コニカオートS2ELのカメラ修理

今日は7月4日、「梨の日」ですね!
「な(7)し(4)」(梨)と読む語呂合わせからです。
梨の季節にはちょっと早いのですが
甘くて水分たっぷりの梨は本当においしいですよねぇ
甘味の強い「幸水」、その名の通りジューシーな「豊水」
少し酸味強めの「二十世紀」あたりが
よく見かける品種ですかね。
こっちだと「幸水」を見かける割合が多いような気がしますが
私の出身の広島では産地の鳥取県が近いこともあり
「二十世紀」を見ることが非常に多かったです。
広島県県北には梨園も多く
二十代前半の頃は9月になると毎年かかさず
「梨狩り」に出かけていました。
梨の旬が今年も待ち遠しいですね!
その前に今は桃の旬ですねぇ
こちらも甘くてジューシーでたまらなく美味しいですよねぇ
夏から秋にかけては果汁たっぷりの果物の
旬が次々とやってくるので嬉しい季節です!

さてさて

本日は「コニカオートS2EL」のカメラ修理を行っています。
「コニカオートSシリーズ」はマニュアル機の「コニカSシリーズ」に
シャッタースピード優先オート露出機構を搭載したシリーズです。
最初に登場したのは1963年の「コニカオートS」です。
その翌年には「オートS」に改良を加え
CdS受光体をレンズ上部に移動しレンズもヘキサノン47mmF1.9から
45mmF1.8に変更された「オートS2」が登場します。
さらにその「オートS2」にフィルム装填…というか
フィルム先端の差し込みが簡単にできる「コニリール」を採用したものが
今回の「コニカオートS2EL」です。
「EL」は「Easy Loading」の略ですね。
この時代のカメラなのでレンズ固定式カメラといえど
少々大柄ではありますがその分しっかりと造られていて
各部に余裕があり整備性も良好です。
評価の高いヘキサノンレンズの写りも魅力的なカメラです。

お預かりしている「コニカオートS2EL」は
まずシャッターが全く切れず巻上も全くできません。
どうにもこうにも動かない状態なので
お預かり時には何とも言えなかったのですが
予想した通りシャッター羽根の固着でした。
羽根固着していてもレリーズすると
動作音がするのにシャッターが開かないだけの場合と
今回のようにうんともすんとも言わず
巻上も全くできない場合があります。
同じような症状が出ていてもシャッター羽根の固着ではなく
羽根駆動部の固着の場合もあるので
ある程度分解してみないと何とも言えないのですが
今回は羽根が重ねっている部分で
がっちりくっついてしまっているようです。
シャッター羽根だけではなく
絞り羽根も固着気味です。
全く動かないわけではないのですが
絞り込む方向には動くのですが開く方向に絞りリングを回していくと
F5.6あたりで羽根の動きは止まってしまい
それ以上は開きません。
キャノネットあたりも同様ですが
シャッター優先オート搭載機の絞り羽根制御は
とても小さなバネ力で動作していて
ほんのわずかな汚れや油分で簡単に動かなくなります。
シャッター羽根ががっちり動かなくなるほど固着しているわけですから
当然絞り羽根にも油や汚れの付着があるわけですね。
動かない絞り羽根を動かそうと絞りリングを回していると
最悪の事態を招きかねないので早々に確認はやめて
羽根清掃に取り掛かります。

まだ取り掛かったばかりの段階ですが
これからレンズボードも分離してシャッタユニットを降ろし
シャッター羽根、絞り羽根の洗浄清掃を行います。
オートS系も電池室周りのトラブルが多いカメラですが
今回は電池室や配線に腐食等はないようです。
もちろんレンズボード脱着時にそちらも入念に確認していきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「ソフトクリームの日」だそうですよ。
1951(昭和26)年のこの日に
明治神宮外苑で行われた米軍主催の
「アメリカ独立記念日」(7月4日)を祝うカーニバルで
ソフトクリームの模擬店を立ち上げ
日本で初めてコーンスタイルの
ソフトクリームが販売されたことが由来だそうです。
同年の9月には百貨店で本格的に販売され大人気となったそうです。
ソフトクリームって本当に美味しいし
この季節には欠かせないアイテムですよねぇ
今、私はクルマ持っていないので機会があまりありませんが
クルマでちょっとした遠出して高速道路のSAに寄ると
絶対買っちゃいますよねぇ(笑
そりゃ昔ながらのバニラが王道ですが
今はいろんな味のものがあるのですよねぇ
そういえば以前に江の島に行ったときに
めちゃくちゃいろんな種類のソフトクリーム売ってるお店があったなぁ。。。
普通のアイスクリームならスーパーやコンビニで
いつでも買えますが意外とソフトクリームって
近所では買えないのですよねぇ
そのうちどこか出かけた時にまた食べましょう~

