ヤシカペンタJ(ジャガー)のカメラ修理

今日は「梨の日」だそうですよ。
「な(7)し(4)」(梨)と読む語呂合わせからだそうです。
本格的な梨の季節には少し早いですね
でも毎年梨の季節は楽しみにしています。
記念日を制定したのは
「二十世紀梨」で有名な鳥取県の
「東郷町二十世紀梨を大切にする町づくり委員会」です。
私の生まれ育った広島にも少し山の方へ行けば
梨園が多くあって秋には毎年のように
「梨狩り」に行っていた頃がありました。
少し酸味が強めの二十世紀梨も美味しいですが
甘みが強く水分豊富な「豊水」や「幸水」も美味しいですよね
梨を味わうのは夏の終わりまで
もう少し待たなくてはいけませんが
今の時期はなんといっても「桃」ですよね。
水分と甘みたっぷりの果物は
本当に美味しいし生活のアクセントになりますね。
そろそろ少し買いやすい価格になってる頃かな…
帰りのスーパーでチェックしてよければ買って帰ります!

さてさて

本日は「ヤシカペンタJ(ジャガー)」のカメラ修理を行っています。
1961年発売の一眼レフカメラです。
この「ジャガー」が出るまでは
ヤシカは独自のバヨネットマウントを採用した
ペンタマチックシリーズを発売していたのですが
その専用マウントを変更しねじ込み式の「M42マウント」を採用して
再出発したのが今回の「ペンタジャガー」です。
完全自動絞りには対応していないので
完全自動絞り対応のレンズを使う際には注意が必要です。
シャッターの最高速は1/500、スロー側は1/2までです。
「B」も装備します。
フィルムカウンターは自動リセットではなく手動セットです。
シンプルな一眼レフです。

お預かりしている「ジャガー」は一通りは動作しているのですが
やはり幕軸の動きが悪いようで
1/500、1/250だとシャッターが開かないまま走行してしまいます。
先幕の動きが悪く後幕に追いつかれてしまうような状態です。
1/125だと何とか開きますがやはり両端の露光差はかなり出てしまっています。
いたずらにテンションを弄るではなく
幕軸の動きを良くしてやることである程度は精度が出ると思われます。
その上でテンション微調整で精度を出していきます。

画像はまだ取り掛かり始めの状態でのモノです。
ここから分解を進めて幕軸や巻上の整備を行っていきます。
シンプルなカメラなので整備性は良好です。
結果から言ってしまうと幕軸の整備後に測定を行うと
今度は先幕が速すぎて開きすぎて染むようになりました。
おそらく以前に幕が開かないから
先幕のテンションを上げていたのかと思われます。
無駄に動きの悪いままテンションを上げると
幕軸のバネ自体が劣化してしまいますので
必要以上にテンションをかけるのは良くありません。
先幕を適正なテンションに緩めてやると
納得できる精度に落ち着きました。
加えて、これが本来の姿かと思いますが
巻上もテンションが下がったことで非常に軽快になりました。

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