室裏側の接点はボロボロで
全く通電しない状態で露出計は動きません。
端子や接点は磨き、ハンダをやり直して
抵抗なく電流が流れる状態にしていきます。
さらに今回はファインダーのフレネルレンズが
一部変質していてこれは中古良品と交換で対応します。

さすがに簡単に撮った画像ではわかりにくいのですが
中心から少し離れたところに放射状に何か所か
シミのように変質してしまっています。
今回はさらに激しく黄変もしてしまっています。
同じようなパターンで変質してしまっているフレネルを
SPではたまに見かけます。
原因はなんなのでしょうねぇ…たまにしかみかけないので
どれでもなるような類のものではないと思いますが…
余談ですがSPはいわゆるスクリーン部は
コンデンサレンズ側の底面にスリガラス加工が施され
そこがスクリーン部となります。
今回変質している部分はフレネルレンズのみの部分となります。
この後の時代の多くのカメラは
フレネルレンズ側にスクリーン加工が施されるようにあり
加えて透明なコンデンサレンズが組み合わされるようになります。
(プリズム側に凸レンズ加工が施されて
コンデンサレンズがないカメラもあります。)
フレネル+スクリーンがさらに明るいものが開発される時代になると
コンデンサレンズは省略されるようになります。
話が逸れました…
これからシャッター周りを中心に各部の整備を行っていきます。

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