さてさて

本日も「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
もちろんと昨日とは違う個体です。
2日連続同じカメラの整備って割と珍しいのですが
これも依頼の多いOM-1ならではですねぇ
今日はシルバーボディのOM-1で
MD対応ではない初期の個体ですが
フィルム室のスタッドは2本でフィルム圧板が横長なタイプです。
4本スタッドの最初期ではなく
「MD」になる前の時期の個体です。
まずシャッターは1/1000がほとんど開きません。
たまにわずかに開きますが1/4000くらいの細いスリットしか開かず
写真の端ではほぼ間違いなく閉じてしまいます。
1/500は何とか開きますがやはり1/2000くらいのスリットになってしまっています。
先幕と後幕の幕速バランスが崩れていることもありますが
後幕蹴りだしのタイミングも少し狂っているものと思われます。
そして露出計はほとんど動かない状態です。
明るいところに向けてSWを入れるとピクリと指針が反応するのですが
指針が上がっては来ないような状態です。
生産時期から考えて「たぶん。。。」と思いながら
電池室をチェックしてみるとやはり電池室底部のマイナス側端子が
グラグラで今にも取れそうな状態です。
非MD対応でフィルム室スタッド2本の生産から
MD対応になってからある程度の生産時期までは
マイナス端子を留めるネジに絶縁の為、樹脂製のネジが使われていて
これが樹脂だから経年劣化で脆くなって折れるのです。
樹脂製のネジが使われていない生産時期のものは
通常のネジ+樹脂製のワッシャで絶縁されています。
ちょっと厄介なのは通常のネジが使われている個体は
そのネジは普通のサイズなのですが
樹脂製のネジが使われている時期のものは
そのネジは通常より少し太いもので
現在では通常作られていないサイズのネジなのです。
もちろんボディ側はそのネジに合わせてネジ穴が切られているので
そのサイズを使うしかありません。
ネジなんてオーダーすれば特殊なサイズのものでも
入手できないことはないのですが
そこはコストとのバランスでなかなか難しいものがあります。
幸い樹脂製のネジならばダイスさえあれば作成は簡単です。
樹脂製のネジを新たに作成してネジ留めしていきますが
今回はネジ穴側にも少々問題があったので
さらにネジ周りに補強を入れて対処していきます。

またまた作業に夢中になっていて
分解時の画像を撮るのを忘れました。。。(苦笑)
露出計はさらに調整を行い
問題ない精度が確保できています。
シャッターも幕軸清掃、調速カム周りの整備・調整を行い
1/1000だけでなく全体的にも問題ない精度になっています。
もちろんミラー駆動部、巻上機構も入念に整備いたしました。
やはりOM-1はその独特の巻上フィールと
上品なシャッター音がたまりませんね
人気の要因はやはりその軽量コンパクトなボディサイズにあるとは思いますが
それに加えてこの使い心地の気持ち良さも大きな魅力だと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「うどんの日」だそうですよ。
うどん県でもある香川県地方の農家では
農繁期が一段落した雑節「半夏生」の頃に
うどんを食べて労をねぎらう習慣があったことに由来するのだそうです。
そうなんですよね。今日は「半夏生」でもありますね。
うどんといえば全国的にやはり「讃岐うどん」が有名ですが
私の出身の広島県呉市では「呉の細うどん」と呼ばれる
独特の麺の細いうどんが昔からあるのです。
昔の呉は今よりもっと港町で
せっかちな人が多かったせいか
さっと茹で上がって汁ともよく絡んで早く美味しく
食べてもらえるようにとできるだけ細く麺を
切ったことから始まったそうです。
おそらく海軍工廠が設立されたころ(明治末期)から
始まったのではないかと思われます。
私、幼いころからこの「細うどん」に馴染んでいるせいか
現在、全国的に流行っている「麺が太くて腰のあるうどん」が
イマイチ苦手です(苦笑)
「固くて食べにくい」って感じてしまうのですよね…
なので…普段はうどん食べることはあまりなくて
呉に帰ったときに老舗「山乃家」さんに滞在中は毎日行って
「呉の細うどん」を堪能してきます!
皆さまも機会があれば是非!!!

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
つい先日もOM-1の修理を行ったばかりですが
やはりOM-1の修理・整備依頼は非常に多いのです。
それは「壊れやすい」なんて意味ではなくて
それだけ人気が高いということだと思われます。
当店にやってくるOM-1も状態は千差万別ですが
致命的に何かが破損している…という状態のものはかなり少数です。
大抵の場合は積年の汚れ等による動作不良と
あとは露出計関連のトラブルです。
あ、ただ定番のプリズム腐食だけは発生してしまうと
どうしようもなく対処するにはプリズム交換しかありません。
ただ、OM-1は比較的、腐食のないプリズムが
まだ入手しやすい状況なので交換は「今のところ」可能です。

