コニカC35のカメラ修理

今日は言わずと知れた「七夕」ですね。
関連して「ゆかたの日」、「川の日」、「香りの日」
「ポニーテールの日」、「恋の日」なんてものも
制定されています。
そんな中、七夕に関係なく
7月7日は「カルピスの日」なのだそうです。
1919(大正8)年のこの日に
カルピス株式会社の前身であるラクトー株式会社が
日本初の乳酸菌飲料「カルピス」を発売したことが由来となっています。
2019年に誕生100年を迎えていたのですねぇ
今でも普通に夏の清涼飲料水の定番ですし
子供の頃に「濃いカルピス」を作りたくって
ばあさんの目を盗んでこっそり冷蔵庫から瓶のカルピス出して
作ってました(笑)あんまり濃すぎると美味しくないのですけどね…
私が子供の頃のカルピスは瓶のカルピス原液が普通で
それを水で4倍に薄めて飲むのですよねぇ~
その瓶が紙に包まれて売ってましたね!
その包む紙は白地に青の水玉、
そして当時のカルピスのトレードマークでもあった
「黒人マーク」ですよね!
随分前にいろんなところから問題視されて
今はこのマーク使われていないですが
あのなんとも不思議な雰囲気を醸し出した
黒人さんマークに懐かしさを感じてしまいますね…
今や薄める原液もペットボトルなのですねぇ
でも飲みたくなったので後でカルピスウォーターでも買ってきます!

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
「じゃーに~コニカ」の愛称で大ヒットしたカメラです。
どこにでも気軽に持っていけるコンパクトさで
簡単に誰でも撮影できる…というジャンルのカメラの
元祖ともいえるカメラでC35の大ヒットにより
各メーカーで展開していたコンパクトカメラの
小型化が一気に進んだともいえると思います。
レンズもコンパクトなヘキサノン38mmF2.8を搭載し
CdSを使用した露出計と連動しプログラムオート露出で撮影します。
それでも目測ではなく(目測のモデルもあります)
レンジファインダーをしっかり装備しているのは
ちょっとこだわりだったのかと思います。
個人的には光量不足時にでもF2.8・1/30で
強制的にシャッターが切れるところが良いと思っていたりします。
他機種では光量不足時にシャッターロックがかかるカメラとかもあるのですが
現在の優秀なフィルムだと少々光量不足でも
強引にシャッターを切りたい場面は多いとも思えますので
この仕様は個人的には非常に良いと思います。
ただ、電池入れてなくても切れしまうのは良し悪しかとも思いますが…

お預かりしているC35は正確に言うと
1971年に登場した「C35フラッシュマチック」です。
フラッシュマチック機構が追加されたモデルですが
それ以外はそれまでのC35と何ら変わりません。
一通り動作はしているのですが
フィルム室のモルトはボロボロで光線漏れを起こしているようです。
加えてシャッター羽根の動きにも少し粘りがあるようです。
これはレンズシャッタにありがちな羽根に油滲みで粘っているのではなく
シャッターを駆動する羽根車の動きが粘っているものと思われます。
C35では定番のトラブルです。
さらにご依頼者様はとりあえずLR44の電池をそのまま入れて
使っていたようなのですが
C35は本来、水銀電池MR44(H-C)を使用するカメラです。
MR44の外寸がほぼL現在LR44(SR44)と同じため
LR44(SR44)がそのままセットできてしまいますが
電圧が異なるため露出計は1.5段前後アンダーに振ってしまいます。
今回はその部分も1.5Vで正しい露出計表示になるように
調整も行っていきます。


これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
もちろんレンズ・ファインダーもできる限り清掃を行っていきます。
構造としてはシンプルですが
さすがに登場から50年以上経過するカメラですので
配線等にもダメージが見られます。
問題のありそうな部分の配線は交換で対処していきます。

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