今日は二十四節気でいうところの「小雪(しょうせつ)」ですね。
「わずかながら雪が降り始める頃」ということですが
確かに寒くなってきましたね。。。
温かい鍋と熱燗が恋しくなる頃でもありますね(笑)
(焼酎お湯割り梅干入りも捨て難い。。。。)
さてさて
今日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
軽量コンパクトな一眼レフの元祖と言って良いカメラですね!
発売は1972年。有名な話ですが
当初は「M-1」として発売されましたが
翌年には「OM-1」と改名されました。
詳細は長くなるのでここでは省きます。
オリンパスのカメラは
独創性の高い作りをしているものが多いですが
このOM-1も構造は布幕横走りフォーカルプレーンシャッターと
オーソドックスな形式ですが細かい部分は
オリンパスならではの構造が多いカメラです。
そのひとつが巻上からシャッターチャージを制御する
底部に並んでいる3つのギアなのですが
ここが巻上トラブルの元になることが多いです。
単純に動きが悪くなっていくうちに
ギアの噛み合わせがズレていき
巻上ができなくなるような症状が発生します。
上の写真ではわかりにくいですが
底部ギア部分も写っています。今この状態が
まさにタイミングの狂っている状態です。
ご依頼者様からシャッターが切れない。。。ということで
お預かりしましたがここのギアのタイミングをただ
修正しただけではまた近いうちに再発する可能性が高いので
動くを良くするために清掃を行い
滑らかに動くための処置も行います。
他のカメラなら注油を行うところですが
OM-1の巻上機構部には注油は厳禁です。
逆に動きを悪くすることになりかねません。
他、露出計は3段から4段ほど
オーバーに振れてしまっています。
まずはシャッター周りから取り掛かり
巻上周り、ミラー駆動部、ファインダー、露出計と
一通りの整備を行います。