お預かりしているOM-1はフィルム室にスタッドが4本立っていて
それに伴ってフィルム圧板も短い
初期「M-1」とほぼ同構造の初期の個体です。
ただ、何度か過去に整備されたことがあるらしく
露出計電池はSR44(LR44)に対応できるよう改造されていて
電圧補正もボディ内に抵抗を追加して対応されています。
プリズムに多少の腐食はありますが
これも腐食が始まり始めた頃に対処が行われていて
これ以上は進まないようにある程度の多彩くが施されています。
プリズム留めが4本バネなのも最初期モデルの特徴ですが
露出計回路は最初期特有のものではなく
これも途中で手が加えられ中期以降のものとなっています。
巻上レバーも中期以降のOM-1のものに替えられています。
それでも最初期のボディでブラック塗装のものは
ちょっと珍しいのではないかと思います。
おそらく整備されたり手が加えられたのは
メーカーのサービスで行われたと思われますが
それも随分昔のことだと思われます。
現在の状況は一通り動作はしていますが
シャッター幕、先幕後幕のバランスは崩れていて
高速シャッターの精度は出ておらず
露出計も振りが足らず1.5段以上オーバー傾向となっています。
この辺でちょうどリフレッシュさせてやる必要がある状態です。


まだ取り掛かり始めたばかりですが
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
露出計の不調はSW部の接触不良と
電池室からの配線の劣化が原因と思われます。
他、幕軸、ミラー駆動部、巻上機構部等々
駆動部分の清掃整備調整を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ニコンF2のカメラ修理

今日から7月です!7月1日ということもあって
今日はたくさんの記念日が制定されています。
海・山開きに始まり、こころの日、銀行の日、
郵便番号記念日、東海道本選全通記念日…等々
そんな中に「ウォークマンの日」がありますねぇ
1979(昭和54)年のこの日に
ソニーが携帯式ヘッドホンステレオ「ウォークマン」の
第1号機「TPS-L2」を発売した記念日です。
もちろんメディアはカセットテープですよ。
定価は33,000円でした(当時の大卒初任給は11万円)
今考えると結構良い値段ですねぇ…
発売当初はそれほど注目されていなかったものの
CM等で頻繁に宣伝活動を行うことにより
8月には一気に火が付き生産が需要に追い付かなくなったそうです。
ちょうど私もこの頃にじいさんのラジカセ使って
レコードやラジオをテープに録音し始めた頃で
外出先で聴けるウォークマンに強烈に憧れました。
結局、数年後に買ってもらえたのは本家ソニーではなく
東芝の「Walky(ウォーキー)」だったのですが
めちゃくちゃ嬉しくってどこに行くにも持って行ってました…
中学校にまで持っていってバレて怒られたなぁ(笑
真っ赤なボディでカセット部分にチューナーパックを入れると
ラジオが聴けるというなかなかの優れモノでした…
ウォーキーだけじゃなくて家で使っていたラジカセもそうだけど
カセットテープをセットしてリールが回るのを見ているだけで
ワクワクしたものです。。。あんな感じのワクワク感は
この歳になるともうなかなか味わえませんねぇ(苦笑)

さてさて

本日は「ニコンF2」の カメラ修理を行っています。
伝説的名機「F」の後継機でその名の通り2代目の「ニコンF一桁機」です。
劇的な変更点はないのですが「F」からまさに正常進化したモデルで
確実にブラッシュアップされ使い勝手のよくなったカメラです。
各部の耐久性をあげ幕速をアップさせることで
1/2000のシャッター速度を搭載しています。
裏蓋は取り外し式から蝶番式になり
レリーズボタンの位置も改善され非常に使いやすくなりました。
機械式カメラの最高傑作と言われることも多く
100%のファインダー視野率やそのシャッターレスポンスの速さからも
非常に精度高く精密に造られていることがわかりカメラです。
個人的な好みもあるかと思いますが
幕速をあげた関係もあり「F」のしっとりしたシャッター音から
少々甲高いシャッター音に変わりましたが
これもハイスペックの表れかと思えば
それはそれでカッコ良くいい音に聞こえてくるような気がします。
「F」にしても「F2」にしても
非常にオーバークオリティな部品を贅沢に使っているカメラなので
普通に使っている限り致命的な破損等が起こることは
考えにくいですが精密機械だけに
スムーズ且つ精度の高い動作を維持するための整備は必須です。

お預かりしている「F2」は外観もキレイで
非常に大切に使われてきたことが伺える個体です。
シャッターも動作してはいるのですが
頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
フォーカルプレーンシャッターでよくある
シャッター動作不良によるミラーアップではないようです。
…というのもシャッタースピード計測してみると
先幕・後幕のバランスは少々崩れているものの
幕速は十分出ているのです。
「F・F2」のミラー駆動部はミラーアップ側は
レスポンス向上の関係もあり強烈なバネで強力に跳ね上げますが
戻る方は意外と小さなバネ力で戻ってきます。
そのため駆動部に汚れ等が溜まっていると
たまにミラーダウン側に不具合が出ることがあるようです。
今回もミラー駆動部の整備で解消できそうです。

