日別アーカイブ: 2019年1月2日

オリンパスXAのカメラ修理

皆さま、あけましておめでとうございます!
今年も引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

昨日の元日はここ数年何故か恒例になっている
丹沢山歩きに行ってきました。
いつもはヤビツ峠→三ノ塔→塔ノ岳→大倉と
丹沢表尾根の定番ルートを歩くのですが
今年は2週間ほど前にちょっと傷めた足首の痛みが
2時間ほど歩いたところでぶり返してきたので
残念ながら三ノ塔で断念し折り返して帰ってきました。
まぁ、こういうこともありますね。
なかなか今年も山歩きには行けないでしょうが
次回は万全な状態で行きたいと思います!
(ただ。。。この年齢になってくると
万全な状態。。。ということが基本的にないのですよねぇ。。。(苦笑))

さてさて

本日は「オリンパスXA」のカメラ修理を行っています。
クラムシェルとも呼ばれていたレンズカバーで
レンズキャップいらず
レンズカバーを閉めていれば
ファインダーも閉じられるので
このタイプのカメラでありがちな
レンズキャップをしたまま撮影してしまうという失敗もありません。
35mm判なのに同社のペンよりも軽量コンパクトな
常に持って歩くには最適なカメラです。
特に今回の初代XAはレンジファインダーもきちんと備えた
絞り優先AE機で現在も非常に人気の高いモデルです。

ただし。。。修理するほうとしてはこのXA、
なかなか手間のかかるカメラです。
電子制御シャッター機でもあるため
電子部品関連のトラブルだと修理不可能な場合もあります。
おまけにファインダー内に表示される
露出計の精度については
CdS劣化のためどうにもならないことも多いです。
(オート露出を決定するCdSは別系統で
こちらは比較的何とか調整できることが多い)

お預かりしているXAはまずシャッターが切れません。
シャッターの切れない原因はいろいろ考えられるのですが
今回はフェザータッチの電子レリーズの汚れが原因です。
これもXAでよくあるトラブルのひとつです。
さらにピントレバーを回してもひっかかりがある上に
どうもレンズが連動していないようです。
XAはピントのためレンズを繰り出す
ヘリコイドが固着することが多いカメラです。
おそらく。。。というかほぼ間違いなく
固着しているピントリングを無理に回してしまったせいで
ピントリングのステーが破損してしまっていました。
ご依頼者様はこのXAを最近手に入れたばかりとのことなので
前のオーナーさんが壊してしまったのだと思われます。
もちろんヘリコイドは
「あぁ。。。これはレバーでは全く動かないだろうな。。。」と思えるほど
ガッチリ固着していました。
どのカメラでもそうですが動かないや動きの重いものは
無理に動かすことは厳禁です。
無理に動作させるとほぼ間違いなくさらに重症なトラブルを引き起こします。

一通りの整備も行って組み立てて最終チェック中です。
表示される露出計はできる限りの調製ですが
実用上問題ないレベルにはなりました。
もちろんオートも十分に精度は出ています。
当たり前ですがシャッターは快調に切れ
ピントレバーもスムーズに動作しています。
手に入れたばかりのXAとのことですが
これで安心して気持ちよく使っていただけると思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。