日別アーカイブ: 2019年9月14日

オリンパスM-1のカメラ修理

今日は「コスモスの日」だそうですよ。
気がつけばコスモスやヒガンバナの季節になりました。
コスモスはよく漢字表記で「秋桜」と書きますが
これは1977年にヒットした山口百恵さんの
「秋桜」からなのですね。
一般的にコスモスといえばオオハルシャクギクを指し
もともとは熱帯アメリカ原産で短日植物の代表格です。
コスモスといえばやっぱりピンクの花で
細くて華奢な茎で風にユラユラ揺れているのが
何とも秋らしくていいですねぇ。。。
今年もまたどこかで撮ってこなくては。。。

さてさて

本日は「オリンパスM-1」のカメラ修理を行っています。
毎回書きますが「M-1」=「OM-1」で
1972年7月の発売開始時には「M-1」だったのですが
「Mシリーズ」を既に展開していたライツ社からのクレームもあり
1973年5月に「OM-1」に改名されたという経緯です。
要は「M-1」は極初期の「OM-1」ということですね。
M-1として生産されたのは5000台ほどと言われています。
確かに数は多くないのですが、5000台の割には
比較的、中古市場でも見かけることが多いと思います。

お預かりしている「M-1」は
まず高速シャッターが開きません。
1/1000だとほぼ全体が真っ黒で
1/500だ視野の1/3くらいが
1/250で視野の2/3が何とか開くといった状態です。
さらにスローシャッターのテストをしていて気がついたのですが
先幕が走り終わった後も
先幕の金枠部分が視野内に少し残ったままになってしまっています。
「頭隠して。。。」の状態ですね。
後幕が走行したタイミングで収まるようですが
シャッター幕の動き(特に先幕)が非常に悪いようです。
他、定番のプリズム腐食のため、これは交換で対処します。
細かいことをいうと他にも事前チェックでわかっているのが
ミラーアップダイヤルを回してもミラーが全くアップしない
フラッシュはFP接点だと発光するがX接点だと発光しない。。。等々
色々問題を抱えています。

過去に配線腐食で露出計を修理した痕跡があり
電池室~SW部へのリード線が2箇所継ぎ足しされていました。
今回、ミラーボックスも当然外すので
配線も一緒に張り替えます。
シャッターの動きは軸の清掃等で改善されそうです。
フラッシュは接点不良でミラーのトラブルは
ミラーアップするステーが外れてしまっていました。
通常の各部点検整備一式で
また快適に使用できるようになると思われます。

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