さすがに年数が経過している上に
これまで分解整備されていない個体と思われ
各部に若干の油切れや汚れの蓄積も見られ
ミラー駆動部もそうですが多少動きに粘る部分が見られます。
とはいえ、保存状況も良い個体で
大きなダメージは見受けられません。
ただし装着されているアイレベルファインダー内のモルトの劣化は酷く
このまま放置しておくと確実にプリズム腐食が発生してしまう状態でした。
現在のところはプリズムに大きなダメージもなく
この段階でメンテできてよかったと思います。
「F・F2」アイレベルファインダーのプリズムはサイズ的に共通ですが
内部モルト劣化の影響も受けて腐食しているものが多く
腐食のないプリズムを入手することは非常に困難です。
当店にもたまにお問い合わせが入りますが
プリズム交換は行っておりません。
一通りの整備を終えて動きは全体的に非常にスムーズになりました。
これから微調整等を行って万全の状態に仕上げていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「トランジスタの日」だそうですよ。
1948(昭和23)年のこの日に
アメリカのAT&Tベル研究所の物理学者ウィリアム・ショックレー、
ジョン・バーディーン、ウォルター・ブラッテンの3人が発明した
トランジスタが初めて公開されたことが由来となっています。
いわゆる半導体素子の基本ですね
それまで主流だった真空管と同じく
増幅・発振・スイッチングなどの動作を行うことができ
真空管に比べて圧倒的に小型・軽量・長寿命で
消費電力が小さいなどの利点があり急速に普及して行きました。
現在使われる回路では集積回路(IC)の中に組み込まれていて
単体の電子部品として利用されることはほとんどなくなっているそうです。
CPUやMPUに内蔵されているトランジスタの数は増え続け
今ではひとつのチップに1億個以上のトランジスタが
搭載されている製品もあるそうです。
当店で修理しているカメラの中には単体のトランジスタを
搭載している電子制御カメラもありますが…
今では比べ物にならない程、複雑な集積回路になっているのですねぇ

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
上記のトランジスタ等を使う電子回路とは
正反対の機械制御シャッター搭載の一眼レフです。
露出計は電気回路ではありますが簡単な抵抗と電流計(露出計)のみで
構成されたシンプルなものです。
SSや絞りと露出計指針の連動は糸連動で
露出計本体そのものを回転させることで連動します。
ここにも電気的な連動はありません。
同時期の露出計には摺動抵抗を使って
電気的に絞り・SSリングと連動するものも存在しますが
どちらも一長一短あってどちらが優れているとも言えないと思います。
使う方にしてみればある程度の精度でちゃんと露出が
把握できれば十分なのですが
修理・整備する際にはこのあたりは結構重要な問題だったりします。
毎度のごとく書きますが35mm判機械制御シャッターの一眼レフで
この軽量コンパクトさを実現しているのはこのOM-1と
ペンタックスMXくらいしか存在しません。
特にOM-1は単に軽量コンパクトなだけではなく
上品なシャッター音やミラー駆動音
シャリシャリとした何とも言えず気持ちよい巻上、等々
その使い心地においても非常に魅力的なカメラです。

ただし、これも毎度書きますが
他メーカーがやらないような小型化を図っているだけに
現行モデルだった当時であれば問題なくても
登場から50年が経過する現在となっては
経年劣化により華奢な部分も出てきてしまっています。
デリケートな部分も多いカメラなので
定期的な整備が必須と言えるカメラだと思います。

お預かりしている「OM-1」はまずシャッターが全く切れません。
シャッター幕の状況から判断すると
シャッターはチャージ状態で
レリーズができない状態のようです。
こうなっていると外からな何もわからないので
まずは原因がわかる部分まで分解していきます。
分解に取り掛かるとその過程の中ですぐに原因はわかりました。
ミラーチャージロックの動作が悪く
チャージしてもロックされないようです。
そのため巻き上げてもシャッターはチャージされるのですが
ミラーがチャージされず
レリーズしてもミラーが動作しないので
当然シャッターも動作しないという状態になっていました。
ミラーボックスを外してチャージロック部、ミラー駆動部の
整備が必要です。
さらに応急処置でシャッターが切れる状態にして
確認してみるとシャッター幕軸の動きがかなり悪く
高速シャッターの精度は全く出ていない状態でした。
同時にシャッター幕軸の清掃整備も行っていきます。
当然、巻上機構やOMならではの底部三連ギアの
清掃整備も行っていきます。
露出計gは動作してはいるものの不安定且つ制度に問題ありなので
こちらも整備調整を行っていきます。

