キヤノンAE-1のカメラ修理

調べる前に今日は
「いいフナの日」だったりするのかなーと思って
調べてみると以前には
「いいフナの日」が制定されていたそうなのですが
制定された翌年、2月7日の「フナの日」に
変更されたのだそうです(苦笑)
予想が外れた上に今日はこれといって
ピンとくる記念日がありません…(笑
昨日は「いい風呂の日」だったのですよねぇ
11月恒例の「いい〇〇の日」も残り数日です。
ここのことろ火曜日(定休日)の夜には
近所の銭湯に行ってゆっくり温まるのが恒例となっています。
ここ数周で一気に冷え込んできたので
銭湯の大きな湯船で何度も何度も出たり入ったりして
ゆっくり温まるのが超快適です。
5年前の脳梗塞いらい右半身の温痛覚麻痺があって
湯船に入っても右半身だけが全くお湯を感じられなくて
とっても奇妙な感じで先頭からも足が遠のいていたのですが
半年くらい前から多少は右半身でも温かみが感じられるようになりました。
まだ明らかに麻痺は残っていて温度に対して右は鈍いですが
それでも普通にお風呂を楽しめるくらいになれました。
数年たってからでもわずかながら回復するのですねぇ…
バランス感や目がおかしいのも
まだまだあきらめずにリハビリしなくては…(笑

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
言わずと知れた大ヒットモデルですが
現存数が多いこともあり修理依頼も多いカメラです。
家から出てきたカメラが「AE-1」だったというパターンも多いと思います。
世界初のマイコン搭載カメラとしても知られており
電子制御シャッター+オート露出自体はこれより前からありましたが
それを一気に効率化してコストダウンを実現し
安定性や低価格化を実現したカメラです。
当然のことながら大ヒットモデルとなり
35mm判一眼レフの高機能化・低価格化についていけなくなった
メーカーが淘汰される事となりました。
国産カメラの歴史の中で間違いなく
ターニングポイントとなったカメラだと思います。

電子制御機ではありますがデビューは1976年で
この時代ではまだまだアナログ要素も内部にかなり残されています。
露出計は指針式ですし、シャッターダイヤル連動には
いまだ糸連動も使われていてなかなか整備する際に
一癖あるカメラです。
それでも正しい手順さえ把握していれば整備性自体は良好です。
フレキが使われた電子回路もまだまだ配線が多く
少々ややこしい部分もありますが
これもきちんと手順を踏めば難しいモノではありません。

お預かりしている「AE-1」は
ミラーアップしたまま固着している状態で当店にやってきました。
ミラーアップ自体はマグネットの汚れ等が原因と見られます。
そちらはある意味、よくあるパターンのトラブルなので
処置はわかりますが今回のトラブルはそれだけではなく
露出計が非常に不安定なことが後でわかりました。
単にせ接触不良…という感じではなく
電源入れたばかりの30秒くらいは普通に動作するのですが
そのままシャッター半押しのまま様子を見ていると
そのうち指針が大きくふらつき始め
そのうち完全にダウンしてしまいます。
こうなるとシャッターボタン半押しを押し直しても
露出計はもう復帰しません。
電池を入れなおしてやるといったんは復帰します。
現段階では何とも言えませんが
基板内トラブルでなければよいのですが…

通常の整備を行いながら電気トラブルの有無を調べていきます。
お決まりのシャッター鳴きは今回はないのですが
もちろんその予防も行っていきます。
電気的トラブルのほうが気がかりですが
慎重に調べていって何とかしたいと思います。

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