今日は「サツマイモの日」だそうですよ。
埼玉県川越市のサツマイモ愛好者の集まりである
「川越いも友の会」が制定した記念日だそうです。
日付の由来は10月はサツマイモの旬であり
13日は江戸から川越までの距離が約13里で
サツマイモが「栗(九里)より(四里)うまい十三里」と
言われていたことからだそうです。
さらにサツマイモは痩せ地で育つ・台風に強いなど
長所が「13」もあると言われていることからということもあるそうです。
サツマイモと言えばやはり焼き芋ですよね
甘くて美味しいですよねぇ
実は私、子供の頃は焼き芋が少し苦手だったのですよね
。。。焼き芋に限らずモサモサした食感のものが
比較的苦手で今でも同じ理由でかぼちゃが苦手だったりします。
でも焼き芋はある時期から普通に美味しくいただくようになりました。
今では品種改良も進んで異様に糖度が髙く
甘いサツマイモもあって楽しいですよねぇ
それからサツマイモといえば芋ほりを思い出します。
。。。といっても芋ほりをしたのは
遥か昔の幼稚園児の頃の遠足で一度だけなのですが
何か自分の中で異様にインパクトがあったらしく
今でも比較的鮮明に覚えているのですよねぇ…
場所とかは全然覚えていないのですが
その芋ほりを一生懸命やった場面だけ…(苦笑)
焼き芋食べたくなってきますねぇ
近所のスーパーで時間限定で焼きたて売ってたな…
買いに行ってこようかな…(笑
さてさて
本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
ここのところなぜか「FT」がコンスタントに
修理に入ってきます。
少し前までは「FT」は滅多になくて
FDマウントで開放測光対応の「FTb」がそれなりに多かったのですが
反対に最近は「FTb」を見ないですね…偶然だとは思いますが…
絞り込みTTL測光の一眼レフです。
1966年発売開始のモデルです。
FLマウントの初代機且つ「キヤノンFシリーズ」の初代機でもある
「FX」をベースとしてTTL測光の露出計を組み込んだカメラです。
さらにこの時代のキヤノン機お得意の機能である
QL(クイックローディング)機構を採用し
フィルム装填も非常に簡単に行えるカメラです。
この時代には各メーカー、TTL測光の露出計を搭載した
一眼レフが続々と登場している時代ですが
その多くが「平均測光」や「中央部重点測光」を採用する中
「FT」は中央部部分測光となっています。
受光体(CdS)の配置される位置が少々変わっていて
通常はファインダー接眼レンズの周辺に配置されことが多いのですが
「FT」コンデンサレンズの中央部にハーフミラーを組込み
コンデンサレンズを通過する一部の光を
コンデンサレンズの背後に配置するCdSに反射させます。
Cdsの位置が他の外部からの光の影響を受けにくく
より正確に測光ができるという利点があります。
加えて中心部の光のみハーフミラーで反射するため
構造上部分測光になるというわけです。
視野内の輝度差が大きい被写体の場合は
露出の予想が付きにくい平均測光や中央部重点測光よりも
一部の光のみを速攻する部分測光のほうが
露出を決めやすいというメリットもあります。
ただしそれなりに露出に関する知識がある方でないと
使いこなせないと思われるのでハイアマチュア向けだとは思われます。
お預かりしている「FT」は
まず全体的に油切れ気味で
シャッター動作音に妙に甲高い異音が混じります。
「ギャン」といった感じの耳障りな音です。
「Fシリーズ」全体でよくある症状ですが
これが出ているとまず間違いなくシャッターの精度は狂っています。
今回も高速シャッターの精度は全く出ていない上に
非常に不安定で切るたびにとんでもない値が計測されます。
さらにこれもFシリーズ前期のカメラの定番トラブルでもある
プリズム腐食を抱えています。
プリズム抑えのモルト劣化が原因のことが多いのですが
今回はそういう問題ではなくプリズム頂点部の
蒸着が激しく剥がれ落ちていて視野の中心に
大きな腐食痕が見えいている状態です。とてもピント合わせは行えません。
セールスポイントのひとつでもある露出計も
何とか動作してはいますが精度が出ていない上に非常に不安定です。
全体的に修理整備が必要な状況です。
画像にも大きなプリズム腐食が写っていますね。
もはや交換するしか手段はないのですが
FX、FP、FT等のFシリーズ前期のプリズムは
腐食のないキレイなプリズムを確保するのが非常に難しくなっています。
今回は何とかキレイなプリズムを準備することができたので
交換で対応しますが今後はだんだん交換は難しくなってくるものと思われます。
まずはここから分解を本格的に進めて
シャッター幕軸やミラー駆動部、巻上機構部の
整備から行っていきます。
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