画像は一通り整備完了後のものです。
現在、テスト中ですが精度も含めて全く問題ない状態になりました。
独特のシャリシャリとした軽やかな巻上も
非常に気持ちよく行えます。
画像に写っている50mmF1.8レンズと
写っていないのですが135mmF3.5レンズも
できる限りの清掃を行いました。
コーティング劣化による若干のうす曇りは残りましたが
撮影にはほとんど影響ない状態かと思います。
これで安心してご依頼者様にも使い込んで行ってもらえればと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「佃煮の日」だそうですよ。
佃煮の発祥の地である東京・佃島(中央区佃)の
守り神である住吉神社が創建されたのが
1646(正保3)年6月29日であることが由来になっています。
佃煮も子供の頃は食べられなかったですねぇ。。。
私、子供の頃は好き嫌いがかなりあって
食べられないものも多かったのですが
大人になってお酒を飲むようになってから
それまで苦手だったものが食べられるようになったのです。
まぁ酒の肴としてですが…
煮魚、焼き魚、漬物類、根菜類、きのこ類。。。
全部子供の頃は苦手だったのですが
今では大好物なものばかりです。。。
あ、でも美味いお酒が必要ですが。。。(笑
佃煮もそんな中のひとつです。
今でもあまり変わり種の佃煮はあまり好きではないですが
普通に魚介類や貝類の佃煮はどれも美味しいですよねぇ
味が濃いからご飯のお供でももちろんいいですし
酒の肴には本当にもってこいです!
もともと佃煮って夏の常温でも
お弁当とかに使っても大丈夫なほど
保存性に優れているものだと思っていたのですが
現在の製法では味も甘口で薄味のものも多く
要冷蔵だったりで昔のイメージとは違ってきてるのですね…
もちろん昔ながらのものも少ないながらあるようですが…
そういえば広島には「ヒロツクのこもち昆布」なんて
昔からローカルCMで有名な佃煮があるのですよ
ひさしぶりに食べてみたくなりました。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
「SR-T」系は修理依頼の非常にカメラです。
ペンタックスSPとかと同じで当時の大ヒットモデルで
現存している台数がめちゃくちゃ多いということが要因かとも思います。
当時、それだけ売れたカメラなので当然悪いわけがなく
ミノルタらしい非常に使い心地の良いカメラで
機械制御シャッターで大変丈夫なカメラでもあります。
シャッターや巻上が普通に使っていて致命的に壊れるということは
非常に少なく当時から使いっぱなしの個体でも
とりあえずはシャッターは動作している…というものも多いと思います。
ただし、確実に経年劣化や動作不良は進んでいて
動きにくい関節を無理矢理動かしている健気なおじいちゃんみたいな
個体も多いので、できるかぎりキチンと整備する必要があると思います。

お預かりしている「SR-T101」は
精悍なブラック塗装の個体です。
それなりに使い込まれている個体で
ところどころに地金が出ているような箇所もあり
それはそれでまた非常に良い味を出しています。
この個体もとりあえずは動作している状態ではあるのですが
やはりあちこちに動きの悪い箇所はあるようです。
まずシャッターは動作はしているものの
シャッタースピードの精度は全く出ておらず
その上にかなり不安定です。
先幕と後幕のバランスも崩れていて
特に後幕の動きが不安定で
それに関連してたまにミラーが上がったままになってしまいます。
ミラー駆動部にも油切れの兆候は見られますが
それよりもシャッターの動きが悪いために
最後にミラーダウンができない状態になってしまうようです。
巻上も明らかに油切れの症状がみられ
動きがスムーズではありません。
露出計も非常に不安定です。
SR-T系はファインダースクリーン枠の周りに
かなりモルトを使用しているのですが
モルトは当然ながら全滅でファインダー内に劣化したモルト屑が
かなり入り込んでいる状況です。
コンデンサレンズにもかなりカビが発生しています。
細かいことをチェックしていけば確かにいろいろ不具合はあるのですが
それでも致命的な問題はないのがSR-Tらしいところかと思います。
基本に忠実に整備を行えば快適に使える状況になると思います。

またもやいったん分解整備に取り掛かると
没頭してしまって分解中の画像を撮っておくのを忘れました…(苦笑)
画像は一通りの整備が完了して
シャッタ等の動きが落ち着くまで少し様子見をしている段階です。
高速シャッターの精度も含めてシャッターは非常に安定して
動作するようになりシャッター院もしっとりしたものに変わりました。
露出計は配線等には問題がなかったのですが
ハンダの劣化(SR-T系は多い)がそれなりにあり
安定して通電できない箇所がありました。
もちろん対処して現在はこちらも精度も含めて安定しています。
ファインダーはプリズム内部にシミがありそれは除去できないものの
それほど目立つ状態ではなくできる限りの清掃を行い
問題ないほどのクリアさを確保できております。
安心して存分に使っていただける状態になっていると思います。
改めてみるとブラック仕上げのSR-T、カッコ良いですね!

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ヤシカエレクトロ35Gのカメラ修理

今日は「ちらし寿司の日」だそうですよ。
ヘルシーで美味しいですよねぇ
子供のころから大好物だなぁ…
「ちらし寿司」と聞いて私がイメージするのは
いわゆる「五目ちらし」ですが
でもこっち(関東)でいう
ちらし寿司っていうのは
「江戸前にぎり寿司」の具材を酢飯の上に乗せた
海鮮丼のような「江戸前ちらし」なのですねぇ
こっちに来るまで全く知りませんでした。
寿司ネタのたっぷりのった「江戸前ちらし」は
もちろんボリュームもあって美味しいのは
間違いないですが
優しい味の「五目ちらし」も文句ナシに美味しいですよねぇ
煮締めた椎茸や干瓢に茹でたニンジン、酢蓮根、筍、
甘く煮しめた油揚げ、茹でた蛸・海老、焼穴子。。。
地域によっていろんな具材が混ぜ込まれますが
それらが混然一体となった何とも言えない味わいがいいですよねぇ
これが食欲が落ち気味な夏場でも
意外と美味しくいただけるのです…
こんなこと書いていたら無性に「五目ちらし」が食べたくなってきました。
自分で作るとなかなか大変ですが
スーパーとかで出来合いのものが売っていて
これも十分美味しいのですよねぇ…後で買ってきましょう(笑

