今日は「半夏生(はんげしょう)」ですね。
雑節のひとつで
かつては夏至(6月21日頃)から数えて11日目としていたそうですが
現行暦では定気法で太陽黄経が100度のときになり
7月2日頃にあたります。
この頃に降る雨を「半夏雨(はんげあめ)」と言い
大雨になることが多いのだそうです。
それもあって農家の方は
この日までに「畑仕事を終える」
「水稲の田植えを終える」目安としてるのだそうです。
香川県地方の農家では農繁期が一段落した
半夏生の頃にうどんを食べて、労をねぎらう習慣があり
7月2日は「うどんの日」となっています。
また、関西地方では半夏生の日に
夏バテ防止や田んぼの苗がタコの足のように
しっかりと根付くことを願い
タコを食べる風習があり
7月2日は「タコの日」となっています。
暑くなってくると茹で蛸の刺身がより美味しいですよね
これがまた日本酒と合うのですよ(笑
うどんは完全に個人の好みの問題ですが
やはり自分の生まれ育った地域の
昆布出汁薄口しょうゆベースで少し甘口の
細うどんがいいのですよねぇ
また呉に帰ったら一番に食べに行きます(笑
さてさて
本日は「オリンパスペンEED」のカメラ修理を行っています。
「ペンEE」のデラックスバージョンという
ネーミングですが
通常の「EEシリーズ」とは造りは全く異なり
受光体はCDSを搭載し電池を必要とします。
シャッターも全く異なるもので
シャッター羽根が絞り羽根も兼用する
プログラムシャッターを搭載します。
制御自体は機械制御ですが
露出計連動で指針が振れていないとシャッターロックがかかるので
電池が入っていて露出計が動作しないと
お「オート」ではシャッターが切れません。
フラッシュモードだと電池がなくてもシャッターが切れます。
レンズは「D」の名に相応しいFズイコー32mmF1.7を搭載します。
スペック的には「ペンD3」と同じように思えますが
「D3」のレンズとは別設計なのだそうです。
デザイン的にも「EEシリーズ」とも「Dシリーズ」とも
全く路線の異なるテイストで
直線的でシャープな印象です。
「EED」は結構独自の存在感を出しているカメラで
他のペンシリーズとは雰囲気が全く異なるところも魅力だと思います。
お預かりしている「ペンEED」は電池を入れても
シャッターが切れない状況でお預かりしました。
露出計が全く不動なわけではないと思われますが
接触不良等で上手く動かないらしく
シャッターロックがかかった状態でスタックしてしまっているようです。
まずは応急処置として強制的に一度シャッターを作動させて
動きを確認しましたが
露出計さえうまく動けばシャッタユニットに
大きな問題はないようです。
ただ羽根には少々粘りがあるようです。
電池室は比較的キレイなのですが
そこからの配線等にはやはり腐食が進んでいて
全く導通しないわけではないですが
接触不良が起きていて露出計が動かなくなる現象が
頻繁に起こるようです。
まだ取り掛かったばかりの状態ですが
ここから分解を進めてシャッターユニットの整備や
電池室からの配線、露出計関連を修理整備していきます。
プログラムシャッターの動作音が
少々独特なカメラです。
「35DC」と同系のシャッターですね。
他のペンシリーズでは味わえないフィールが
魅力的なカメラです。
しっかり整備してご依頼者様にも
存分に楽しんでいただきたいと思います。
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