日別アーカイブ: 2019年1月19日

ヤシカハーフ17のカメラ修理

今日は「のど自慢の日」らしいですよ。
のど自慢する気は全くないのですが
最近、カラオケ行ってないですねぇ。。。
たまには思い切り声出しておかないと。。。(笑)
好きな曲を思い切り歌いたいように歌うなら
やはりカラオケは「ひとりカラオケ」が最適です。
他の人が知らない曲でもお構いナシに歌えるし
納得いくまで同じ曲何度でも歌えるし
疲れたら帰ればいいだけだし。。。
よし、今度、定休日に雨が降ったらカラオケ行ってこよう!

さてさて

本日は「ヤシカハーフ17」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判カメラといえばオリンパスペンや
リコーオートハーフが有名ですが
この時代は各社、ハーフ判カメラもラインナップしていました。
ヤシカもラピード、セクエル、ミミーとハーフ判カメラを発売していましたが
一番販売が好調だったのは今回の「ハーフ17」ではないでしょうか。。。
発売は1964年です。この2年後に出る
エレクトロ35にも通ずる角の丸いデザインが良いですね。
セレン式の露出計と連動し基本的にオートで撮影するカメラです。
シャッターはコパル製のプログラムシャッターで
シャッター羽根が絞り羽根も兼ねる仕組みになっています。
レンズはヤシノン3cmF1.7で大口径な高級レンズです。
ASA100が標準的なこの時代で
できるだけ暗いところでも撮れるようにという意味での大口径レンズです。

お預かりしているハーフ17は
とりあえずシャッターは切れているのですが
粘りが少々あるようです。
それよりも気になるのがレンズ鏡銅がグラグラです。
ピントリングはしっかりしているので
シャッターユニット部分より前がぐらついているようです。
。。。ということはフィルム室側から
シャッターユニットを留めているリングを増し締めしてやれば
良いかというと、そんなに甘くはありません(笑)
実際にそこのリングは
少々のことではビクともしないくらい締まっています。
でも、ガタが出るということはここしか
締めるところはないはずですが。。。と思って
いろいろ調べていると。。。
どうやら緩んだ状態のときにシャッターユニット裏のリング
(チャージ・レリーズ用)がズレてしまっていて
そのままの状態で締めこまれたのではないと思われます。
相当、思い切り締め付けたようで緩めるのに1時間近くかかりました(汗)
きちんと噛み合っていない状態で締めても
当然、ガタつきは直るわけがないですよね。。。

心配されたセレンは問題なく起電しているようです。
露出計の精度は調整用の半固定抵抗で対応できそうです。
レンズは非常に良い状態です。
羽根車を回すタイプのシャッターなので
やはり粘りの原因は羽根車の動作不良のようです。
ファインダー内に目測のピント位置表示や露出計表示もあるので
レンズボードと本体のリンクはペン等に比べると
多少複雑で、再組み立てのときに少々注意が必要です。
シャッターユニット整備、レンズ清掃を行い
再組み立てに取り掛かります。

エレクトロでもお馴染みですが
ヤシカらしいギンギンギラギラな
シルバーは何とも魅力がありますね。

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