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35G」のカメラ修理を行っています。
モデル名末尾の「G」は「ゴールドメカニカ」の頭文字で
基板の電気接点にそれまでのロジウムメッキに替え
金メッキを採用し耐久性を向上させたモデルです。
その他にも巻上レバーの形状変更等も行われていますが
基本的な構造は初代エレクトロ35と変わりません。
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指し、
長時間露出性能の高い電子シャッター使用の絞り優先EEを採用した
レンズ固定式レンジファインダーカメラです。
初代の登場は1966年、「G」の発売は1968年となります。
使用電池はこのカメラの為にメーカーに作らせたと言われている
高電圧を出せる「HM-4N」積層水銀電池です。
もちろん現在では入手不可能なので
電池アダプタ等を使い4LR44あるいはLR44を4個使用して
6Vで使用します。

お預かりしている「エレクトロ35G」は
電源も入り一見一通り正常に動作しているように
見えるのですが細かくみていくといくつか問題を抱えているようです。
エレクトロ35は初代や前期だけではなく
最終のGXまで全モデル、シャッターボタンを押してレリーズすると
シャッターボタンの内側にあるレリーズ軸が
押し込まれたままになってロックされます。
(外側のシャッターボタンは指を離せばバネで戻ってきます。)
そして次に巻上レバーで巻き上げた際に
「カチン」と音を立ててレリーズ軸が戻ってくる構造になっています。
レリーズ軸がロックされない…あるいは
ロックされる位置まで軸が押し込めない場合は
オート制御が(特にスロー時に)正常に動作できなくなります。
で、今回のエレクトロも軸がロックされないようで
巻上時にロック解除される音がしていません。
原因は多くの場合、レリーズ軸のゴム製のブッシュが劣化で
薄くなったり、破損したりして
レリーズのストロークが足りなくなることが原因です。
今回の場合はさらにそのレリーズストロークの調整を
過去に弄られているようでブッシュを交換しても
ロックができないような状態になっていました。

詳細はあえて触れませんが
上の画像に劣化して厚みがなくほぼなくなってしまっている
ブッシュの残骸が写っています。
残っている残骸はキレイに除去して
新たに腐食しにくい材質のブッシュと交換します。
それとは別の原因である程度の明るさがあればよいのですが
1/15以上のスローシャッターを必要とするシチュエーションになると
シャッターが開いたままになってしまう…というトラブルも
発覚していてこちらも対処していきます。
これも前期のエレクトロではよくある症状です。
他、若干のシャッター羽根の粘りや
バッテリーチェックの接触不良等もあり
これらも一通りの整備の中で対処していきます。
過去に電池室の腐食に関しては対応している形跡がみられ
配線等は交換されいるようです。
レンズも妙にキレイなので清掃済みかもしれません。
とはいえ、かなり昔の話かとは思われます。
どちらにせよ、今回の整備で問題ない状態に改善することができそうです。
この時代の電子制御カメラはなかなか難しい部分もあるのですが
今回は問題ない状態に仕上げることができそうです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスペンEE-3のカメラ修理

今日は「雷記念日」だそうですよ。
930(延長8)年のこの日(旧暦)に
平安京の清涼殿に落雷があり
大納言の藤原清貫(ふじわら の きよつら)が
亡くなったことに由来しています。
公卿たちが清涼殿に集まり
雨乞いを行っていた時の出来事だったそうです。
また不思議なタイミングというかなんというか…
この落雷は政治的な策略によって
京の都から太宰府に左遷され
そこで亡くなった菅原道真(すがわら の みちざね)の
祟り(たたり)であると信じられたそうです。
祟りかどうかはともかく落雷は本当に怖いですよねぇ
現在の住居や建物、街中にいる時には
少々ゴロゴロ言ってても何とも思いませんが
山や海で雷が鳴り始めると恐怖意外の何者でもありません。
怖い思いをしたことが2度あって
一度は浜田のビーチで雷が鳴り始めたから
海から出て屋根のある所で様子を見ていたら
ほんの100mもないくらいの沖合(自分がさっきまで海に入っていたあたり)に
思い切り落雷し、空が裂けたのじゃないかというほどの
轟音と瞬間的な眩しさにゾッとしたのを鮮明に覚えています。
もう一度は八ヶ岳登山中に雷雲がやってきて
避難はしたもののそれから数十分間
何度も落雷する爆音と光におびえる羽目になり
「運が悪かったら死んでたのでは????」と
このときも心からゾッとしました…
避けようがない場合もありますが
特にだだっ広いフィールドの中では雷雲には会わないように
気をつけるべきだと思います…
いろいろ思い出したらまた怖くなってきました(汗)

