日別アーカイブ: 2017年6月3日

ニコンFのカメラ修理

今日は何の日かな。。。と思って調べていたら
「ケロミンの日」。。。ケロミンって何???ということで
少し調べたら電子楽器なんですね。知らなかった。。。
そして。。。ケロミンって大きいんですね。
赤ちゃんくらいの大きさ、値段も結構な値段です。
でもこういう直感的に演奏できる楽器っていいかもしれませんね
ちょっと楽しそう。。。(笑)

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
「ニコンF」といえば、色々なエピソードとともに
今や伝説となっている一眼レフですね。
そのオーバークオリティともいえる頑強さや
ニッコールレンズの解像力の高さが
話題になることが多いですが
個人的には使い心地が非常に気持ちよいカメラだと思っています。
巻上のスムーズさやその感触
意外と音量も小さく耳障りの良いシャッター音
明るいとはいいませんがピントの山のつかみ易いファインダー
シャッターボタンの位置が使いにくいなんて声も聞きますが
私も長年使っていますがあまり使いにくさを感じたことはありません
(他のカメラと比べて初めて気づく程度)

そんな「F」ですが
今回、お預かりした「F」はご依頼者様が随分以前から
使われている個体のようです。
ご指摘をいただいている症状は
「スローシャッターが固着し開きっぱなしになる」
F、F2では定番のスローガバナーの固着です。
単に注油すれば直るというものでもなく
古い油や汚れ、サビを落としてやらないと
なかなか根本的な解決にはなりません。
長い間、未整備ということで動きの悪いとこは他にも多く
シャッタースピードも高速側では
走り始めと走り終わりにかなり露光時間差が出てしまっています。
シャッター幕軸等々の清掃・注油が必要な状態です。

写真は整備後でレンズは当店のテスト用レンズを装着しています。
スローはもちろん、シャッターは各速度、精度も出ています。
巻上もお預かり時よりスムーズになりました。
こうしてみるとやはり文句ナシにカッコ良いですね。

機械制御シャッターのカメラは
「修理すればいつまでも使える」といわれることもありますが
実際は部品の破損・変形等が発生すると
その部品、あるいは代替部品が用意できずに
修理不可能になる場合もございます。
長く使うためにはやはり壊れる前に
定期的に点検し必要があれば整備を行う、といった
予防策が必要だと思います。
とりあえず動作しているから大丈夫。。。という過信には
気をつけていただければと思います。

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