日別アーカイブ: 2019年11月18日

コニカⅡBのカメラ修理

今日は「いい家の日」らしいですよ。
田舎の一戸建てとか(無理に古民家とかじゃなくていい)に
非常に憧れはありますが
既にもう普通に家を買える年齢じゃなくなってしまったなぁ(笑)
もっとも独りでは待て余すだけですし。。。
おまけに仕事上、都内を離れるわけにはいけないし
やはり生活に便利な都内に慣れてしまっているから
もう離れられないですね(笑)
でも少し前に生まれ育った町の不動産屋さんに出ている
物件情報みていたら古い家がすごく安いのですよ
クルマ買うよりも安いくらいに。。。
まぁ、修繕も必要なのでしょうし、そんな甘くはないでしょうが。。。
かつてあった実家近くに
別荘があってもいいかもなぁ。。。なんて夢を見てしまいます(苦笑)
はぁ。。。とりあえずしっかり働かなくちゃ。。。(汗)

さてさて

本日は「コニカⅡB」のカメラ修理を行っています。
先代のコニカⅠがコニカブランドとしては
最初の一般用のカメラであり
Ⅱはその後継機として発売されました。
今回の「ⅡB」は「Ⅱ」からタイム露出が省略された
バージョンとなります。発売開始は1955年です。
評価の高いヘキサノンレンズは50mmF2.8の
ダブルヘイコイド沈胴タイプを搭載します。
セルフコッキングはまだ未搭載ですが
二重露光防止機能が装備され
シャッターユニットはコニラピッドSで最高速は1/500です。
コニカⅠ~Ⅲはレトロな中に非常に高級のあるデザインで
個人的にも非常に好きなカメラです。
見た目の大きさとは裏腹に総金属性でずっしり重いのですが
それも高い質感に一役買っていると思います。

お預かりしているⅡBは
二重像のズレ、レンズクモリ、若干のシャッター粘りという感じで
とりあえずは動作はしている感じだったのですが
二重像のズレを確認していると
ピントリング上、3mあたりから無限遠では
まったく二重像が動きません。
距離計が固着している感じではないのですが。。。
なんか妙な感じだな。。。とよくよく見てみると
ピントリングの取っ手部分の位置関係が
通常と異なるような気がします。
他のⅡBと比べてみるとレンズ沈動時に
通常、9時~10時の位置辺りにあるはずの取っ手が
1時方向で止まっています。
もしかして。。。と思いフィルム面からピントチェックをしてみると
ピントが全くあっておらずピントリングをどの位置にしても
全く無限遠が出ません。
どうやら過去にヘリコイドを分解しているようで
その取り付け位置が正しくないために
ピント位置がめちゃくちゃになってるようです。

まだ分解し始めたばかりですが
とりあえずレンズのクモリは完全に除去とはいきませんが
通常の撮影には全く問題ない程度には回復できそうです。
シャッターユニットの整備等も行うのですが
まずはヘリコイドを分解しグリスアップもしつつ
正しい状態に組みなおしたいと思います。
こういう中途半端な組み立てが行われている分解品は
他にどんな不具合があるか全く予想できないので
慎重にひとつひとつ入念に確認を行いながら進めます。

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