さてさて

本日は「オリンパスペンEE-3」のカメラ修理を行っております。
マニュアル露出で少々通好みの「ペンS」や「ペンD」も人気ですが
やはりペンの名前をここまでメジャーに押し上げたのは
「ペンEEシリーズ」があったからだと思います。
EEシリーズは「買ったその日から
ボタンさえ押せばだれにでも写真が撮れるカメラ」というコンセプトで
開発されたカメラです。
オートハーフあたりとも共通する考え方ですね。
セレン光電池を使用した露出計と連動するオート露出を装備し
ピントも固定焦点、巻上こそオートハーフのような
自動巻上ではありませんが
その分シンプルでより小さく軽く気軽に持ち歩ける仕様となりました。
当然のごとく大ヒットを記録し
初代EEから3代目となるEE-3まで基本的な構造は変わらないまま
25年に渡って生産される超ロングセラーモデルとなりました。
「EE-3」はペンシリーズ全体の中でも一番最後まで生産されたモデルで
1986年まで生産が続けられました。
1985年にはオートフォーカス一眼レフの祖ともいえる
「α7000」がミノルタから出ていますが
そんな電子カメラ全盛の時代にまで
このセレン連動の超アナログカメラが生産されていたことが驚きですね!

お預かりしている「EE-3」は
かなり長い間仕舞い込まれていた個体のようで
外装もかなり汚れてしまっていました。
外装だけではなく動きにもいろいろ問題があり
かろうじて露出計は生きているものの
かなりオーバー気味の指示が出ているようです。
(露出計指針の振りが足らない)
加えてシャッター羽根、絞り羽根には粘りも見られます。
EE-3なのでシャッタースピードは1/40、1/200の
2速切替なのですが現状では1/200に切り替わることができず
どんな明るいところに持っていて
露出計指針がそれなりに振っていても
1/40でしかシャッターは作動しないようです。
レンズ・ファインダーにもカビや汚れがかなり見受けられます。

…とはいえ、根本的に何かが破損しているわけではなく
電気的な部分ではセレンの劣化も多少ありますが
調整で何とかなる範囲ではあり
その他の不具合は全て長い間の汚れ等による
粘りや動作不良が原因であり
レンズ・ファインダーのカビや汚れも
清掃で十分クリアになる程度でした。
しっかり清掃整備すれば問題なく使える状態になりそうです。

画像は一通りの整備が完了した時点でのものです。
お預かり時の画像がないので比べられませんが
見違えるほどキレイになったと思います。
多少の錆び跡やキズ・スレはありますが
十分「美品」といえるレベルになったと思います。
もちろん機能的にも全く問題ない状態になっており
シャッター動作。オート露出の精度も
申し分ないレベルです。
一度、これだけしっかり手を入れておけば
定期的に使っていただければ
当分の間、快適に使っていただけると思います。
カバンの中に常に忍ばせておくには
最適な大きさと軽さだと思います。
それでいてしっかり金属製で質感も高く
適度にレトロ感もあって本当に良いカメラだと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ニコンFのカメラ修理

今日は「指定自動車教習所の日」らしいですよ。
1960(昭和35)年のこの日に
指定自動車教習所制度を導入した
道路交通法改正法が施行されたそうです。
これにより公安委員会が指定した自動車教習所を卒業すると
運転免許取得時の技能試験が免除されるようになりました。
また、「む(6)じ(2)こ(5)」(無事故)と読む
語呂合わせでもあるそうです。
私ももちろん指定自動車教習所に18歳で通いました。
えっと…もう35年前になるのですが…(苦笑)
当時は「指定」でない教習所もまだそれなりにあって
試験場で技能試験受ける方も結構いたような記憶が…
指定校ではない場合は
要は「試験場で一発で通るための対策を教えてくれるところ」なんですよねぇ
だから拘束時間も少ないし圧倒的にお安いのですが
今でもあるのかな。。。
私はその後、二輪免許で何回か指定教習所に通ってますが
今や大型二輪免許でも指定教習所で簡単に取れますものねぇ
普通自動車免許持ってれば学科免除だから
試験場で一切試験を受けなくていいわけですね…
でもクルマもバイクも免許取る手順はともかく
取ってからが大変…というか本番ですよねぇ
どちらも最初に自分一人で運転したときは
すごく緊張しましたし危なっかしかった…懐かしい…(笑

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
1959年に発売されたニコン初の一眼レフカメラであり
フラッグシップ機の象徴でもある
「F一桁機」の初代モデルでもあります。
日本製一眼レフの優秀さを世界的に広めたという意味でも
まさに伝説のカメラかと思います。
素晴らしい部分を今更ここで書き始めるとキリがないのですが
シンプルに言うと
造りの精度の高さと各部の強靭な堅牢性が抜群である…という感じかと
個人的には思います。
登場から60年以上経った現在でも
普通に使われていて定期的にメンテされている個体であれば
何の問題もなく動作するものが当たり前なことからも
その素性の良さが伺えると思います。

