明日からGW休暇!なんて方も多いでしょうね。
当店も明日は祝日でお休みです。
加えてGW中は5月3日~5月5日はお休みをいただきますが
他は通常営業しております。
雨は今日のうちに降ってもらって
明日からは晴れればいいですね。
さてさて
今日は「キヤノンEXオート」のカメラ修理を行っています。
EXオートは1972年発売、その前身のEXeeは1969年発売です。
この時代のキヤノンは「F-1」や「FTb」が発売され(1971年)
一眼レフの本流はいわゆる「F」シリーズだったのですが
そんな中、いろいろと異端児なEXシリーズが発売されていました。
まず交換レンズは前玉だけを交換するタイプで
50mm、35mm、95mm、125mmが発売されていました。
これだけでも変り種ですが
さらにファインダーには空中像式を採用し
視野中央のマイクロプリズムでしかピント合わせはできませんが
マット面を持たないためほぼ素通しのファインダーは
非常に明るく何も知らないで覗くとかなり驚きます。
このたび依頼を受けたEXオートは前モデルのEXeeに
開放F値自動設定機能が追加されたモデル」です。
まずはこのカメラはマニュアルでも撮影できますが
基本的にはオートで撮影することを前提として作られています。
しかしながら今回の個体は肝心の露出計が全く動いていません。
電池室やその周辺には問題はないようで
メーターに直接、電流を流してみると反応するので
電源SWかその周辺の接触不良を疑っています。
他、シャッター速度にかなりムラがあり
シャッター幕にカビも見受けられます。
レンズ・ファインダーのカビ取清掃も含め
各部点検整備一式を行います。
それにしてもこの時代のカメラは機能の差はあっても
どのクラスでも造りに安っぽさが全くないですね。
おかげできちんとメンテナンスを行えば
40年以上経過した現在でも立派に使えます。
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