オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「いい血圧の日」だそうです。
11月は毎日のように「いい〇〇の日」が続きますよね(笑)
「いい(11)けつあつ(two=2)」(いい血圧)と読む
語呂合わせからだそうです。
なかなか強引です(笑
由来はともかくとして血圧は大事ですねぇ…
…というか…ある程度の年齢になったら
目を離せなくなる数値です。
私も少々手遅れの感がありましたが
アタマをやらかしてからは毎日こまめにチェックしています。
それまでもめちゃくちゃ高かったわけではないのですが
不整脈は以前から少しありましたね…
今のところ血圧自体は比較的良好です。
高血圧は普段、症状そのものがあるわけではないですが
脳卒中、冠動脈疾患、心不全、心房細動、抹消動脈疾患
視力障害、慢性腎臓病、認知症の主要な原因です。
この中には症状が出たときには生命の危機となるものも多いので
やはり血圧の数値には目を光らせていなくてはと思います。
そして高血圧症の予兆が見られたなら
速やかに対策を打たなくてはありません。
でも大半の原因は生活習慣的なものなのですよね…(苦笑)
はい、健全な生活を日頃から心がけます。

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判一眼レフというだけで稀有な存在ですが
単に35mm判カメラをハーフにしただけではなく
ハーフ判のメリットを最大限にするために
様々な独自の工夫が施されたカメラです。
ロータリーシャッターの採用や
ポロプリズムを使用した独特のファインダー光路
それに伴うペンタ部の突起のない独特の外観と
極端にオフセットされたレンズマウント
他のカメラでは見ることのできない構造が満載です。
これだけでも相当な魅力を持つカメラです。
加えて本来の目的である
ハーフ判ならではの軽量コンパクトさと
ペンF用ズイコーレンズ群の写りの良さもあり
現在も非常に人気の高いカメラです。
ただしその独特の構造や
コンパクトさを最優先した結果
登場から60年経過する現在となっては
少々華奢に思える部分が多いのも事実かと思います。

お預かりしている「ペンF」は
ミラーアップしたまま固着してしまっています。
ペンFでは定番の症状です。
経年劣化や汚れ・油切れ等によるミラー駆動部の動作不良が原因ですが
症状が軽微な場合はミラーを指で押して
少しアシストしてやればとりあえずは復帰する場合もあります。
今回の場合はそんな状態ではなくがっちり固着して
少々外側から何をしても復帰できない状態です。
軽微な場合だとしても
いずれにせよ根本的に分解整備で
本来の動きのスムーズさを取り戻す作業が必要です。

構造が根本的に通常の一眼レフとは異なるので
分解手順も少々独特な部分がありますが
基本的に整備性は良いカメラです。
(ペンFTになると露出計のせいで厄介な部分が増えますが)
今回問題になっているミラー駆動部に関しても
通常の一眼レフとはミラー駆動する構造が根本的に異なります。
駆動のためのバネのテンションも分解のたびに
掛けなおすような構造になっています。
ミラー駆動だけではなくペンFのトラブルには
かなり定番なものがいくつかあり
そのほとんどがそれぞれの機械部分の動作不良が原因となります。
せっかく分解しているわけですから
そのあたりのポイントをいくつか入念に整備してから
動作確認、各部調整を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。