ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「フランスパンの日」だそうですよ。
「いい(11)フ(2)ランスパ(8)ン」と読む語呂合わせからだそうです。
これもなかなか強引な…(笑
由来はともかくフランスパンは美味しいですよねぇ…
たまに無性に食べたくなって買って帰ります。
しっかりトーストして外側をカリッカリにして
たっぷりマーガリン塗ってゆっくり染みこませてから
食べると外側の歯ごたえと内側の適度な柔らかさが最高なんですよねぇ…
もう書いているそばからフランスパン食べたくなってきました…
「フランスパン」とは、小麦粉・塩・水・イーストのみで作られる
フランスのパリ発祥のパンの総称です。
形や大きさによりいろいろな種類があり
代表的なものとして、バゲットやバタール、ブール、パン・ド・カンパーニュ
シャンピニオン、エピ、クーペ等々があります。
長い(70~80cm)のバゲットを紙袋に入れて
オシャレに持ち帰る姿に憧れますが
まず似合わないことと(笑
ひとりではバゲットは食べきれないので
せいぜいバタールくらいが限度ですね…
でも美味しいことに変わりありません!
あとでパン屋さん行ってきます!!!

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
たまたまですがここのところ本当にSPの修理が集中していますね。
でも今日の「SP」が完了すればしばらくは
SPのしゅうりは入っていない模様です。
当時の大ヒット商品で現存数が多い上に
現在でも根強い人気のあるカメラだけに
修理依頼が多いのは当然と言えば当然ですね。
家で眠っていたカメラが「SP」だった…なんてことも
非常に多いと思います。
M42マウント採用で交換レンズの選択肢が多く
絞り込み測光は慣れが必要とはいえ
露出計も内蔵し非常に使いやすいカメラだと思います。
当時大ヒットしたのは当然のような気もします。

お預かりしている「SP」は
まず定番のプリズム腐食です。
ファインダーを覗くと中央少し下あたりに
黒い帯のようなものが横方向に伸びており
視野内で非常に邪魔になります。
この黒い部分は既にプリズムの蒸着が剥がれてしまっている状態なので
修復するにはプリズムの再蒸着またはプリズムの交換が必要です。
当店では再蒸着は行っていないので
中古良品のプリズムと交換することで対応します。
他、露出計の動きが不安定だったり
高速シャッターの精度が出ていなかったりと
やはり全体的にも動きのよろしうない状況です。
通常の整備を合わせて修理を行っていきます。

絞り込み測光でマウント周りに絞り伝達機構等がなく
そのため非常に整備性は良好です。
プリズムの腐食はプリズムをぐるりと囲むように張られている
遮光材の加水分解が原因です。
そこからプリズムに浸食し内部の蒸着を剥がしてしまいます。
今回は関係ないですが
ファインダー内がキレイでも遮光材の劣化が激しく
取り除こうとすると遮光材のテープを剥がす際に
プリズムの塗装と一緒に蒸着も剥がれてしまう場合があり
一見キレイなものでも非常に注意が必要です。
プリズム周り以外にもファインダー枠周辺いたるところに
遮光材が使われていて当然ながら劣化しており
ファインダー内のゴミの原因にもなってしまっているので
そのあたりも入念に対処していきます。

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