お預かりしている「F」は
アイレベルファインダーの装着された個体で
上カバー部に富士山マークが刻印された
いわゆる前期モデルです。
アイレベルファインダーも接眼窓の四角い前期モデルです。
ファインダープリズムにはさすがに若干の腐食がありますが
それほど目立つほどではございません。
腐食が酷かったとしてもさすがに「F」のプリズムは
アイレベルだろうがフォトミックだろうが
当店では入手不可能です。
巻上や高速シャッターは若干の油切れの兆候が見られるものの
大きな問題はありません。
「Fアイレベル」で何か起きるとしたら
スローガバナー関連であることが大半なのですが
今回もスローシャッターがおかしなことになっています。
スローガバナーがシャッタースピード制御に関与するのは
「F」の場合、1/30~1sなのですが
1/30、1/15、1/8までは問題ないのですが
1/4、1/2、1sが全て1/15程度で切れてしまいます。
1/15で切れるということはスローガバナが固着しているとか
まったくガバナが聞いていないという状態ではありません。
とはいえガバナが本来の動きをしていないのは
間違いのないところです。

分解時の画像を撮ることを失念してしまい
画像は一通りの整備が完了した現在の状態です。
装着されているレンズは当店のテスト用レンズです。
問題のスローガバナは完全に固着していたわけはなく
スローガバナ内の一部が固着して動かない状態で
その部分が関与する1s~1/4の場合に限り
不具合が出ていたような状態です。
スローガバナ全体を洗浄の上、整備を行い
現在様子見の段階ですが
問題なく動作するようになっております。
もちろんその際にシャッター幕軸、ミラー駆動部、
巻上機構部等々、動作部は入念い清掃整備を行います。
やはり古く変質した油や汚れがこびりついているような
箇所も多くお預かり時より格段にスムーズに動作するようになっています。
しかしながらそれでもある程度、問題なく動作しているのですから
やはり各部がきっちり造られているんだと
今回も再確認できました。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノンFXのカメラ修理

今日は「UFOの日・空飛ぶ円盤の日」だそうですよ。
1947(昭和22)年のこの日に
アメリカの実業家ケネス・アーノルドが自家用機で飛行中に
コーヒー皿のような謎の飛行物体を目撃したそうです。
これが「UFO」の最初の目撃例と言われていて
記念日の由来となっています。
正直なところ見間違いや勘違いが大半だとは思いますが
全てが全て科学で説明できるモノばかりでもないかもしれませんね…
まぁ「宇宙人が乗っている」ということはないとは思いますが…(笑
私も忘れもしない小学校3年生の頃の
銭湯の帰り道の歩道橋の上で、大きな葉巻型の緑色に光る物体を見て
怖くて歩道橋を駆け下りて家に帰ったことがあったのですよねぇ
あれは一体なんだかったのか…
今ならもっと入念に観察するのにな…
ちなみにこの記念日に関連して
今日は「UFOキャッチャーの日」でもあるそうです(笑

さてさて

本日は「キヤノンFX」のカメラ修理を行っています。
1964年に登場した「キヤノンFシリーズ」の第一号機でもあり
同時に「キヤノンFLマウント」の初代機でもあります。
独創的な絞り連動を持った意欲作だった
前作の「R(フレックス)シリーズ+Rマウント」が
商業的には決して成功とは言えなかったことを踏まえて
一新して生まれた新しいシリーズの初号機となります。
FXもかなりヒットしたカメラですが
後のFTやFTb、そして名機F-1も含めて
キヤノンはこのFシリーズでようやく一眼レフの分野で
ニコンと並び業界トップに躍り出たと言えると思います。
そして歴代Fシリーズ(EXも含むEFは除く)の
シャッターやミラー・巻上機構等の
基本的な部分の構造は全てこのFXがベースとなっています。

今回お預かりしている「FX」は
まずシャッターを巻き上げてもレリーズが
何か引っかかっているような感じで
なかなかシャッターを切ることができません。
やっとシャッターが切れたと思ったら
今度はかなり高い確率でミラーアップしたままになってしまいます。
シャッタースピードの精度も全く出ていません。
外光式の露出計は何とか動作はしていますが
かなり不安定です。
巻上やシャッターも含めて動作が悪く粘っていることが
根本的な原因かと思われます。
やはり一通りの整備が必要な状態です。

画像にも写っていますがプリズム抑えと
プリズム本体の間にはコルクが挟まれており
ここにモルトを挟むFTやFTbのように
モルト由来のプリズム腐食は起こりませんが
さすがに蒸着そのものの劣化でプリズム腐食が
多少見受けられます。
それほど深刻なものではないため
プリズムは現状のままといたします。
少々余談ですがFX,FP,FTのプリズムは共通ですが
もはやどれも腐食のないものを探すことは非常に困難です。
露出計は外光式でミノルタSR-7とかと同様に
SSダイヤルに連動して絞り指示盤が動き
指定された絞りを手動で合わせる方式です。
今回は大丈夫なのですが
この指示盤を引っ張っている銅の帯と指示盤の端が
経年劣化で非常に切れやすいので作業の際には
細心の注意が必要です。
通常にダイヤル側から操作しているだけでは
なかなか切れることはないと思われますが
作業中に引っ掛けたりとか
上カバー装着の際に撮り回しを誤って
斜めに力が加わると簡単に切れてしまいます。
修行中の頃に何度か痛い目にあいました(苦笑)

これから本格的に分解整備に取り掛かります。
本来の動きになればキヤノンらしい
アタックの効いた歯切れの良いシャッター音を聴かせてくれると思います。
しっかり入念に作業を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。